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俺達の少女A・シンデレラガールズ紅白セクシー合戦感想 〜荷物は しょうきに もどった!〜

(手紙 〜拝啓 十五の君へ〜のメロディ)

拝啓 この話 聞いている あなたは 誰の Pをして いるのだろう
文香 担当の 誰にも話せない 強い 後悔が あるのです
ソダシの名前が ヴァルキュリホースなら
きっと 今頃 万バズかましてたろう〜

皆さんこんにちは。荷物です。
言いたいことは何となく分かります。
ですから間違っても上に書いた替え歌の歌詞を見ただけでブラウザバックをしないでくださいTwitterでここまで目に入った感想を書いて大勢の人のファーストインプレッションを汚染しないでください止めてください死んでしまいます真面目に書きますからどうかお付き合いください!

今回、第10回シンデレラガール総選挙期間中の投稿系企画2つに作品を提出しました。
1つは第16回俺たちの少女A、もう1つはシンデレラガールズ紅白セクシー合戦です。
どちらも無事投稿が採用され胸を撫で下ろしている次第です。

さて、今回この記事で上記2つの投稿に関しての文章を書いているのは、書いている私荷物が怠惰だからではなく、それぞれに投稿した内容同士で影響を及ぼしあっており、切り離さずに説明されるべきだと考えたからであります。

というわけで、発端となった冒頭の替え歌を交えながら書いていこうと思います。
よろしくお願いします。

なお、今回作品を提出する際にお世話になった古澤頼子Pのマネキント氏、桃井あずきPの路地裏大作戦氏、そして最後に冒頭の替え歌で少女Aに出ようとした所を聡明な助言によって事前に諫めてくれた某氏(「こういうところで名前を出して欲しくない」との事だったので匿名にしています)に多大な感謝を表明します。確かに私も聡明だと思います。また、作品の投稿先である2つの素敵な企画について、運営主催関係者の皆様にお礼申し上げます。

感謝も表明したので、ここからかなり長く文章を書きます。総選挙が終わったのに画面から離れることが難しくなってしまった方や、ソシャゲのスタミナ回復の間の暇つぶしを探している方以外に読破はお勧めしません。適当なタイミングでAlt+Tabキー等でTwitter等に切り替えてください。まして睡眠時間を削って読んだりしないでください。
前置きが長くなりましたが、それぞれの投稿先の企画について紹介していきます。

シンデレラガールズ紅白セクシー合戦 第1回 第2幕
こちらはhenk氏、さめ氏、みつ茸氏、蒼い海氏、路地裏大作戦氏、以上の5名が運営した生放送企画で、ニコニコ生放送のhenk channelで開催されました。
第1回第2幕という事で、募集をかけたところ多数の応募があったようで、急遽分割されることになった大変活況な企画でした。第1回募集分はこの2回では収まらなかったようで、後日さらに別の放送が行われることになりました。企画趣旨としては「モバマス・デレステの好きなカードを1枚選んで、セクシーだと思った点を自由に述べ紹介する」と言ったシンプルかつ奥深い内容でした。禁止ワードは「えっち」。
こちらの企画には鷺沢文香のSR[紺碧の境界]特訓前のカードイラストで描かれた臀部の表現について熱く(そして少々長い)文章を、サッカーの実況解説のテイストを混ぜた形で投稿しました。

第16回 俺達の少女A
こちらはよしひこ氏主催、大作氏、あいうえお氏参加の生放送企画で、ニコニコ生放送の大作コミュにて開催されました。数年前から開催されていて比較的知名度もあり、回によっては4000人以上が視聴していることもあったという規模の大きな企画でした。企画趣旨は「3分間以内の肉声を主体とした音源と、指定されたサイズのキャプション画像1枚で構成されたデレマスアイドルに関する投稿音源をピックアップし紹介する」というものでした。特徴の1つとして、音源はダイマでもラップでも怪文書の読み上げでもOKという自由度の高いレギュレーションが挙げられ、事実音源の限界に挑戦しているかのような投稿も多く投稿者のクリエイティブな様子が際立っていました。
こちらでは鷺沢文香のSR[拝啓 未来へ]がこれまでのSRカードと一線を画す内容であり、そして鷺沢文香のソロ曲『Bright Blue』と『銀河図書館』の2曲の内容を包括し補足しさらに橋渡しを行うものであることを授業を模した形式で投稿しました。
こちらは作品をニコニコ動画に投稿していますので、どのような音源だったのか確認したい方は再生してみてください。

