23の衣『復讐の糸』メモですよう😂

「ゆるせぬ、ゆるせぬ、どうしてゆるせようか、ゆるせない。」
「そのような赤紫いろの炎をもやしになって、いかなることがあったのですか。どうぞお心のうちをお話しくださいませ。話せば楽になるなどとは申しませんが、もしや少しお力になれるかもしれません」
お姫様は、慈悲深い視線をお向けになりました。
「これはお姫様、なんとももったいないお言葉です」
紳士さながらの一礼を深々とした博士は、部屋中を満たすほどの大きなため息とたしばらくの

「そのようなお言葉をかけていただき誠にうれしく存じます。
 さて、あれはいつ何時と忘れることはありません。
わたしは天の研究をしていたのでございます。何、天というものはとても美しいもので、まるで神がつくったかのように数学の美の力で動いているものなのです。偉大で広大で神秘的なもの清いものにわれわれは神を感じ、神を作り出したのでしょう。
 実にわたしは宇宙の星の動きを見るにつけ、なんとも表現し難い感慨に浸りそれから神の存在を抱くのです。人間の想像力も思考力もなにか畏敬を覚える瞬間に高まるようにできているのでしょう、わたしはある流れ星が多い夜、天を観察しているとき新しい惑星の法則に気づいたのです。
 生きていてこれほど、感動を覚えたことがあったでしょうか、あぁおそらくそれは大聖堂の天上から舞い降りる光の幕に天使を見つけるような感動でした。
 天使などと人の作った想像だと科学者は言うでしょう、それを目の当たりにしたようなそのような感慨でした。聖母様の煌めく涙にふれたような気持ちもしたものです。
 これをもってすれば学界はわたしを縛り上げ牢に入れるか、もしくは名誉栄誉の限りでわたしを迎え、銅像をもつくるのか、いずれかなのだろうと考えたものです。
 さて、実際はどうであったか、それはあなたもご存知、



どうしてゆるせまようか、人の本来の権利を蹂躙し、
それを幾年も幾年も続け、
わたしが辛苦をなめ、天を眺める恍惚とその謎への魅惑に伴う苦悶、何より、何年にもわたる月を費やしてたどり着いた実りをなんのためらいものあく奪っていった。

 それにもかかわらず、いまだにこやつらはわれより益をえようといるのですよ。

くそのようなプライバシー侵害行為を何年も何年も繰り広げながら、
彼らはそれに微塵の反省もみられぬどころか、何かしてやっている気でいるのですよ、なぜって、そう解釈する方が楽だからです。
なんとも解釈とやらは自由だと聞きますが、都合よくかれらの引水にこちらの尊い権利をけがされているのですよ。怒りといったしょうがない。

どけろ、やめろ、
お前らにそのような権利のけもありはんぞ、
驕りもいいところだ、散れ!このおぞましいものどものよ、
お前たちのその面の奥には、なんとも醜いウジ虫がわいてきているのがわからないのか!見ろ、おお、気づいたか、気づけば幸い、そしてそれをも掃き集め、こちらにむけて投げつける、
それであわよくば、こちらの口を封じて、身代わりに地獄にほおりこもうとまでしているのだ。
おぞましいぞ、おぞましい。お前たちがおぞましい。
そしてなに、にくいのはこの不甲斐なさよ。お前たちに首根っこをつかまれて、身動きがとれぬわが身を嘆く。

さぁ、思うままなわけなのだ。

お前たちを地獄におとしてやりたい、この欲求がわくのは自然なこと、
そしてわたしは地獄に落としてやりたいと強く願えば己がその地に落ちることを知らぬほど愚かではないが、
この気持ちを昇華するほど心の扱いに長けてはいないのだ。

何が尊いか?
ヒトの命だ、命とは?
時間がそのうちの大部分をしめるだろう。
わたしはその時間を奪われているに等しいのだ!
怒らずして何があろう!
労働というものは、なべて時間を費やすものでありましょう。
肉体を動かし畑を耕し、みずみずしさにはちきれんばかりの🍇を育て、収穫し、次はワインをつくる、
そんな労働も自らの心を今を起点により芳醇なワイン創出の希望、つまり未来へとつなげれば何も苦痛ではありますまい。このときこそは費やした時間は命を尊ぶことへとつながり、体にあふれんばかりの恍惚をもたらしてくれましょう。命への賛美であり、命への礼拝を同時に行うことができましょう。
 しかし、この不法なる行いについてはどのように未来を見出すのか、希望を乱すのか、そして何をどう解釈すれば怒りで身をやき、自らを地獄へといざなうブラックホールにでもたとえられる引力に抗することができるのか、わたしは皆目わからないのです。絶望にしずみはしません。そう、絶望に沈んでいたころもあったのですよ。あぁそのときよりは随分とよい」

「報われます」
「なんとおっしゃいましたか?」
「報われる、と申し上げたのです」
「報われる・・・、と?一体どのような償いが行われるというのです?
わたしは彼らの地獄行きを願っているのです。これは誰に向けられる処罰か、わたしにです。それが報いでしょうか。つまりわたしは地獄におち劫火に焼かれ身を亡ぼす」
「何をおっしゃいますか。あなたは一度絶望に沈んだとおっしゃいました。そこが地獄でございましょう。次なる地獄へはいかれないでyそう」
「それでは報いとは?」
「許しによる祝福です」
「許しによる、祝福と。恐れ入りますが、わたくしは率直な人間で、こう申さずにはいられないのです。わたくしがほしいのは彼らが奪い享受した恩恵そのものなのですから」
「許しが先となり、続いてあなたはいずれそれらも得るでしょう」
「許しとは?
つまり、彼らを許せと。反省のごときもない彼らをゆるせと」
「あなた様は天を何十年と観察することができるお方。そして、わたしたちにはまるで遠い土地の文字のような数字を広いお部屋がうまるほど書き続けられるお方。素晴らしい粘り強さ、ひとつの対象へ天の星の数をも数えるほどの根気を持ち合わせるお方」
「常軌を逸した好奇心、それはわが自覚するところであります」
「そのようなお方は、ひとつうらみの火が付きますとこの書庫にあります万巻の書も焼き尽くし、果ては一つの星を亡ぼすほどの炎となることもあるのです」
「何、おっしゃるとおり!確かにわが身を約ほどに恨みの炎はもえさかっているところです。次なる地獄に足を踏み入れたところですよ。しかし、星を亡ぼすとは、わたしがそのような力をもつとは思えません。ただ天を眺めることだけが取り柄のような人間がわたしです。平和を願う人間です。身を焼き一人うらみの焔に焼かれて朽ちるより大きなことがありましょうか」

「宇宙の法則にはフラクタルということがあると聞きました。


「ねぇ、もういいよ。何とも思わない。僕はいいから。許そうよ。ママがそうやって怒りの焔を燃やしていることの方が僕は悲しい。」
「ここで連鎖を止めましょう」

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