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奇跡の半袖。快晴の宮古島年越し2024

年末に宮古島に戻ってきた。昨年の年越しは、曇天続きで肌寒い宮古島だった。今回は到着したらいきなりの雨。まあまあの雨。ああ、今年も天気が悪いのか。

雨とはいえ、東京からこの地に立つと、一気に気温が上がった。ツンと芯まで冷える寒さはない。そうだ。寒さを感じないだけで幸せ。これを享受しにきたのだ。

期待感に溢れタクシーで家に着いた。2ヶ月ぶりの家。
何か様子がおかしい。
嫌な予感は的中。電気が止まっている…。おわた。

そしてポストには大量のハガキが届いていた。イエローカードとレッドカード的なハガキが何枚も届いていた。

前回クレカ払いの手続きをしたからとっくに大丈夫と思っていたら、クレカに切り替わる前の8月分?をコンビニで支払えていなかった。そのため、電気が止まったのだという。移動したての疲労に追加疲労がかさむ。

電力会社に電話し、請求コードみたいなやつを発行してもらい、大急ぎでコンビニで支払った。余談だが、宮古島にはファミマしかない。

っていうかヤバかった。あと一日来るのが遅かったら、電力会社が年末休暇に入っており、無電力年越しになるところだった。危なかった。営業時間内に到着してよかった。全体的には間に合ってないが間に合った。支払い後3時間で電気が復活するというので、天ぷらを食べながら待った。

しかし電気がついたとて一件落着していない。問題は冷蔵庫だ。恐る恐る冷蔵庫を開くと、異臭がした。飲み物くらいしか入ってないのになぜ…。恐る恐る恐る恐る冷凍庫を開けた。以前に買ったアイスは溶け、冷凍パスタはご臨終。しかもこんなときに限って、肉を冷凍していた。お前かよ。最悪すぎる。

心労と疲労がさらに重なり、電気が復活したその日は冷蔵庫をそっ閉じで一日寝かしてしまった。一日経って、最悪の汁は凍っていた。逆に捨てやすくなったとも言える。塊化した最悪を捨て、冷凍庫と冷蔵庫の仕切り的なやつとかをお風呂で洗った。

異臭も取れ、仕切りはピカピカになった。意外と大掃除できて良かったような気がしてきた。
もうポジティブに考えるしかない。最悪の事態の向こう側の、無電力年越しおよび、冷蔵庫さようならを避けることができ、冷蔵庫掃除が完了した。ありがとう。年末冷蔵庫大掃除が完了だ。

そんなどうでもいい私の珍事のあとは、宮古島の景色をお楽しみください。
その後は予想外にも晴れの年末年始が続き、半袖で過ごせる日もあった。
5月くらいの感じというと、その最高さがわかるだろうか。

この滞在期間に、私の中で、心地よい気候のプライオリティがめちゃくちゃ高いなということを確認する。寒さも暑さも感じず、青空と心地よい風を感じている時間が最良だ。

幸せの基準値がわかっていると、自分で機嫌を取りにいけますからね。いいですよね。自分で自分の機嫌を取るわよ!キラリン!みたいな風潮っていつから生まれたんですかね。流行りの表現を連呼する人ってなんか寒いんだよな。一時期だと、「解像度が上がる」とかね。たまに便利で使っちゃうけど、イキリたって使ってる人は、自分の自分自身の言葉を紡げない人なんじゃないかな、などと。

えっと、そう、気候が最高でした。行きたくなったでしょ。来てほしいんだけど、でも選べないんだよね。冬の晴れの宮古島って、貴重だし狙えないんよ。

いろんな人にこの良さを味わって欲しいけど、風が強くてどんより曇ったときには、やることがないから、
気軽に来てって言えないんだけど、でもでも来てみてよ。

年越しの瞬間の花火も美しかった。芝生で寝転んで見た。

グアムで年越ししたことがあるんだけど、体感ほぼ一緒っていうか、こんな高い時期に海外いかなくても身近に楽園あるじゃん。ここでいいじゃんね。全てが至高だ。豊かだ。

よく行くお友達の店で餅つきがあって、みんなでお餅を食べた。

餅とクラフトビールも悪くない。餅がうまい。


珍事を経て、素晴らしい年始を迎えたら、天災や事故が起こった。
すごく不便な離島や、極寒の地に住む人を見ると「なんでわざわざここに住むんだろう。もっと便利な場所に移住すればいいのに」と思うこともあった。

だが、海外から見た日本という国は「なんでわざわざあんなに地震が多い場所に」なのかもしれないと、ふと思った。だけど、その理由では我々は日本を離れることはないし、ここで生きなけばいけない。自分にできることをして、今を生きるだけ。

いつかのためではなく、今のために今を生きる。

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