https://nico.ms/sm38718602

両方の企画についての説明は以上として、では企画当日までの経緯について書いていきます。
時は平成30年、2018年・9月上旬まで遡ります。さかのぼり過ぎですが、ご容赦ください。当時私はモバマスで鷺沢文香嫁プロ『プロダクションBookm@rk』の代表をしており、文香Pの新規プロダクションメンバー募集とプロダクションの発展・分社(2社目の立ち上げ)などを考え活動をしていました。そんな折、縁あって三船美優Pのyama氏運営、新田美波Pの葛城真治氏放送のモバマス非公式有志対抗イベント『第4回プレチャレ』の参加のお誘いがあり、これを好機と捉え参加を表明しました。プレチャレはモバマスの上位に入るようなプロダクション同士がその溢れるイベラン精神・闘争本能を燃やすべく、対抗戦要素の無いイベントに非公式でレギュレーションを設けその中で競うという物でした。ところがこの回はリーグ制になり嫁プロ枠が大量に出来た事で、そこまで強くなかった私のプロダクションもお誘いがかかり参加することが出来ました。

さてこのプレチャレ、なぜこのように行数を割いて説明しているかというと、ここが全ての発端で、私の運命が少なからず揺れたイベントだからです。もう少々お付き合いください。当時プロダクションBookm@rkは強いプロダクションではありませんでした。目立とうとしてもリーグ優勝が可能かというと微妙でした。しかし説明には「プロダクションランク関係なし!」「アイドルをアピールしたい嫁プロも!」「他プロと交流を深めたい方も!」「開会式のみに全てをかけるもよし!」と。私は魔が差しました。魔が差した私が何をしたかというと、開会式のプロダクション紹介に「ヴァルキュリホースに跨って走ります」「競走馬の命名権一緒に買いませんか?ヴァルキュリホースって名前実現させませんか?(意訳)」などという、インパクト重点、一発屋もかくやという紹介文を読み上げてもらうことにしました。

結果どうだったかというと、プレチャレ対象のアイチャレ期間中に1通のDMが来ました。「競走馬の命名権購入を考えているとの事ですが、購入額の1割くらいなら出せます(意訳)」私は震えました。どれだけ安くても300万ほど。その1割でも30万円ほど。目立ち、今後の活動をやりやすくするために、と軽率に蒔いたネタの種が危うく発芽しかかった瞬間でした。もちろん当時の自分は本気ではなかったので、丁寧に断りました。ただ、実際出来事としては面白かったので、閉会式のコメントに盛り込みました。放送担当の葛城氏には悪いことをしたかもしれません。

その時はまだ知らなかったのです。2018年3月8日に生まれた白毛馬が、2020年にデビューしその年の最優秀2歳牝馬となった馬が、第16回俺達の少女Aの開催直前にあたる2021年4月に桜花賞を勝利することを。そしてまさかまさかウマ娘のサービス開始が実現して、石を投げればトレーナーに当たるというほどのブームが発生するということを……。誰が想像できたでしょうか

さてそんな誰も知らないトンデモ一歩手前な歴史のIF、その片鱗を見てしまった私はSANチェックに失敗してしまいました。「そうだ、ソダシ、ヴァルキュリホース、少女A……」頭の中で鳴り止まない呻き声と、有ったかもしれない歴史のIFをほぼほぼ1人で抱えてしまった者としてその存在を訴え精算し供養すべきという使命感、何が正しかったのか今となっては判断のつかなくなってしまった事柄に対して感じた後悔、そして徐々に"あの"時と同じような魔の差し方をするメンタル……
そのような精神状態で、私の初めての少女Aは幕を開けたのでした。




