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いろんな人に育児の話を聞いてみた

私も、働くママではあるけれど、一体子育てってみんなどうな風に感じて日々すごしているんだろう。子育て中じゃない人って、子育てに関してどう思っているんだろう?そんなことを思ったので、いろんな人にインタビューしてみることにした。
なんとなくですが、「育児=しんどい」って人が多くないか?多すぎないか?と感じたことと、それは当人たちも、周りから見ても、そうなんじゃないかな、と感じているので実際のところをいろんな人に聞いてみたかった。


case1.
夫・会社員/妻・フリーランス(在宅)/子供二人(5歳、3歳)


あかちゃんはかわいくて。こどもたちもかわいいです。けど、育児は楽しいかと言われると、毎日ほんとにしんどいです。平日は朝6時から夜寝るまで1人で2人をみる。だれか助けてーと泣きそうになることもたくさんです。
育児楽しいがたのしくないかというよりラクがラクじゃないか。
けど、ラクは楽しいから、やっぱり大事かもしれません。
働いているお母さんの方が育児に対しても、肩の力が抜けてるイメージがありますが、違うのかな。

case2.
国際結婚(日本在住)子供3人


育児=しんどい というのは、いつの時代もそうやったんじゃないかと思ってたんですよ。ただ、何年か前に南の島で子育てをした もんでん奈津世さんっていう方の本を読んでどうしてしんどいのかわかった気がしたんです。

https://www.amazon.co.jp/子連れ南の島暮らし―南太平洋のゆるーり子育て体験記-もんでん-奈津代/dp/440916094X

そもそも人間は今のような暮らしの中で子育てするように、デザインされていないんだと思ったのですよ。
お母さんがたった一人で24時間子供の面倒をみる、なんて有史始まって以来のことだししんどくて当たり前なんだなあって正直言って、子育てってほんまにほんまに命がけでした。(今もですけど(笑))
何が大変だったかというと、聞き分けのない息子にやらせないといけないことをやらせることが恐ろしく大変でしたねえ。(例えば、時間通りに幼稚園に行かせる、とか )今思えば、なんで行かせてたんだろうって思いますけど。
歴史を見ていけばわかることなんですが、今の教育システムもたかだか100年くらい前に数人の知識人が国力を向上させるためにつくったものだし、そもそも人間の本能に則ったものではないのですよね。
私の子育て論というか、お母さんとしてやりたいことはその子がその子らしくいられるように邪魔しないことですかね。そのままのあなたが大好きだよって、言葉でも態度でも表すことだと思ってます。

case3.
夫・大学教授/妻・専業主婦/子供3人(4歳、3歳、0歳)*国際結婚(日本在住)

上の子二人が幼稚園に行ってくれてる間は比較的家事ができるけど、帰ってきてからは大変。夫の仕事は早くて4時ごろ、遅くても7時ごろに帰ってくるので一人きりで3人のお世話をする時間としては毎日数時間。家事は夫が完璧にやってくれて子供のお世話も完璧。私を一人にする時間を作ってくれようと子供を遊びに連れて行ってくれるからとても助かっている。幼稚園のママ友とかは本音が言い合える仲と言うわけではないので、学生時代の友人との会話の方が楽しい(けど頻繁には会えない)孤独とワンオペで育児をしている人は何よりも大変だと思う。

case4.
夫・会社員/妻・フリーランス(在宅)/妊娠中

不安なことは何よりもお金のこと。出産したら早めに仕事に復帰したいけど保育園に入れれるかどうかが不安。認可に入るまでの点数稼ぎに無認可に入れようかと思うけど、それでも(子供の誕生から4月入学を狙えるまで)1年ぐらいはあるからその期間の保育料も心配。
今は自分の体のことですぐに不安になってネットで調べてしまう。無料電話相談とかも利用している。お腹が張るとこれが異常かそうでないかわからず、もしものことを想像して不安が増していく。
子供ができたら思い通りに行かないとは聞いているが、スケジュール管理がどれぐらい難しくなるのかも見当がつかない。
あとは妊活や流産なんかについても聞くのも話すのもタブーな空気があるけどもっとオープンに話せたらいいなと思う。
ブライダルチェックは受けた方が良いと思う。産む場所は友人の「良かったよ」の一言で特に調べずに決めた。
子供が五体満足で生まれてくるかと出産時の痛みが心配。何事も「わからない」と言うことが不安だと思う。気楽に相談できて「大丈夫だよ」っていってもらえたらそれだけでいいのかも。あとは、いま夫の育休取得に関して否定的な会社との交渉中。

case5.
独身・女性(フリーランス)

