見出し画像

作曲、編曲家、ギタリスト「馬場”BABI”一嘉」あらためてその音楽人生を語るno+e〜番外編「浅岡雄也 55th Birthday Live@新宿LOFT」に寄せて。



というわけで今年も恒例の「浅岡雄也 Birthday Live@新宿LOFT」が終了した。

毎年、年始早々からの準備に始まってやがてリハーサル、アレンジ、曲繋ぎ等確認の日々。
そして本番、概ね2公演なので当日の朝は早い。機材を積み込んで東京最大の繁華街、新宿歌舞伎町のど真ん中に向かう。

そして始まってしまうとあっという間に過ぎる、新宿LOFTでの1日。会場では楽器のチェック、PA、照明、配信、収録等各セクションが忙しなく動き回る。

あれこれ入念にチェックしたい我々のリハーサルはいつも開場時間ギリギリ(押すこともある、すいません)になる。


僕らにとって聖地であるこの新宿LOFTでのライブ、10年以上に渡って継続されている。
その間、年間に渡って他の会場でのソロライブ、イベント出演、TV出演、楽曲音源制作…ユヤックストバビックス、という場所もある。
グッズやDVD、CDの制作、販売、配送まで自分でやる笑
そしてここ数年ではFIELD OF VIEWとしての活動も盛んになって来ている。


ほとんど腐れ縁、と言ってお互い笑うこともあるが、有り難い事に音楽を創る場所において近いところに長い間いさせてもらっている。

そんな場所から浅岡雄也のことを見ていて。昨日のMCでもそんな事を少し話しましたが、全ての事柄を彼は自分で発案して仕込んで、自分の責任の上で1人で動かしそして継続している。

聖地、と書いたが毎年新宿LOFTでワンマンライブを演ること、並大抵の事ではないのだ。僕ら世代のバンドマンがどれほどこの場所に憧れたか。その場所でこの日は彼のためにたくさんの人が1日中動き回っている。


これは彼が日々、ぶつぶつ文句も愚痴も言いながら笑い飛ばしながらw「酒と旅と日々のうた」的な。

年間に渡って継続して来たことの結果が、新年にひとつ決着する宴。
冷めても美味しいLOFTのオムライス(全力で褒めてます)の残りを終演後に少し頂く、祭りの後の儀式。


決着するその日も彼は1日中、次のことを考えている。
今年はどんな事をやって、この日にどうやって発表するか、を考えている。

いつからこんなに逞しい人になったのだ、そう言えば。

昔、知り合った20代の頃は、どのバンドの打ち上げにもいて酔っ払って適当なことばかり言っていつも「しょうがねえなあ浅岡は」と言われていた。


しかしいつも自分のデモテープを忍ばせていて、誰か業界関係者がその席に居たりすると必ず渡していた。
詳しくは知りませんが、おそらくそのデモテープが当時の会社の人の耳に入ったのだろう。
それがFIELD OF VIEWに繋がったんじゃないだろうか。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(本人談LINEより抜粋)
「デモ探してる人が居るから持ってきて」言われ
バイト3つおわってから、くっそ疲れてたんだけど持っていった(笑

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ああ、そう言われてみるとそういう事なのかもしれない。
継続する事で訪れるチャンス、波が来る時期、山が動く時期。

そういうものを見据える力がある人なのかもしれない。

そしてぶつぶつ文句も言いながら(二度目)、年間やり続けている彼の継続の結果が。
それを自分の力に出来る瞬間として、現れて来るのだと思う。

昨日の、FIELD OF VIEWオリジナルメンバー小田孝くんの20年ぶりの登場もその1つ。音楽に携わる仕事とは言え裏方に徹していた彼に「出ろ出ろ」とたぶん、ずっと言い続けて来たのだろう。
ドラムの小橋くんが共に活動を再開するようになったのもきっとそうだ。

当たり前に起きた事、ではない。



そして昨日の配信が素晴らしかったのもそう。配信チームとの連携を大事にして来たから、に他ならない。

https://ja.twitcasting.tv/c:u_factory/shopcart/278160


すべては当たり前に起きた出来事、ではないのだ。




大きな成功、小さな成功、大きな喜び、小さな喜び、大きな失敗、後悔、愚痴(三度目)、いろんなものに追い回されている姿を近い場所で見ていて。


絶対口に出して言ったりはしないけど笑♫
ああ、素晴らしい人生を生きている、共に音楽を創ってゆく親友だな、と時に思う。
歳を取る、というのはこういう事なのかもな、とも。


ともあれ、誕生日おめでとうございます。

来年もまたLOFTで演奏出来る事を楽しみにしています。


馬場"BABI"一嘉





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?