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お金を払って粘土遊び

5日ぶりの投稿。早速日が空いたが時々書く日記なのでこれが2日目の日記になる。この5日の間で2回も外出した。コロナが世界中で流行する少し前から外出自粛していた僕にとっては、ものすごい頻度で外に出ているなあと感じた。2回とも友人のお手伝いのためだったので必要だったんですよ。例年だと当事者、お手伝い共に学校に泊まったり、夜通しで作業するのだが、今回ばかりは不運なことに7時-20時までしかいれない、さらには最終の追い込み時期にお手伝い人数の制限まで課されてしまっていた。お手伝い側からしても作業量が増えて増えて大変だった。まあ久しぶりに友人と会えたという事でよかったとしよう。


お手伝い初日。1限より早い時間に呼び出しをくらう。昼夜逆転していた僕には相当応えた。ただ提出前日の朝なのでおしゃべりしながらの作業。この友人とは1年の頃からの仲だが、お互い友達作りは下手くそで1、2年のときはずっと2人きりで過ごすくらいだった。彼とは感覚が似ていて、話しているうちに段々と人生観とか未来についての会話に収束する。それも8割型悲観的な内容の。まあそれも意外と楽しいものだ。この日もそんな話をしていた。働きたくないとか、結婚して家族がいればいいだとか、でもそれにはそこそこの金が必要でーとか。そもそも子供を産むのはエゴだとか。人間なんて圧倒的少数で細々と生きながらえるべきだとか。周りからすると「何言ってんだこいつら、頭悪いな」と思われるようなことを、真っ当に生きる事から逃げる理由を笑いながら垂れ流していた。色々な事に影響されやすい2人なのに、変なところはずっと変わらないなあと少しだけ関心する。そんな話をしていたら20時を回り解散。去年だったら夕飯を奢ってもらえるのだが今年は即解散。昼飯のみだから交通費分が勝る。久々の労働で筋肉痛。ダブルで痛かった。

翌日は自身の研究室があり、2時過ぎに家を出た。驚いたのがバスの中はまあまあな数のおじいおばあが鎮座していた。「今は緊急事態宣言下であなた達は感染するとめちゃくちゃ迷惑をかけるんだぞ!本当に用があるのか?」と言いたくなった。明らかによぼよぼで優先席が空いてるのに1番後ろに座ろうとするおじいらは、絶対に用がないのに外に出ているだろ。誰かに言い訳するかのように「僕は友人の卒業がかかっているから必要なんですけどね」と心の中で呟いた。

学校に着いたころの時間ともなると昨日より人も多く、慌ただしさがみえる。久しぶりに会う人達だらけだった。こうなると伸ばしていた髪と髭が活きる。いるだけで笑いを取れるのだ。いつのまにか楽なコミュニケーションツールを得ていた。席に着くと早速作業に取り掛かる。今日は粘土で敷地作り。隣のスペースではまあ喋る方の女の子が2人、他の人の手伝いできていた。喋る方とはいえフランクに喋りかけられるような仲ではないので黙々と作業をしていると、女の子たちがFPSってなんの略なんだという話をし始めた。お互い出し合って、ファイナルーとか、フォーカスーとか言っている。僕は、知っているが何か別の略を教えてやろうかなとか思っていた。すると、「知ってる?」と突然振られた。この瞬間、「『黙々と作業してたくせに盗み聞きしてたのかよ』と思われる!」と思って無視をしてしまった。気持ち悪っ!自分が気持ち悪い!しっかり盗み聞いてたし、さっきまでおもしろ略考えてたろ!何を無視してんだよ!めちゃめちゃ優しい子の問いかけを格下の生物が無視をしてしまった。これは重罪だし気持ち悪い。そもそもその子は会話が聞こえてるていで話しかけてるのに。なんて気持ち悪い生き物なんだ僕は。猛省する。「イヤホンしてないのに聞こえないってすごい集中してるな」ともう1人の子。「俺に話しかけてたの?」と白々しく言うこともできた(実際に少しだけそう思ってた)が、それも気持ち悪いのでやめといた。その後話しかけられることはなかった。きっとこれが今生の別れになるだろう。

提出1時間半前程になるとこれまで以上に慌ただしくなる。学校に着いてからずっと同じ作業をしていたのだがこれが完成するかどうかぎりぎりの所だった。それを見かねた友人にその作業やめて完成してるものを補完してくれと指示を受けた。その後片付けて、プレゼン用に提出物を配置してーと急いで行い、なんとか終了。ただほとんどの時間を費やした敷地制作はただの粘土こねと化した。あのままやってれば終わったのになという思いと、何もできていない申し訳なさと、今日行く必要あったのかという困惑が一度に押し寄せた。この日は昼食分もなかったのでただ時間とお金を払って、疲労と粘土臭い手を得ることになった。それも豊作だ。行きにバスで見たおじいおばあに謝りたい。結果的におじいおばあよりも意味のない外出になってしまったのかもしれない。ただ別の人の手伝いで来ていた自分と似た境遇下の友人と帰りに話し、フリーターでワーキングホリデーとか行きまくって生活するのもありだよなとかそんな話をして楽しかったからよしとしよう。いいないいな友人っていいな。

そのまた翌日、つまり昨日は溜まっていた疲れによって17時起床。飯食って 本読み終えて 飯食って。という1日を過ごした。「仕事は楽しいかい?」という本を読み終えたので何もない1日ではなかったかな。本によると「明日は今日の自分とは違う自分になる」という目標がいいらしい。そのほかの目標、計画はいらないんだってさ。変な時間に起きたためにこんな時間まで起きるているので日記を書いている。振り返るとまあ悪くない5日間だったんじゃないだろうか。いつもよりはいい日々を過ごせた。明日、もとい今日はどんな変化のある1日にしてやろうか。ちょっと解釈違うけどまあいいでしょ。




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