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東京経済大学バドミントン部リーグコラム(9):学生からの声③:レシーブ上達の鍵❗️『回す』


2023.12月頃。 学生からこんな質問があった。質問者は女子部員2年生だ。

質問内容
レシーブが出来ません!!
ロングレシーブが特に!!

初見
楽しくをコンセプトに部活を行っている女子チームのキャプテンだ。レシーブは高校時代からの悩みだったそうで、長い間しっくり来ていなかった様子。大学界のレシーブスキルの高さを実感したのか、悩みを打ち明けてきてくれた。

一緒に考えた事
1. 腕の運動を確認してみよう
→まずは、現状がどうなのか確認する。
手首を『返している』のか、『回している』のか確認したかったのだ。

現状は『返している』状態でシャトルを打っている様だ。

猫手打ちが良いか悪いか。これは永遠のテーマであるだろう。実際猫手打ちの彼女は、『返す』打ち方がとても上手だ。特にバック前のロブは非常に綺麗に打つ。レシーブもこの腕の使い方になっていた。

2. 『返す』よりも『回す』で打とう
手首を『返す』動作は扉がバタンバタンと開閉する扉全体のイメージ。レシーブの様に何度も回数を重ねる必要がある動作の場合は効率が非常に悪い。

手首を『回す』動作は素早く自由回転出来るドアノブ単体のイメージ。複数回の動作を行う際は効率が非常に良い。

『回す』動作は下図の青丸部分を回すイメージで簡単に動くだろう。

回すイメージとなる骨部分

さらにラケットとその骨が一直線上にあるイメージを持つとよく回る。いやぁ回る回る。

補足情報
実際には丸した部分は手首の『軸』です。親指側には関節の隙間を埋めるクッション(関節円板)が無いのです。逆に小指側は関節のつなぎめにクッションがあります。この構造から、実際には小指側が回転運動します。今回は大きいものを動かす方がイメージが付きやすいのであえて親指側で意識させました!


3. 身体の捻りを腕の『回す』に乗っけよう
体幹の捻り(具体的には骨盤の捻り)を腕の回す動作に繋げるイメージを持つ。このイメージは打力に繋がる。

腕だけで無く、身体をグニャグニャさせるイメージから始まり、捻った力が腕に伝わる感覚を覚えて欲しい。日本人で言えば、ワタガシペアの渡辺選手が良いイメージだ。これを加える事で力の差はあろうともまずはトレーニング抜きにしてストレートのロングレシーブなら可能と考える。
→だから渡辺選手は身体がグニャっとして見えるんですねー。

感想
感触を聞いてみた。

感想と感触

なかなか良い感じと言う事でとりあえず安心した。

レシーブが課題。と言う大学生は多い
・身体の効率性から来るもの
・精神的なもの
・ダブルスのコンビネーションの問題
・練習不足
などなど

様々な要因がある。

まずは現状確認と本人の感覚を聞きだし、どこに原因があるのか一緒に考える。そこから的確なアドバイスができる様に心掛けたい。

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