SANチェックに失敗し、古澤頼子Discordサーバー『よりん家・コード』内の雑談チャンネルで少女Aの話題を出し参加するか迷っている旨を書き、あわよくば過去に音源採用の経験のあるマネキント氏からの返信がもらえないかなどと動いていたのが4月22日の朝の9時半ごろ、それに対してマネキント氏からは15時半過ぎに返信があり、そこから会話が30分ほど続き、
"文香音源は今のところ採用実績ゼロらしい"
"伝えたいテーマを絞ること"
"原稿の文字数は900文字前後が読みやすく、伝えたい箇所は強調すると良い"
"録音は滑舌や音質に気を配ると良い"・"フォーマットはきちんと守るべき"
"最近の傾向として真面目なものが多く受かってる印象が有り、ネタ系は何か突き抜けるものが無いと厳しい"
などのアドバイスをもらいました。

Special thanksで紹介した競馬の分かる匿名希望の某氏に対してDiscordのDMでソダシの命名タイミングがいつだったのかを聞いたのが22日の16時半過ぎ。競馬も競走馬も特に興味が無くウマ娘をやってる訳でも無い私が急に少女A用途だと言って"ソダシの命名タイミング"に異常に拘って知ろうとしている姿はかなり奇異に映ったと思います。好きなものを雑に扱われることって嫌ですよね、筋金入りの競馬好きの彼には本当に申し訳ないことをしました。今は反省してます。競走馬はデビュー前にならないと命名をされないらしく、彼に経緯を説明した所「例の命名権購入未遂事件とソダシのデビューの時系列だけを見ればワンチャンあり得る話だが、馬主の馬の所有状態などを鑑みるとワンチャンも無かったのでは無いか」という結論を得ました。

その結論を持って尚「怪文書に威力と勢いが有れば多少の事実関係の齟齬は有耶無耶になるのではないか、特にワンチャンという点に関しての変わりは無いのではないか?」という気持ちがありました。"桜花賞実況を改変しつつソダシ=ヴァルキュリホース説を立証しつつ鷺沢文香のダイマを行う"プランAがこの段階で発生します。

しかしこのプランA、早々に難航します。桜花賞の実況がどうしても長すぎる。時間にして2分弱。これでは鷺沢文香の魅力を伝えることが十分にできません!実況の書き起こしを自分で何回も読んでみると分かるのですが、競馬実況というのは性質上どうしても早口で、出走している競走馬を最低でも1回は呼ぶものである以上そのままでは改変がしにくく、かと言って原稿として使わない部分を省略すると臨場感や時間経過の感覚が損なわれ、競馬実況をベースにした意図や意味が分からないものが生成されてしまいます。鷺沢文香を扱うパート側の作り方とヴァルキュリホースの紐付けの構想も良いアイデアが中々浮かびませんでした。この両方を克服すべく苦戦しましたが、この案は早々に没になりました。

苦戦した最中、プランAから分岐してプランBが思い浮かびました。ヴァルキュリホース説はこの段階にもまだ登場します。その内容こそがこのNoteの冒頭、そう替え歌です。何故拝啓〜十五の君へ〜のメロディで替え歌をしようと思っていたのかは正直当時の精神状態がイマイチ分からない上に特にテキストにログが残っていないので思い出せませんが、プランBを思いついた私は早速Youtubeで動画を探し、リピート再生をかけ、元の歌詞の音節になるべく近い形で替え歌を挿入する作業に入ったのです。実際2番サビ終わりまででほぼほぼジャスト3分だったのも都合の良い長さでした。

