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角膜炎トリップ

こんにちは。チワワ。
通常社会の方々が血湧き肉躍る土曜日、私は
一歩も外に出ておりません。日光と彼らの眩しさに焼き殺されてしまうからです。これは1種の防衛本能なのかもしれません。
とはいえ引き篭もって何もしないのは虚しいので、今回は先月患った角膜炎について語っていきます。

 角膜炎発症の前日、私は1時間ほどの外出をするためにワンデーコンタクトを着けていきました。普段なら帰宅即コンタクトを外し、捨てるのですが当時は「1時間しか使ってないし捨てるのもったいないな」という謎の節約意識が働き、洗浄液で軽くすすいでケースに保管するという愚かな行動に出てしまいました。
そして翌日、買い物に行くために使用済みのコンタクトを再び装着しました。その時点で目がゴロゴロしたり、違和感はあったのですが「こんなん大したことない!気にせんでええ!」と構わず外出。
帰宅する頃には視界が白くぼやけ、異物感も増し、「これってもしかしてヤバイんぢゃね!?」とようやく危機感を抱いてコンタクトを外すも時既に遅し。眼球が〝東⭕喰種〟
のように充血し、とてつもない痛みに悶え苦しむことに。こんな時でさえ愚かな私は、手元にあった目薬をさし、睡眠薬と鎮痛剤を飲んで〝寝逃げでリセット〟を試みました。
 

 数時間後………

寝逃げ(笑)から目覚めると、更に強い痛みが襲ってきて、両目が開かなくなりました。
「全て間違っていた!」
そう叫びながら四足歩行で階段を下り、母に助けを求めると、即座に近所の眼科へ運ばれました。目が開かないので車から降りて病院に入るのも難しく、50代の母に介護されながら眼球の痛みに泣き叫ぶ20代異常独身無職女性。あまりに地獄絵図すぎて吐き気……。
しかし、病院に着いたからといってすぐに〝救われる〟わけではない。白内障のお年寄りで大混雑していたらしく、かなり待たされることになりました。その間にも痛みは酷くなるばかりで、「もしかしたら私は失明するのではないか?一生アニメや漫画を視られなくなるのか?」という不安に襲われパニック状態でした。(オタクは視力が大事だし…)

精神と肉体のストレスがピークに達したその時…………

まぶたの裏側に、カラフルな曼荼羅模様が浮かび上がりました。それらは拡大と縮小を繰り返し、みるみる形を変えていきます。
「不思議だな、シラフだし目が見えていないはずなのに」
サイケデリックな閉眼幻覚を〝第三の眼〟で追っているうちに、パニック状態になっていた精神は落ち着いていきました。
「神様ありがとう」
悟りの境地に達して感謝の涙を流していると、ようやく医師の元へ連れて行ってもらえました。これが、〝救い〟か…

医師によると、日常的なコンタクトレンズの使用により深く傷ついた角膜に、今回の不潔なレンズでウイルスが入り、甚大な角膜炎を引き起こしたらしいです。
専用の目薬を使ってしばらく裸眼で過ごして眼球を休ませなさいとのこと。
私は、深く反省し、コンタクトを着けず、眼球を労る日々を過ごしています。

〝見える〟ことに感謝

ありがとう。眼球、母、医師、そして幻覚…



終わり











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