約束の地

今週末本番、佐賀は小城市石体に残る伝説を舞台化

「約束の地」

全キャスト揃っての通し稽古

その帰り道の車内、

稽古場を駆け回りながらもしれっと内容を理解している4歳児の感想

「どうしておとうさんが、かなしいかおしてるとき、ぶんしょうさんは、がははははってわらいよったと?」

ぶんしょうさんとは、脚本・演出の谷口文章さんのことです

かつ、龍造寺隆信という役で出演もされます

「文章さんは、お父さんの敵役だからだよ。お父さんとは敵だから、お父さんが悲しいと嬉しいんだよ文章さんの役は」

「てきってなに?」

「敵は・・・喧嘩する相手・・?」

「なかよくしてよ!」

「いや、お芝居だから」

「ぶんしょうさんは、わるいひと?」

「そう、悪い人のお芝居をしてるの」

「わたし、ぶんしょうさんだいすきだから、わるいひとになるの、いやだなあ」

「そうだね。でもほんとの文章さんは優しい人だもんね」

「うん。ぶんしょうさんに、わるいひとしないでっていってほしいな」

「おはなちゃんが直接言った方がいいよ」

「じゃこんど、いっしょに、やめてっていいにいこ」

おはなちゃんが文章さんの役を降ろしにかかろうとしている( ̄▽ ̄;)


話変わって


「おはなちゃんがあはははーってわらったひとだれ?うぶゆもってこーいっていったおもしろいひと」

「産婆さん?」

「さんばってなん?」

「ヘーイSiri、産婆を教えて」

ブラジルのアフリカ系住民から生まれた、四分の二拍子のテンポの速い舞踏音楽。また、そのリズム・・てやかましわ!!

「なに?」

「いや、なんでもない・・産婆さん面白かった?」

「うん、おはなちゃんあははははーってわらいよったろ?」

「うん、みんな笑ってたね」

また話変わって、

「ぶんしょうさん、わるいひとになってほしくないなぁ・・」

やたら文章さんの行く末を案じる4歳児である

「なんでおとうさんがかなしんでるときに、ぶんしょうさんもかなしそうなかおしとったと?」

ん?さっきと話が違う(・_・)

「それは、文章さんが笑ってたとこじゃなくて?もっとあと?」

「うん、そう。おとうさんがないてたとこ。ぶんしょうさんかなしそうなかおしてた」

「ああそれは、演出家として見てくれてたんじゃないかな?」

「えんしゅっかってなに?わるいと?」

「いや悪くない。お芝居を作る人。わかる?」

「わからん」

「そやろね・・」

「ぶんしょうさん、あたしすきなのに、わるいひとになってほしくないなあ・・」

「ところでお父さんはどうやった?」

「ん?かっこよかったよ」

ぃえーい( ̄▽ ̄)

4歳でも楽しめる、そんなお芝居です!

おしまいまで読んでいただいてありがとうございます( ̄▽ ̄)