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パトロール犬から学ぶこと

最近パトロール犬という活動があるのを知りました。
この活動がめちゃ最高なのでご紹介します。

活動をざっくりいうと学童が帰宅する時間帯にペットの散歩をして犯罪を減らそうよというもの。
わんわんパトロールとかおさんぽパトロールとかネーミングはいろいろ各地であるようですが、活動内容としては大体同じです。

この取り組みが最高なのは次の3つです。

1.犯罪の予防対策

犯罪には起きやすい条件があります。そのひとつに人通りが少ない場所ということがあります。児童の帰宅時間に散歩をするだけで犯罪が起きにくい状況を作り出せます。実際にこの活動を行っている地域では犯罪件数が減少しているようです。

2.参加ハードルの低さ

犯罪防止の取り組みやアイデアは今までも数多く上がっていたと思います。でもほとんどの取り組みは続きません。それは参加者に負荷がかかるからです。取り組み自体には共感できても実際に参加するかは別問題です。その点散歩は毎日している行動なので参加するハードルが低いことがとてもいいです。

3.地域コミュニケーション

パトロール犬にはわかりやすい目印をつけています。だから子供たちから自然に話しかけてきます。子供は知らない人から声を掛けられても、ついていかないように指導されているので、知らない大人には敏感になっています。でもパトロール犬をつれている大人は安心だと理解できます。この取り組みが地域で広まっていけば地域のコミュニケーションも円滑になります。コミュニケーションが円滑な地域には犯罪が起こりにくいので一石二鳥ですね。


こういった関わるみんなが幸せになる行動デザインって素晴らしいですよね。問題を解決するときって規制を強化したり、厳罰化したりする方向になっちゃうんですが、私はこういったアプローチが大好きです。

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