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『一人一人が情熱に満ちた世界を創りたい』フラメンコギタリストの"池川寿一"さん

プロフラメンコギタリストの池川寿一さんは、演奏活動、教材制作、ギタースクール経営など精力的に活動されています。フラメンコを広めたい理由をお聞きすると「一人一人が情熱的に生き生きと生きられる世界を創りたいから」というお答えが。話をする様子が、もうまさにフラメンコ!インタビューはビデオ電話で行ったものの、画面上からも彼の熱い情熱を感じるフラメンコ的な時間を体験させていただきました。

プロフィール

出身地:東京

経歴:ラテン歌手である父の影響で幼少の頃よりフラメンコギターを弾き始める。中学の頃より、フォーク・クラシック・ジャズ・ラテンなどさまざまなジャンルの音楽を吸収し、大学卒業と同時にスペインへ留学。帰国後は中国公演を皮切りに全国のライブハウスやイベントにて活動。書道家とのコラボレーションライブや美容家IKKOのトークショー、ミュージカル俳優の石丸幹二のコンサートにゲスト出演して話題になる。
 フラメンコギターの魅力を伝えるべくギター教室を主宰。男女問わず10代〜70代まで、年間200人以上に教えている。「フラメンコ・ギターの教科書」「フラメンコ・ソロギターアレンジ曲集」など3冊の著書を執筆。それぞれAmazonベストセラーで3部門1位を獲得。

職業および活動フラメンコギタリスト

座右の銘:『花には水を 人には愛を』


「フラメンコを通じてたくさんの人に、情熱と元気と感動を伝えたい」

Qどんなきっかけで今のお仕事をされているのですか?

 ずっとプロのギタリストとして活動してきました。
それが、30歳の時に東日本大震災でいきなり命を奪われる人たちを目の当たりにして、考えさせられたのです。
「自分の人生、何か自分にしかできないことをやらないといけない」と。
スペイン人の演奏を超えられない苦しさもあった中、演奏だけでなく教え広めることが好きだと気づく機会があり、日本にフラメンコを広めそれを教えることは、日本人の自分だからできる仕事であり、これが自分の本当の人生の目的だと思えました。


Q:どんな心の在り方や認識の変化が、今の活動に繋がっているのですか?

 僕の変化のきっかけは、プライベートでは離婚の経験。そして東日本大震災です。この2つのネガティブとも言える事件で、自分がそれまでに持っていた『狭い価値観』がガラガラと崩れたのです。当たり前と信じていたことが当たり前ではなくなる経験です。自分の中の甘えや、自分さえよければいいといった自己中心的な考え、これらを脱却して生きていかない、と思わせてもらえた、僕にとっては大きな経験でした。
 その後、今の奥さんと出会い娘が生まれて、いい意味で力が抜けました。ナチュラルに目標に向かって進んでいけている気がします。その前は肩肘張って進んでいましたからね。1つ軸ができたのでしょう。


Q:AI時代に必要とされるニーズとは何だと思いますか?

 人間がより人間らしく生きられるようになる時代なのだと思います。AIが我々の仕事を奪うという言われ方もありますが、我々がやらなくてもいい仕事を彼らがやってくれるからこそ生まれる自由時間を使って、人間の自分たちは楽しむことができるようになるでしょう。人間らしく『歌い』『踊り』『つながれる』ためのサービスやコミュニティーに、ニーズがあるのではと思っています。


Q:池川さんはどんな美しい時代を創って行きたいですか?

 フラメンコって1つのコミュニケーションツールなのです。
人間はなぜコミュニケーションをとりたいかっていうと『寂しさ』から解放のされたいからだと思います。フラメンコは、その寂しさを埋められるし、つながりたい欲求も満たされますね。演じている時、一体感を感じられるのが大きな魅力です。
 僕は寂しさをネガティブには捉えていません。人間には寂しさがあるからそこに人とつながりたい欲求が生まれるからです。

 僕は、今も昔もずっと叶えたいと思っていることがあります。
それは、毎日の生活が情熱的で刺激に満ちて、ゆえに生き生きと過ごせる人を増やしたいということ。さらには、そんな人たちが集まった世の中を創りたいのです。情熱的に生きられれば、人に優しくなれると思います。心にも余裕が出るでしょう。表情や言葉にもプラスの波動が出て、それが周りに伝わって伝わって、その先に社会が変化するでしょう。
 社会は個人の集まりなんですから。そのためには、まずは僕が毎日を楽しく過ごし、誰よりも情熱的で刺激的な毎日を生きたいと思っています。

 今日の満員電車、育児や子供のいじめ問題などで、毎日ストレスを感じ心も閉塞的になりがちです。発する言葉や表情も冷たくなります。
このような現状の問題を踏まえつつも「一人一人が輝くためにはどうしたらいいのか?」僕だったら、フラメンコで情熱的な気分になってほしいと思います。または、情熱的なフラメンコをやっている僕の言葉や冗談などでも、人が情熱に満ちた毎日を送るために影響を与えられたらいいな、と願って日々活動しています。


Q:座右の銘は?

『花には水を 人には愛を』です!
僕が物心つく頃から父がずっと言っていた言葉です。すごく好きですね。
究極をいうと僕はやっぱり愛を伝えたい。愛し愛されること、愛情を示すこと、が原点だと感じます。フラメンコを通して愛を伝えていけたらいいですね。



Q:最後に、夢に向かって今どんな事に力を入れておられますか? 

 僕の直近の夢は、日本にフラメンコの学校を創ることです。踊り、歌、ギターが学べる総合学校です。分け隔てなく同じ立場で、一緒に創造作業ができる場所。会社勤めの方でも主婦でも、仕事や家事・育児での日々のストレスをフラメンコで解消できると思います。今、立ち上げに向かってプロ・アマ問わず賛同してくれそうな方に声をかけているところです。



池川さん今日はどうもありがとうございました。


池川さんの詳細情報はこちらです↓↓↓


ビデオ電話によるインタビューでした。


編集後記

インタビューを担当した飯塚です。池川さんは質問1つ1つに真剣に向き合い、とても丁寧に答えてくれました。それは、池川さんが普段の仕事や人に対しても、とってきている姿勢なのだろうな、と思いました。愛を根源にして、積極的に発信されている池川さんに『オレ!』


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この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。
https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36


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