これは2024年4月27日に開幕する予定の朝ミュージカル東京の新作『ながめせしまに茶の湯でも』のクリエイター目線からの記録です。

ゼロからイチへの日誌【28】 オファー

2023年11月下旬

音楽第1稿が終わってから1ヶ月半、クリエイターとしてのタスクはなかった。
代わりに運営スタッフ陣が始動してくださっている。
公演時期が決まり、キャスティング会議を経て、いよいよキャストへのオファーが開始されたもよう。

キャスティングは作品の要のひとつだ。
純粋なクリエイター目線からいえば「ぽい」が重要である。
その役っぽい。または、その役柄になれる要素が自然と備わっている。
だって、ぽいだけで実は、作品がかなり成立してしまうのだ。
これはほんとに純粋なクリエイターの願望であるが、
なんにせよ、
綜合的な意味でマジでマジでキャスティングがうまくいくよう祈るしかない。
この業界、オーディションを受ける方も祈ってるかもしれないが、オファーする方だって実は祈ってるんだ。

好きな四字熟語はと訊かれたら私はこれです、
「出演OK」

ゼロからイチへの日誌【29】 自習セット

2023年12月初旬

キャスト用の「自習セット」をつくる。
コロナ禍きっかけに始めた自習セットは、皆で集まって歌稽古をしなくて済むよう、全キャストの全曲の全パートを軽くピアノ叩きつつ軽く歌った音源をデータで展開する。
初演は参考にするものが何もないもんでさ。