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東京経済大学バドミントン部リーグコラム(21): 学生からの声⑧

2024.03. 学生からこんな質問があった。質問者は男子部員2年生だ。

質問

バックサーブが上手く入りません。シャトルを持つ左手がブレてしまい意図しない方向に飛んで行ってしまいます。

初見

本人はイップスだと認識している様だ。サーブ技術は精神面がかなりの要素を占める。
サーブに対して重度のイップスになるとネット前でサーブの構えをしただけで手が震えたり、その場に立つ事さえ出来なくなったりするほど。

脳神経の話まで行き届き、最悪の場合手術など施さなければならない時もある。

彼の場合は、この事象に向き合う意欲もありチャレンジ精神は折れていない様だ。改善の余地は十分にあるだろう。

とは言うものの、現状シングルが主体のプレイヤーでフォアサーブでも全く問題無い。

ただ、高校生の頃はサーブか得意だったと言う事もあり『過去と今の差』が、現実を受け入れる為の大きな障害となっている。

一緒に考えた事

・改善にどのくらいの時間を使うか考えよう

例えば1日20〜30分、この修正に時間を使うとしよう。フォアサーブでも充分質の良いサーブを打っており、90%近いサーブの成功率を誇っている。
バックサーブに切り替えた所で同じ様な成功率か、少し良くなる程度だろう。

フォアから打つとリズムが崩れる訳では無いし、実際去年の秋リーグはフォアサーブだけで素晴らしいプレーを見せてくれている。

20〜30分も使うならば他の技術練習をした方が試合に勝つと言う事に関しては近道だろう。

・改善に向けた取り組み

1. コートのバックラインまで下がる
2. サーブのフォームでドライブを打つ感覚で強く打つ
3. 弾くイメージ
4. ドライブ軌道をイメージ
5. 正位置でサーブ

5.が悪くなればまた1.からを繰り返す。

サーブの構えから強く弾く事によりサーブの軌道を低く長く打つ軌道に変えてみる。

こうする事で
・悪いイメージの払拭
・考え方の変化
・完璧で無くて良いと言う安心感
様々な思考変化を与え、何か変わるか確認してみる。

彼の今後のバドミントン人生を考えた時、年齢的なものからいずれダブルスもやるだろう。

バドミントンを社会人になっても楽しむ上ではダブルスのサーブが非常に重要な役割を果たす。

大学のうちに改善を目指して私も出来る限りの事をしてあげたい。

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