子育てのイメージは・・・大変なのはそりゃ当たり前だけど、楽しそう。親の心の持ち様や、環境、これまでの準備がすごく大事。
私の周りは結構リッチだから専業主婦でもお手伝いさんや子守りがいたり、部屋にカメラ付けて夜は夫婦で飲みに行ったり。お父さんもかなり協力的。夏休みは夫と義実家にホームステイ、妻はお一人様満喫。夫は妻の「産む」ことを、当たり前ではなく、すごく評価していると感じる。夫サイドも大変だよーと言いながら楽しそう。
あとは、五体満足で生まれてくる子ばかりではないから、親の基盤って大事だなと思う。育休が取りやすいかとか、蓄えがあるのかとか。病気だと休まないとだし、また病気が直らないと稼がないとだし、この矛盾は経済的にも精神的にも大変。孤立してないか、どう関われば良いのかなと思ったこともある。
子育ては人それぞれの創造力による。社交場に子連れで来ても、子どもは人に慣れてお行儀が良く、すごいと思う。
子どもを連れて歩くのは大変だけど、それを恐れない親もすごい。(し、子どもを喜んで受け入れるコミュニティもすごい。私は割りと大人と子どもは別と思ってるところがあるので…)
家族や友人が協力的な人ばかりではないし、みんなで子育て!が苦手な人もいるから、行政やNPOも最近は色々やってるなと思います。
私の友人たちはみんな、楽しくやってる(恵まれるような環境を努力して作ってきた)素敵な両親なんだなと思うよ。
うちは父が全然子育てしなかったから、元々の感覚が人とズレてるかもしれないけれど。

case6.
独身・男性(社会福祉士)

育児に関して…僕は独身男性枠でも子育て支援を職業にしているのでかなりイレギュラーだと思いますが、一言でいえば「楽しみ」というほうが強いかなと思います。
もちろんしんどい側面は承知しているし、睡眠不足に弱いので絶対最初はイライラするだろうなと思いますが、僕にとっては実地研修みたいなとこもあるので、スキルアップできると思えばワクワクしますね。世の親御さんたちとやっと本当の意味で共感できるというか。
普段人の子育てにとやかく言っているので、自分が持っている知識と経験を総動員して子育てしてみたときに、その子がどんなふうに成長するかも楽しみです。
障害があるとかないとかには実はあんまり関心がなくて、その子に合わせて育てるだけだし、その子なりに人生楽しんでくれればいいかなと思っています。
あ、泣き声とかベビーカーとかは全然ウェルカムです。ただ実際知らない赤ちゃんをあやしたりとかは、向こうに不審がられるかもと思ってしまいなかなかできないです。。

case7.
夫・会社員/妻・パート/子供2人

まず、子育てで大変とかしんどいと思ったことは一度もないです。奥さんがパートを始めたので家事も育児も役割は増えたけど、それが負担になることはないかな。
特に育児。
家事は苦手なことも多いけど(料理とか)、育児は基本的に楽しさしかない。
よく知り合いのママや仲の良いパパたちと話していると、子育てで「毎日ゲームは1時間」と約束している家庭が多い。
でもその目的はなんだろう?仕事でも当たり前のように決まっているルールがたくさんあるけど、その目的を上司と部下が全く違う認識であることも多い。
なぜ、これをしなければいけないか?
これを行う目的は何か?
それを共有することが子育てでも大事なことだと思う。
僕の子育ては全てこれ。
なぜ勉強するのか、なぜ友達がいた方がいいのか、なぜ足が速い方がいいのか、そういったものを日常のコミュニケーションで伝えるように意識しています。
目的を共有できると楽しいことが増えるから。

それから、こんなサービスがあったらいいのにな…ってのは特にないけど、同年代や同じ地域の人たちとばかり同じ時間を過ごすことには違和感がある。
小さい頃からいろいろな年代やいろいろな地域の人、国の人と接することがコミュニケーション能力につながると信じている。
なので、子どもたちが行きたくなるような、そんなコミュニティがたくさんあったらいいのにな、と思う。
ちなみに僕の子育ては上手くいかないこともたくさんある。
でも息子たちが自分の存在意義に自信を持てるような大人になってくれることを願っています。

まだまだ、続きます(たぶん)。そして、あなたの「育児」の話も聞きたいです!


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