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草食系社員

草食系といえば、草食系男子と言って女性に対して消極的な男性たちの事を思い描くと思います。

あなたの周りにも、結構いませんか?

今回は草食系男子ではなく、草食系社員について書いていこうと思います。

最近読んだ本で
[ビジネススキル・イノベーション]
という、これからの働き方について書かれた本なのですが、これがなかなか勉強になる内容でした。

その中で、草食系社員についての記述がありました。

そもそも草食系社員とは、出世の意欲がなかったり、リスクを取らず安定志向であったり、そんな会社員のことを指します。
私も新入社員の頃はそうでした。

しかし会社としてはそれでは困る訳で、草食系社員の扱いに頭を抱えてる管理職やマネージャーの人も多いのではないでしょうか?

しかしこちらの本の中では、草食系社員ではなく、それを扱えない上司の方に問題があると主張しています。

草食系社員の扱い方がわかっていないということです。

草食系と呼ばれる人が多いのは、実は時代の流れから考えて当たり前の話と言えます。
なぜなら、仕事以外でも自分を満たせる場所があるからです。
努力しても、賃金が繋りにくいからです。
給与が低くても満足いく生活ができるからです。

だからこそ、草食系が多いことを嘆くのではなく、草食系を育てられる人の方が価値が上がると思います。

では、草食系を動かすにはどうすれば良いか、それは

防衛本能に火をつける。

これです。

つまり、相手に危機感を与えるということ。

なぜなら、草食系の人たちは夢や理想の話には興味を示しませんが、自分への危機やリスクにはとても敏感です。
シマウマやシカと同じです。

例えば、
「今月の目標を早期達成したら、ボーナス上乗せな!頑張れよ!」
より
「今月の25日までの達成率が80%を切るようなら、異動を考えないといけないかもな。 このままだとどうなるかわかってる?今日時点の達成率はどう?」

という話の方が効くということですね。

ポイントは、感情に任せるのではなく、淡々と叱るという点です。
感情に任せて叱っても、相手は攻撃された。という印象しか残らず、その人の成長に繋がりませんから、止めた方が良いでしょう。

それから、今の若手社員は厳しいことを言うとすぐ辞めてしまう。という声もありそうですが、それも今の若手社員が悪いのではなく、日頃の信頼関係を構築できない上司に問題があります。

信頼関係ができてる人から厳しいことを言われても、それが原因で辞めることはまず無いでしょう。

なので、日頃の人間関係の構築、さらに危機感を与えて成績を伸ばす、どちらも上司に求められるスキルなのです。

実はこれ、部下とのコミュニケーションに限った話ではなく、営業の場面でもよくある話なのです。

今のお客様は草食系というか、とにかく安定志向の方が多い。

何もしなければ、安心という思考ですね。

それを営業の場面では

「何もしなければ安心」
から
「何もしないことが、リスク」

という相手の価値観の変化を促す営業をしていくことが求められています。

商品のメリットというより、「これを使わないと、こんなデメリットがあります」。「こんなリスクが想定されます。」など、そういった話をするケースが多いのです。

草食系と呼ばれる人を、マネジメントできるスキルはこれからの時代、確実に重宝されるでさょう。

是非、参考にしてみてください。