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まいにちグライム/230710

I'm from a place - Snow

先日のNorth Weezieの記事でも『Endz』について書きましたが、自分の出身や自分の今居る場所をビッグアップするのは何もUSやUKだけの文化ではなくもちろん日本にもあります。

自分が「ここから出て来て」、(PAKINさんのフックでもあるように)「今ここに居る」過程と現状を再認識する事は、より生活レベルに近い身近な事をラップするグライムにおいて、スタイルを出すうえで1番と言っても良いくらい重要な事なのではと思ったりします。

このあたりについては2016年のBoiler Roomの日本のグライムについてのインタビューを観れば、日本のグライムアーティストの方々が話されているのですが、例えばONJUICY氏は、「東京、大阪、関東、関西それぞれの地域のグライムの特色がありつつMC・プロデューサー・DJたちもそれぞれに個性があって面白い」と。
この点については先述の『Endz』の概念に近いと思うのですが、僕が個人的に書きたいのはやはり「ヒップホップからグライムに行く」という部分。

日本人で「いきなりグライムを聴き始めた」という方はかなり少ないのではないでしょうか。
僕自身もそうですが、USのヒップホップから、もしくはもっと手前の日本のヒップホップを聴き始めて色々なアーティストや曲を知っていく辿っていく中でグライムの敷居を跨いだ方がほとんどだと思います。

どちらがどう、という話ではなく、日本(もしくはUS等)のヒップホップの地盤がある方のグライムパフォーマンスは良い意味でジャパナイズドされていて、日本のグライムの物凄く特徴的な部分かなと思いました。

そして今回のSNOWさんの"I'm from a place"は伝説のグライムクルー・Ruff Sqwadの同名の曲のサンプリングに、その日本のグライムの特徴が詰まった一曲となっており、日英関わらずグライムファン必聴です。

それでは。TRKでした。

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