しかしこのプランBも難航します。1番の歌詞は苦もなく出来上がりました。その調子!と2番に取り組もうとすると、1番と同じような音節で鷺沢文香のダイマ入れるのがこれがまた難しい。特に1番が終わると、当たり前ですがすぐ2番の歌い出しなので間を繋ぐものが無いわけですから工夫しなくてはならない。ところで私の手元にある当時の作業のログを見返すと、このタイミングで鷺沢文香パート(とプランA準拠で便宜上呼びます)で扱う題材は本番音源と同じSR[拝啓 未来へ]に決めていたようなので、おそらく替え歌のメロディを選んだタイミングとSR[拝啓 未来へ]を選んだタイミングはどちらかがもう一方に影響を与えていたのではないかと推察できました。ともあれ、この替え歌作戦もだいぶ難航します。作業の手がほぼほぼ静止し、明確な進捗も無いままおよそ4日間ほど時間が進んでしまいました。締め切りの28日まで粘ったものの、確かな成果は得られないまま夜を迎え、主催のよしひこ私に事前の遅刻連絡を送り、24時間の猶予を戴くことになりました。(他にも10人ほどが遅刻連絡を行った方がいたそうです。次もし作品投稿するときはもっと早めに出したいと思う次第です)

このプランBもここまで読んでくださった皆さんがご存知の通り没になるわけですが、この時にソダシ=ヴァルキュリホース説ではなく拝啓〜十五の君へ〜のファクターが継承された結果、その次の、最後のプランCではBGMとしてインストゥルメンタル版の拝啓〜十五の君へ〜が使われることになったのです。この時点でソダシ=ヴァルキュリホース説は影を潜め、私のSAN値も多少回復していたと言える状態にあったのかもしれません。

SAN値に関して言えば、ここまでずっと少女Aの話ばかりでお忘れの方もいるかもしれませんが、紅白セクシー合戦は私のメンタルにプラスの影響を及ぼしていた存在でした。

このNoteで上の方に書きましたが、私は紅白セクシー合戦については怪文書を送りました。採用されるまで尻知り得なかったことなのですが、採用された第2節の中で一際長い怪文書を送っていました。

こちらの発端は桃井あずきDiscordサーバー『桃井家の縁側』でした。というのも、この企画の運営担当のうちの1人がSpecial thanksに入っている路地裏大作戦氏で、氏とは総選挙が始まるほんの少し前のタイミングから"桃井あずきと他アイドルの絡み情報"という趣旨のチャンネルで文香とあずきの絡みがあった話をしたり、氏が継続的に実施している #桃井呉服店 という"桃井あずき+もう1人アイドルの2人組"で出来た広告チラシ風のダイマ画像集について感想を伝えたりと時折雑談をする状態にあったのですが、その縁が切っ掛けとなり色々話をしている間に気がついたら紅白セクシー合戦の投稿文を書くためのメモ帳を開いていたというような経緯でした。

投稿フォームのタブを開いたのが22日、メモ帳で実際着手したのが27日ごろ、日付が変わり28日になっ頃には投稿していた覚えがあります。少女Aの進捗が止まっていた時間帯の後半は丁度こちらの投稿文を考えていたということになります。

ところで。私の好きなものの1つにスポーツ実況解説を聞く(≠スポーツ観戦)というのがあります。というのもニコニコに上がっている名実況珍実況集みたいなのが好きで、諸々のアイデアが煮詰まってる時の現実逃避先だったり息抜きで視聴するポジションだったりするのですが。今回の少女Aで煮詰まっていてSAN値も下がっていたタイミングでも見ていました。そんな折、ふと「自分の怪文書をジョンカビラに朗読してもらいたい欲」がふと高まってしまったのです。そのままサッカー解説みたいな雰囲気で紅白セクシー合戦の投稿文を書けないかと思い至り、(自分の声はジョンカビラではないので)声を脳内再生した状態で読み返しながら自然な原稿を書き上げることで、約半日で仕上げるスピード脱稿を果たすことになったのです。自然さの最終チェックのためサッカーの分かる現プロダクションBookm@rk代表で鷺沢文香Discordサーバー副管理人のガーランド氏に文章を送りつけ読んでもらい、「変なところはなさそう」というお墨付きを貰ってから投稿しました。ガーさんマジでごめんね。

投稿が無事採用され、怪文書を提出したい欲も解消されメンタルが小康状態になり、少女A提出締め切り24時間を切り始めたタイミングでもう1度私は少女Aの原稿に決着をつけるべく筆を取り始めるのでした。


