ゼロからイチへの日誌【11】 結〜【12】 紙

これは2024年4月27日に開幕する予定の朝ミュージカル東京の新作『ながめせしまに茶の湯でも』のクリエイター目線からの記録です。

ゼロからイチへの日誌【11】 結

2023年9月16日

「転」をがんばって書いたら、藤倉あるあるなのだが、そのまま勢いついて「結」まで行った。7ページ分。ここまでで23ページ。

ということで雑も雑だが「脱稿」した。我ながらめっちゃ速ぇ。
まあ6人しか出ないし50分ぐらいで終わる話だしな。

脚本を書く時は「一太郎」というソフトを使っている。なにそれ?な方もおられるだろう。
ワードを開発したのは米国だが、一太郎を開発したのは日本国で、しかるに日本語の文章を書くのにすごく合ってるのだ。
と、わたしが初めてミュージカルを書く時にミュージカル座の劇作家さん達がそうのたまい、ソフトまでくださったので、以来愛用している。

舞台の台本って、普通の文書とちがって、
①シーン名やミュージカルナンバーのタイトル
②役名と台詞
③ト書き

これらがそれぞれ行のトップに書かれたり、行の中程から書かれたりするし、
そもそも「トップ」はいくばくかあけておく。
その「いくばく」スペースは、各スタッフさんがメモを書き入れるスペースである。

そういった台本のルールを入れてくとたしかにワードではスペースに謎のズレが出たりするのだが一太郎くんではそれが絶対ないし、
罫線を簡単に引けるからミュージカルナンバー特有の重唱の歌詞を同列に書ける。
一太郎じゃないと『sign』の重唱部分なんて書き分けられないと思う。(ステマではありません)
これはその1例↓

a song cycle『sign』2019版




この一太郎で、「梓フォーマット」(という文字数行数を設定してある)で書くと通常、1幕がだいたい35ページ前後=60分ほどで、2幕が30ページ前後=55分ほどになる。
2幕もののとき、何を書いても拙作は不思議とこのへんのタイム感になるので、ページ数でなんとなく上演時間は分かる寸法だ。芝居と歌のテンポにもよるけど。


ゼロからイチへの日誌【12】 紙

2023年9月17日

別仕事で日帰り新幹線。その往復時間に、プリントアウトした台本を読んで直しをいれてく。

タブレット等の画面から情報を入れると、脳が「へ〜そうなんだぁ」って何事も受け入れてしまうらしい(テレビも同様)。

でも紙で読むと、脳が「ツッコミに行くぞー」って校正モードになってくれるらしい。

若者ぶらないで紙で見るのがよい。

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