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軌跡12 ~繋がるクズ~

誰しも1人1人
それぞれの歩いてきた軌跡や
それぞれのドラマがある。

これはクソだらけの私の軌跡のページ。

クソだらけの人生を歩くつもりは無かった。
だけど、いくつもの選択肢があった中選択し
自分が決めた道はほとんど全てクソ過ぎた。

「養子に入ったから」との言葉に
私は何が何か全く分からなかった。

だが、私は20歳未満で親が決めれば
子供を養子に出せるとのこと。
その養子先はSの母とSの父で
それを決めたのが
私の父だと言うことを
私は私の母に知らされて

そして私が動けず闘病していた間に
全てが終わっていたということも知った。

“娘と2人で生きていく ”
そんな願いにも似た私の願望は
完治と共に
知らない間に儚く消えてしまったみたいだ。

しかし全く私は実感無かった。
言葉で言われても分からない。
現実味が全くない。

闘病中を除いて私はずっと
娘と一緒だったのだから。
いざ私の娘じゃなくなったなんて
信じたくもなかった。

だから私は娘に会う!という気持ちで
飲み屋の仕事をして、会いにいくお金を作った。

怒りと憎しみと
1ヶ月半ぶりに会う娘にドキドキを抱いて。

抱いた怒りと憎しみはとても強かった。

なぜなら養子の他にも色々聞かされたからだ。
Sの家族は出産費用は私の母が
「母親らしいことをしなかったから」と
1度顔出しした時に全て払ったことを
それらを、私達が出したといわんばかりの態度で
私に一切言わなかったのだ。

そして私からお金を奪っただけでない。
父の職場を探して当てて職場に電話し
“お金が無い ”と沢山お金を借りてたこと。

お金がなかった父は退職金を犠牲にしたこと。

1ヶ月2ヶ月は戻ってきたけど
それ以降は戻っていないこと。

市役所から出産費用分が入ることを
知らない私に伝えず、全て懐に入れていたこと。

私が埼玉にいる時
Sはバイクの免許を取ったり
Sの家族の家はリフォームをしていた。
“お金が無い ”ならそんな事しなかったはずだ。

それらの事が私が知らない所で
沢山動いていた。

自分にも、もちろん腹が立った。

そして携帯を異常に触らせなかったのは
その事実を隠すためだと繋がった瞬間でもある。

事実を知れば私は間違いなく
もっと早く、この家から出たであろう。

そうして私はSの家にたどり着く。

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