一晩寝ずに考えて、朝9時くらいに私がようやく覚醒します。悩んだ末に先生というスタイルを思い浮かぶのでした。授業、画面の中で先生がどんどん喋っていく予備校教師のイメージが入ってきます。まだ頭の中に科目なんてものはありません。とにかくテンポ良くまくし立てるイメージだけが入ってきました。原稿用のWordと画像用のパワポを起動して、原稿を書いては口に出す作業を繰り返します。どのカードを題材にするか悩んだときに何を考えていたのかは知りませんが、[拝啓 未来へ]を第一候補にして作業を進めました。作品のメッセージもまだ考えてませんでした。授業形式ということで高校の頃までの学校の記憶を辿ってふと頭に思い浮かんだのは二項対立という単語、じゃあ2つ対照的なものを論じてみようと。それで改めて[拝啓 未来へ]特訓前後1組のカードに向き合ってみて分かったことはー孤独じゃないことー。今までの鷺沢文香の全てのカードを念の為全部見て確認した上で、やはりこのカードの特訓後はイラストの中にアイドルとかではない他の人間が映ったカードだということが分かりました。これだ!と思い起動したWordで筆を進めます。発表した最後のバージョンの音源はこうして輪郭が出来上がったのです。パワポには黒板の画像と特訓前後の画像だけ、ここから私の少女Aが本格的に始まりました。

孤独かそうじゃないか、最初の二項対立は出来上がりましたが、そのままでは弱いことは明白でしたし、何より短すぎるのは自分が一番分かっていました。頭の中にインストールしてた教師の人格は絶好調で、テンポ良く言葉を持ってきてくれました。続きになる部分を作るのに、そちら側のテンポを保つべく次の二項対立のネタを求めて劇場を読み漁ります。

そんな中ぼんやりと思っていたのはアイドルになる前と後の鷺沢文香の変化のこと。あんまり語りませんがぶっちゃけ鷺沢文香のこれまでのカードって大体「私をアイドルにしてくれてありがとうございます」をあの手この手、手を替え品を替え出してるフシがあって担当としても若干食傷気味な所ではありました。そのくせ鷺沢文香の過去って本人からサラッとしか説明されてきませんでしたし。それがこの時の劇場は小さい頃読んでた絵本の話ではありませんか!これで「現在と過去」の説明をしてやろうと決心がつきました。劇場の頭3コマにはドンピシャに説明できる材料が揃っていたのでパワポにもそのまま採用しました。

このパートを書いているときに、ふとBright Blueの説明を入れたくなりました。鷺沢文香の現在と過去を分かり易く区切っているものを1つ挙げると言ったらBright Blueです。実は、銀河図書館が出る前くらいまでの頃は「ファンタジーな世界に逃げてるだけじゃ」の一節に対して、過去を悪く取りすぎていることやファンタジーな世界も大切しているはずの鷺沢文香に不適当ではないかと考えられることで散発的に議論を呼んでいたことを私は複数回目にしています。(今でも検索をかければそういうツイートが過去に担当内外から投げかけられていたことを見つけられるはずです)ということで、そのあたりの話を少し絡めることを考えながら、本の中の世界に絡めてBright Blueについての話に触れることにしました。

Bright Blueの話を取り上げる以上、やはり銀河図書館も取り上げない手はありません。特にポエトリーリーディングの部分は分かり易く物語(事件)の前後が対照的ですし、今振り返ってみればここを丁寧に言語化することは避けてはいけない部分でした。ここまでで「孤独かそうじゃないか」「現在と過去」の2つを論じてきたので、できるだけその論を強化する方向で行こうと考えました。

銀河図書館の歌詞がどうしてあそこまで良い曲であるかを言語化するならば、きっとそれは「鷺沢文香のお話だから」という所に尽きるのではないでしょうか?あの曲は1人の女の子の物語ですが、その女の子と言い換えてる内容(少なくともモチーフと我々が捉えるよう作られているもの)は鷺沢文香です。言い換えはそこかしこに現れています。「1人の人がやってきて」などは分かり易い例でしょう。銀河図書館全体の比喩を翻訳するのは骨ですし、今回は3分間の音源に使う部分を中心にしようと考え、ポエトリーリーディングの読み替えの解説をすることにしました。

