【第34話】「恋愛をしない選択肢も、結婚をしない選択肢も尊重されるべき」
色々な事があって外国人の観光客が減ってしまった神楽坂。
それでも天気がいいとインスタのおかげで神楽坂大好き女子が来てくれる♪
今日はユーチューバーだという女子が来店。
YB女子:「このインスタで紹介されてるお菓子って今日はありますか?」
ママ:「紹介はしてないけど、リリー このお菓子って今日はあるの?」
YB女子:「きゃっリリーちゃん、本物♪ 撮ってもいいですか?」
は.....恥ずかしい。これって動画なんですよね。リリーは動画は初めてなので(;^◇^;)ゝ
YB女子:「ここはお茶も美味しくて、デザートもお洒落!その上、リリーちゃんが接客してくれるなんてこれはもう映えますよ」
ママ:「バエ?いやだね~、この季節にハエ(蝿)なんかいないわよ」
YB女子:「いやいや“映える”って興味を引き付けるような映像って事です~」
インスタからユーチューバー、なんでもかんでもネットで配信される世の中なのでスマホも持たないママはもう原始人。
YB女子:「あと、ママが結婚相談にのってくれるというのも聞きました。今から動画で質問してもいいですか?」
ママ:「お客があれこれ言ってくるからそりゃぁもうサービスよ。あら、もう始まってんの?」←みょうに気取るママ
YB女子:「私は今38歳、独身、彼氏なしなんですが、そういう女子についてどんなアドバイスしてるんですか?」
スマホだけでちゃちゃと撮影してるユーチューバー女子。こんなに緊張感がないのに全世界に配信されるってすごい世界。
ママ:「知ったことじゃないわよ。自分はどうしたいの?結婚に焦ってるの?」
YB女子:「う~ん、そこがビミョーなんですよ。こんな風にネットで小遣い稼ぎも出来てるし自宅だから家賃もかからないので今の生活に満足してるって言うか.....」
ママ:「なら、そのままでいいんじゃないの。ただ確実に50歳の自分が来るわけだから、その時の自分がイメージ出来てればいいのよ」
YB女子:「うっ。。。。50歳の自分ですか」
出た~~、ママの核心的断言!ズバリ言います細木数子風。
※ちなみに細木先生は元神楽坂に事務所あり。
ママ:「50歳っていうのは自分の身体が老化してくるのと、親の介護が重なるのと、会社でリストラされる年頃なわけ、きょうだいまでも突然亡くなったりするのよ」
YB女子:「それと恋愛と結婚はどう結びつくんでしょう?」
ママ:「あくまで“選択肢”なのよ!
恋愛をしない選択肢も、結婚をしない選択肢も尊重されるべきで 家族を作って老後を迎えるのか、同姓婚で信頼出来るパートナーだけ作るのか、行政に頼るのか、お金で解決するのか、自分でそれを選ぶってこと、いいとこどりは出来ないわ」
なんかほのぼのカフェ巡りyoutubeのつもりがYB女子をビビらせてしまったママ。
この動画はいったいどうなるの~~~???
「恋愛をしない選択肢も、結婚をしない選択肢も尊重されるべき」
byリリー
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