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タリーズのレジから厨房にオーダーを届けるために使う掛け声

もう潰れてしまった店舗のお話になりますが、大学生の頃にタリーズでアルバイトをしていました。
15年ほど前に雇っていただき、そこから4年間働かせていただきました。多い時は週7で楽しく働いてましたね。

当時、タリーズは全く有名ではありませんでした。嘘だと思われるかもしれませんが、TULLY'Sのスペルが読めずに「チュリーズ」とおっしゃるお客様も多かったのを覚えています。

私自身は未経験でも作業がイメージできるアルバイトをしたかったので、スーパーの店員のアルバイトをしようと思っていたのですが、姉が「どうせやるならスキルの身に付くアルバイトしなよ」と、タリーズを強く勧めてきました。
…なんと向上心のある姉なのでしょう。

その時は断る理由もなかったので、渋々面接のお願いにいきました。内心落ちてくれれば諦める理由になるし、スーパーの店員のアルバイトに行けると思ってました。

受かってしまった。


せっかく受かったのに断る義理はないですよね。

その後、指定された日時に店舗に向かうと、アルバイト向けの教材に沿っていろいろと教えてもらいました。

  • タリーズはシアトル発祥

  • 存在するドリンクメニューの種類

  • シフト表の書き方

などなど。

その中に不思議な項目がありました。
レジから厨房に向けて掛け声をするというものです。
全部で5種類あります。

  • コン アモーレ(愛情をこめて)

  • コン ブリオ(いきいきと)

  • コン パッシオーネ(情熱をこめて)

  • コン センティメント(感情をこめて)

  • コン スプリトゥオ(元気よく)

この掛け声、ドリンクをオーダーする時に「注文お願いします!」と同じ役割で使われます。
元気に言わなければいけないので、慣れないうちはとても恥ずかしかったですね笑

コン パッシオーネは、発音が「コンパしよーぜ!」と似ていることからよく同期とふざけてレジと厨房で言い合いっこしてました笑
レジ「コンパしよーぜ!(厨房に向かってキメ顔)」
厨房「コンパしよーぜ!!(レジに向かってキメ顔)」

あの当時来店いただいたお客様、悪ふざけしてしまい申し訳ありませんでした笑

ただ、こういった遊び心のおかげで職場の雰囲気は良くなっていました。
逆に店員のモチベーションが上がって良質なサービスをお届けできていた気がします。

その証拠と言ってはなんですが、他の店舗の顔見知りではない店員が内緒で来店された際に、

「私、別の店舗の者なんですが、ここのドリンク美味しくてびっくりしました。」

と褒められたのを覚えています。

ニュースで取り上げられる商品を粗末にするようないきすぎた悪ふざけは良くないですが、ちょっとした遊び心はモチベーションをあげられるので良い取り組みだったのかもしれないですね。

今回は掛け声エピソードをご紹介しました。
また別の機会があれば、絵を描いていた話や、店長のエピソードなどお話したいと思います。

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