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「場」について 思考の枠組み

「ここ」で生きているということに気付いたので、ここがどういうところなのか考えてみる。「ここはこういうところなのだろう」と仮説を立て、検証するための材料を探してみる。他の場所と比べることから始めてみるが、気が付くと、手許には関連した多くの情報が集まっている。

例えばこうだ。人差し指のことを調べようと、親指や小指と比較することから始めてみるが、掌との関係はどうなっているか、手とはどういうものか、また、骨とは、筋肉とは、皮膚とは、さらに、血液とは、神経とは…と、ついには全身のことを知る必要が出てきてしまう。そのようなことが、「ここ」という「場」について考えるときにも起こる。

物理的な場所、かかわる人、かかわる人が見ているもの、かかわり方、経験、経験の共有、空間の広がり、他の場所との関係、時間を超えて残されるものと失われるもの、変わっていくもの…。そこには何層にも重なったしくみとはたらきがある。

大きなものが、見えてくる。

まずは、「ここ」とは、その中で自分が動くことのできる一つの環境だということがわかる。「ここ」についてのしくみとはたらきの特徴がある。

「ここ」から外の世界に向かって発信することが、はたして他のたくさんの場所に対して影響を及ぼしうるのか、まだわからない。しかし、「ここ」で生きているとはいえ、外とのつながりもある以上、「ここだけの話」ばかりであるわけでもない。

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