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コロナ禍に蓄熱

コロナ禍で誰かと会えない。
日々、なんとなく交わしていた会話がない。

オンライン環境が整ったとはいえ、ひとは人を求める。それは、やはり熱量だ。

体温や息遣い、そこに流れる空気、様々な他人の熱量から、自分の生きている感覚をもらう。

ごみ捨てのときに会ったご近所さんとのお天気の話題、スーパーの店員さんとの何気ないやりとり、好きでも嫌いでもない同僚とのムダ口、面倒くさい親からの小言、それが日々のエネルギーとなっていた。

一人暮らしのリモートワークやオンライン授業が続き、蓄積していた熱量はもうすぐ空っぽ。
生きている実感を感じるためのエネルギーが減っていく。

もう少し、もう少し、あとどのくらいの我慢が必要なのだろうか。

少しでも蓄熱しよう。
朝の散歩、小さい声でいいからマスク越しに「おはようございます」を交わしてみよう。

みんな淡々と活動している様子を実感したい。

BABAlab
桑原静

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