正直に言うと、宇宙や街が対比関係にあること、それぞれが孤独とそうでないかに当て嵌めることが出来ると気がついたのは今回の少女Aの原稿に悩んでからの事でした。見上げられるか、そうでないかからBright Blueに繋げることができると気がついたのも同じタイミングでした。そういうわけで、今回ダイマ用の原稿でかなり鷺沢文香と濃密に向き合うことが出来たのでした。

こういう経緯で文章を組み立てて、朝からの原稿作業は昼過ぎまで続きました。途中何度も何度も原稿口に出して読み、スムーズさに気を配りながらやっていたため、原稿がほぼほぼ出来上がる頃には声が若干枯れました。コロナのご時世、一人暮らしのサラリーマンが高熱を出した時用に家にストックしていたアクエリ2Lをがぶ飲みし、祖母からもらったのど飴を噛みながら舐め喉の応急処置を完了し、いよいよ本番レコーディングのため図書館の会議スペースを予約するべく電話を手に取りました。

しかし、近くの図書館はお一人様のためには会議スペースを解放していませんでした。最低でも2名以上の利用でないとダメだそうで、近場にすぐ呼べるオタク友達もいなかったので断念しました。仕方なく自宅でレコーディン開始。早速Audacityを開いて原稿分の読み上げを始めます。

しかしそこからトラブル発生。何かがおかしいと思ったら、原稿が長すぎる。完成時の原稿は約1100文字。これはマネキント氏推奨の900文字を2割くらいオーバーしている計算になります。削れる所もなかったので喋りのスピードを上げて続行。そのままでは聞き取りにくいので、なるべく大げさに口を動かして滑舌の良い音声を目指して対処しました。少女Aは音源と画像なので、どんな格好でどんな姿勢で肉声を録音しててもあまり問題になりにくいのが良い所だと思いました。結構恥ずかしいくらい顔面と表情筋と口角を動かしまくって録音していましたが、きっと尊厳は守られましたから。

1100文字の原稿もパート分けして録音し、噛んでない一番の出来のものだけを残してそれぞれの音量のバランスを取り、最後にwavファイルの書き出しを行いスピーカーで聞き取りやすさの確認をして完成音源の提出フォーマットに合わせたファイル名に直して提出しました。メールの提出時刻が22時55分。最後1時間くらいは本当に大丈夫か確認していた気がします。こうして、遅刻してからの丸一日で音源は無事完成し結果採用されることになったのです。

結果的に採用こそされましたが、当日まではちょっと内心そわそわしていました。(まあ正直コレ書くのってあまり格好良くはないなと我ながら思いますが、そこも含めて今書くべきだと思うから書いちゃう訳ですが)ついでに書いていくと実はDay1の前日、私の引っ越しがありました。部屋中段ボールのタワーが建ち、ネット回線も無く、諸事情により田舎なのに車が封印され知らん土地にいるという、個人的には緊急事態みたいな状況でした。Day2に向けて最低限の視聴環境を整えた私は、とりあえず少女Aリアタイをするフミ通文庫の通話の中で、4G回線のあるiPadとiPhoneでDiscordとニコ生を使い分けながら、ベッドの上で引っ越しの疲れに任せて雑に缶ビールを空ける限界スタイルでその時を待っていました。

疲れ身の空きっ腹に突っ込んだビールは確実に自分の意識を刈り取りにかかっており、リアタイしてるのに他の通話メンバーに「名前が呼ばれたら呼んでくれ(意訳)」みたいな意味不明なことを呻いていた覚えがあります。しかしこれが功を奏し、フミ通文庫のボイチャと少女Aの生放送を両耳で受け止めながらウツラウツラしていた私は叩き起こされ、音源が採用されたタイミングで急激に意識を取り戻し、感想を真摯に受け止めるだけの体勢を取れるようになりました。トンチキ大学、ちょっと気に入ったのTwitterのBio欄を弄りました。そこから先の記憶はありません。おかわりに関しては翌日目が覚めてから知りました。採用ありがとうございました。聴き方が雑ですいません。許してください。悪いのはGW中に県外に転勤させた副業先です。

