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T-4後継のトレーナーは日米共同開発へ。ベースはどの機体?

(上記の画像はT-4中等練習機)
10日の日米首脳会談ではグローバルパートナーとしての共同声明が出されましたが
その他にもT-4後継の日米共同開発の練習機の開発に向けた動きも表明されました。
とはいえ既に米空軍にはボーイング社と瑞サーブ社との米瑞共同開発のT-7Aが採用されており
今更LIFT機の共同開発しても日米にあまり利益がないようにも思えますが
実はそうとも言えないような動向があります。来年度から米海軍のT-45Aゴスホークの
後継の選定を開始します。現在T-7A、米ロッキード・マーティンと韓国KAIの共同開発のT-50A、
米テキストロンと伊レオナルドの共同開発でレオナルドのM-346Aベースが
候補に上がっていますがこのうちT-7Aはボーイング社の不祥事と開発遅延から
T-45A後継に間に合う可能性は低く、T-50AとM-346Aベースの一騎打ちになると予想されます。

これは当方の個人的見解に過ぎませんが日米共同開発案はT-50AとM-346Aベースの
どれかに日本のメーカーが参入するのではないかと考えています。
日本のメーカー(恐らく川崎重工)は現T-4後継の練習機の構想を出しておらず
アメリカ側も主要な航空メーカーのボーイング、ロッキード・マーティン、テキストロンは
別のメーカーと組んでいるので新たにトレーナーの開発を行う可能性は極めて低いと見ています。
このうちT-7Aは上記で説明したようにボーイング社の不祥事や開発遅延で
まず組む可能性はありません。またこれも個人的見解になりますが
ロッキード・マーティンとKAIのT-50Aはロッキード・マーティンはともかくKAIの
母国の韓国の世論が納得するのは難しいのではないかと思えます。
KAIはM-346Aを売り込むレオナルドに遅ばせながらも空自にT-50Aを売り込んでいますが
韓国の長く続いた反日世論はそう簡単に納得するかと思えばそうですとは
自信を持って言えるとは言い難い上にこの前の韓国国会の総選挙では反日親北と目される
野党・共に民主党が勝利し、保守反共の尹政権は軌道修正を迫られています。
KAIはロッキード・マーティンが「独自に」生産した機体ならば輸出可能としていますが
やはり不安な要素は存在する以上はT-50Aの共同開発参加には否定的にならざるを得ません。
確かに日米韓共同開発は理想的ですが日韓との確執を考えると現実的とは言い難いのが実情です。
そうなると消去法から見るとテキストロンーレオナルド連合によるM-346Aベースへの共同開発が
無難と愚考いたします。レオナルドは以前からT-4後継にM-346Aを推していた経緯もあり、
仮にT-45A後継でT-50Aに破れても空自のT-4後継に活路を見いだせますから
言い方は悪いのですがテキストロンの救済と損失の穴埋めにもなります。
空自にしてもGCAPでのイタリアとの繋がりを強調出来てアメリカの面子を守れるから
ここはテキストロンーレオナルド連合に加わるのが賢明な判断と考えています。
■ソース

※一部訂正しました。

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