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カプセルトイ<バスケットゴール ミニチュアコレクション produced by Senoh>制作の舞台裏【前編】制作会社・株式会社ケンエレファントを直撃取材!

10月20日の記事で紹介したカプセルトイ、セノ―株式会社監修の<バスケットゴール ミニチュアコレクション produced by Senoh>。発売直後から大きな反響があったというこの商品。そもそも、なぜバスケットゴールがカプセルトイになったのか? 制作会社である株式会社ケンエレファントの広報担当者にお話しを伺いました。興味深い制作の舞台裏を2回に分けておおくりします。

おもちゃ箱の中のような制作現場に潜入

社内への入り口

取材はケンエレファントさんの本社でさせていただきました。ケンエレファントさんのこだわりは社内のインテリアにも! 入口から打ち合わせスペースまで「面白いものを作ろう!」という雰囲気があふれています。


打ち合わせスペースの棚


――ちなみに…1年間にどのくらいの種類のカプセルトイが発売されているのですか?
「月に約6シリーズ、1年間で約70シリーズくらいですね! それとは別に再販商品もありますので、年間約100タイトルくらいは販売しています。」

―100タイトル! 何度も再生産するカプセルトイもあるんですか?
「いろいろありますが、純喫茶のミニチュアコレクションですね。喫茶店関係は人気なんですよ」

ミニチュア化へのスタート

――ケンエレファントさんが制作するカプセルトイは企業とコラボした商品が多いですが、企画はどのくらい前から始まるのでしょうか?
「1年ぐらいはかかります。この<バスケットゴール ミニチュアコレクション produced by Senoh>は、総合スポーツ器具メーカーのセノ―株式会社様から、『何か一緒にできませんか?』と声をかけていただき、’22年頃から開発がスタートしたんです」

バスケットゴール ミニチュアコレクション produced by Senoh

――今回フィギュア化したゴールは実在するカラーなのでしょうか?
「そうです。色は実在するゴールの色の中から、黄色、赤、黒、青の4色を選びました。開発する際は、カプセル(直径約73mm)に入るサイズ、400~500円の価格設定で、お客様に値段と商品の質が見合うと思ってもらえるよう開発しています。」


――一番苦労した点は何でしょうか?
「基本的なことですが、全ての部品がカプセルの中に入るようにすることです。さらに、組み立てたときにカプセル以上の大きさになるようにしたことですね。カプセルの大きさより小さくてもかわいいと思いますが、より大きい方がいいんじゃないかと。素材もパーツによって異なる素材を使っています」

――パーツの数に決まりはあるのですか?
「決まりはありませんが、組み立てが難しいと面倒に感じる方も多いと思います。なので、できるだけパーツを少なく、簡単に組み立てられるようにしています。また、パーツの継ぎ目が目立たないよう、パーツが分割される場所も工夫しました」

――セノ―側からはどんなリクエストがあったんでしょうか?
「セノー様からは『デフォルメではなく、リアルに表現してほしい』というリクエストがありました。弊社は“大人がコレクションして楽しむミニチュアフィギュア”というコンセプトを掲げていますので、このリクエストは納得でした。量産するにあたって、最初は見本となる原型を社内で作ります。原型師が作った3Dデータをもとに3Dプリンタで原型を出力し、塗装も行います。できあがった見本をセノー様にお送りし、形状・色の確認をしていただきました。」
 
インタビューの後編は近日公開! お楽しみに
 

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