後日、両日の生放送の録画が投稿され、その頃には私のネット環境段ボールタワーも流石に何とかなってると信じて、腰を据えて全部の音源を聴ける日を楽しみにしています。今月の通信料は2万近いです。頑張ります。

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そろそろ文字数が1万文字を超えました。ここまで読んでくださった方はお人好しかよほどスタミナ回復の遅いゲームをされてる所なんでしょうね。ありがたい限りです。

でもまだまだこのNoteに並べたい主張は山のようにあります。2021年にもなって鷺沢文香Pどこにいるの的な言説を拝むことになるとは思いませんでしたし。逆に彼ら(性別を問わないThey的な使い方をします)には誰のアイドルのPなら見えているのやらと思ってしまう程です。それとも今では古典的なネタの1つとして確立しているのだろうか。まあ、文香Pってガチャ来た時くらいしか目立たない所はあると思います。モバマスの上位イベントは2014年の1回きりだし。デレステの総選挙イベントで目立つのはその年のシンデレラガールだし。まだ鷺沢文香はシンデレラガールになってないし。同人即売会とかだと、鷺沢文香島みたいな物はよく形成されている印象です。まああくまで同人誌を買う場所で、あんまり集まる所ではないのでノーカウントでしょうか。新型コロナが収束したら即売会もまた参加したいです。他にもライブ会場でもちょいちょい文香法被の集団とかいるんですけど、まあああいうタイミングって色々な人たちがいますから、目立とうというのは難しい話です。逆に鷺沢文香のCVを務めているM・A・Oさんに対して、何ができるでもない人がライブ出演周りの話題に対して雑な推察や論理展開で炎上していることも何回かあり、苦しさの根元は一体どちらなのやらなんて思いも何回かさせられてきました。

それでもそういう状態を何とかしたくて、最初に嫁プロを何社か立ち上げて、アイマスPにDiscordブームが来た頃には鯖を立てて、文香嫁プロで寄稿を募って嫁プロ本とか作ってみたり。特にここ1、2年は担当以外の方々にもオープンかつ便利なものになるよう整備したりというのをしていたのですが、これも果たしてどうだったか。やれる事思いついて出来る事は色々やったけど、必要な事を全部成功させたとはとても思えませんし。鷺沢文香の祝い事に対して素直に喜べる人を1人でも増やせたらなんて淡い夢を持ってここ数年やってきた訳ですが。

あなたの中の鷺沢文香は風景に溶け込んで消えかかってはいませんでしょうか?今までじゃどういうアイドルなのか知って満足するラインがだいぶ低い所にあったアイドルだったと思います。それこそ少女Aみたいな所で3分ダイマしきるには尺が長過ぎて逆にハードルが高いアイドルだったんじゃないかと私は思っています、特にSR[拝啓 未来へ]実装までは。でももうすぐ、恐らく1年以内にはその満足するまでのラインがちょっと上がると思います。それにつれて色々と私含め文香Pから出てくる言葉が増えてくると思います。何回かそういうタイミングがあると思います。あなた方の担当アイドルを差し置いている事は承知の上で、できる事ならば「鷺沢文香おめでとう」と言えるタイミングを見つけたら、そっと一言頂けると幸いです。私だって鷺沢文香だけを見つめ過ぎた自覚はあります。「俺のアイドルを見ろ!」とフミ通文庫の参加ボタンを押す方を拒むつもりはありません。

銀河図書館が3行と4文字の空を見上げてるなら、今このNoteはそろそろ原稿用紙30枚程度の文章量になっているみたいです。19日からこのNoteを書き始め、発表後はほぼほぼ文章の手直しをしていましたが、そろそろ書きたい事も整った感があります。いい加減筆を置こうと思います。ありがとうございました。

最後に。馬名の購入権を買う事に今後私やフミ通文庫は一切関知しないと思いますので、もし何かあっても私を思い出さないでください!!!!

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