見出し画像

「バンドを極限まで絞ってエンターテインメントショーをする」という吹奏楽のあり方

第2回吹奏楽アカデミーinみしま
に行ってきました。

この日のメインは、なんと言っても各団体によるイブニングコンサート!!♫

•••なのですが、自分にとっては午前中に行われた沼津商業高校吹奏楽部と川口三郎音楽監督によるポップス講座でした♪
同校同部をちょうど10年前に卒業し、知っている部分はもちろん多かったのですが、10年間で進化している部分が多々あるのを感じましたし、今回の講座は特に勉強になることがありました。
そんな講義メモを中心に感想をまとめます。

講座は、いつも通り(?)「沼商吹奏楽部のポップス音楽がどのようにできているか」
•同じ譜面を使っていても他のバンドにはない表現をするために何をしているか。
→これこそがタイトルの通り、演奏者の人数を減らし、他をコーラス•ダンサー•キャストに割り振る。曲はただの演奏ではなく、ひとつのショーである。といった考え方です。
沼商吹部といえば定期演奏会のミュージカルが有名ですが、その考え方を最近はポップス曲にも応用しているということでした。

ここで個人的に気になるのがどうやってバンドの人数をどうやって削っているかという点。
演奏を聴いた限り、ひとり1パートはもちろん、さらに間引いている印象。
それでもしっかりと音楽になっているから不思議。指導者の腕だなって思います。
これをこなすにはスコアをよく読みなさいということなのでしょう。

沼商吹奏楽部の極小編成といえばもう一つが合唱の伴奏です。
演奏会では特に楽しみにしている部分ですが、今回は特に個人的に知りたかった内容を三郎先生が教えてくれました!

編成は、
フルート*3
サックス族 3
ウッドベース 1
カホン 1

これに市販のピアノ譜を当てはめてるだけだから、皆さんも浄書ソフト買ってやってみよう!

、、、とおっしゃいますが、なかなか難しいですよね。
作業自体は単純なのはわかります。(とはいえ先生は市販譜以上のアレンジを加えている)
ですが、浄書ソフトを導入して譜起こしするのはよほどの物好きじゃないと難しそう。。。

でも素敵な活動だから広まってくれたらいいな。


言い訳ばかりも良くないので、早速実践することにしました。せっかく浄書ソフトもありますので。
2024年になって初めてFinaleを起動して、熱が冷めないうちに勢いで打ち込みました。

まだ制作途中ではありますが、中学生の演奏を想定した難易度をコンセプトに作成しています。
(母校の中学には弦バスもカホンもなかった気がしますが…)
部活単体で使ってもらえなくても、卒業式のような校内イベントで使ってもらえたらいいなといった期待もあったり…。

今回の講座は特に編曲においての収穫が大きかったです。
作曲家という仕事は小学生の時から関心がありましたが、吹奏楽編曲はおそらく川口先生と先生編曲の音楽に触れていなかったら興味を持っていなかっただろうなと思っています。
吹奏楽編曲は、より演奏者を躍らせられるか、際立たせられるかを担う素敵な役割であることを改めて実感しました。
吹奏楽人口の減少も全国的に言われていますが、どうにかちょっとしたことでも地域の吹奏楽の発展のために力になれないかと考えさせられる1日でした。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?