見出し画像

東京経済大学バドミントン部リーグコラム(9):学生からの声④


2024.02.19 学生からこんな質問があった。質問者は男子部員1年生だ。

質問
勝たなきゃいけないと思えば思う程、身体に力が入ってしまいます。連続で自分からミスしてしまいます。

初見
ジュニア時代は嘉村・園田選手とエキシビジョンマッチを行った事がある程のセンスと実力を持ち合わせている子だ。
本人から聞いた話。周りからの期待や応援がプレッシャーとなって行き、その葛藤に疲れてしまった。高校時代は大好きなバドミントンを求めて、環境を変えてバドミントンをしていたとの事。

一緒に考えた事
1. 緊張や不安はどこから来るのか
競った場面や緊張感のある場面は苦手な様だ。

勝負する🟰楽しい挑戦の場。 が勝負に対する理想地点だと思っているが

勝負する🟰負ける可能性があるので嫌う。 が現状の思考となってしまっている様だ

負けるのは誰でも嫌な事だが、さらにそこに外発的な要素が加わるととても辛いものになる。
例えばコーチや監督にガッカリされたり、場合によっては親に怒られたりしてしまう。そこから自分はダメなんだ。と言う自己否定の思考回路が確立されてしまう
のだ。

大人になれば、そんな事は期待した周りが悪い。今日の自分はこんなもんです。と言える様になり防御力が上がる。すぐさま防御壁を作れるだろう。

しかし、純粋な子供の時代に大人のガッカリした顔、言葉で責められる恐怖、これを食らうと、とてつもない罪悪感や大変な挫折感を味わうだろう。

こうした過去の経験が不安や緊張を後押ししてしまっていると考えた。

2. 何がミスをさせているのか
本人の感覚的には身体に力が入っている様だ。実際の所フィジカル面の不安から、長いラリーを嫌う所がある。勝ちたいと思えば思う程、この不安が思考に入り込む。早く決めなきゃと言う思考となり、厳しいコースを狙ったり、力強い球を打とうとしているプレーになっている。負けるとヤバい。追い込まれる前に早く蹴りを付けたい。そんな心理だろう。

3. 考え方をトレーニングしてみる
①勝負🟰単なる勝ち負けだけでは無いもの
勝っても得られるものがあって楽しい。負けても得られるものがあって楽しい。勝負自体を楽しめる様に心掛けよう
②感覚的にリズムが悪い時、力が入っている時と自覚した時は強い球を打つのを辞める事に徹してみよう

感想
ちょうどアドバイスの後に公式戦があった。関東学生バドミントン新人選手権だ。

対戦相手は中央大学。関東大学リーグ1部の強豪校。なんとファイナルで勝利をもぎ取ったのだ❗️

感想を聞いてみた。

アドバイスの感想と試合の感触

さすが天才肌だ。こちらが勉強になる。

ありがとう顕吾‼️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?