交換日記⑬坂井

 どうも、音酔い酷くて推しバンドのライブに行けない方の眼鏡の坂井です。
 実は最近SPYAIRの魅力に気が付いたのですが、あのバンド銀魂の主題歌めちゃめちゃ歌っているみたいですね。びっくりしました。ちなみに今のところは「轍」が一番気に入っています。



 さて、今週は恋愛についての話です。
 「そういえば前回の映画感想文で晴さんだけ恋愛ものじゃなかったよね」という森安の一言で苦手分野についてまとめることになってしまいました。ぴえん。
 割と本気でどうしようか迷ってしまったのですが、「私たちに聞いてみたいこととかないの?」と言われて、僕はかねてより気になっていた疑問を解消したいと思いました。
 ずばり、「他の人間は恋愛というものにどういう感情も抱いているのか」ということです。
 本やドラマ、また一般的とされるような人生基幹などを見る限り、恋愛というものを人生において重要視されている方が多いように感じていました。
 では実際どうなのか?恋愛というものは良いものなのか?やったことがある人はどう思っているのか?逆に僕以外のやったことがない人はどういう印象を持っているのか?
 ということを書いていきたいと思います。
 まぁウチの面子は決して一般的ではないような気もしますが。


〇森安(恋愛経験あり)の場合
森安「私にとっては必要なものかな。結構依存体質だからそれを満たしたいって言うのがある。恋愛っていうのは、少なくとも付き合っているうちは自分のことを好きでいてくれるっていう前提の下の契約だから。もちろんそうじゃない場合もあるけど。私には自分のことを確実に肯定してくれる存在が必要なんだよ。それが他の人たちだと親とかなんだろうけど、ウチはそこら辺が少し希薄だったから、外に求めたって言うのはあるかな。それでも満足できなくて、最近は親との関係も再構築し始めているところだけど」
坂井「親に対する感情と恋人に対する感情って違うものだと思っていたけど、そこはどうなの?」
森安「確かに愛する必要のない人間が愛してくれているってことだから、親よりも精神安定率は高いのかもしれない。って今晴さんに聞かれてちょっと思った」
坂井「うん、身内以外で自分を肯定してくれるって言うのが一つ大切なところなのかなと思った」
森安「ただそんな依存性の強い人ばっかりじゃないし、恋愛が全てだとも思ってないから他の人に強く勧めたりとかはないかな」


〇笹渕(恋愛経験なし)の場合
笹渕「私はいいものとも悪いものとも思ってないけど、自分には今のところ必要ないかなと思う。ただ、誰かのことを好きになるって言う感情がない訳ではない。そこら辺の友情・恋愛感情・性欲とかがごっちゃになっちゃってるんだよね。あと一対一の関係は無理だなって思う。だから恋愛感情がない訳じゃないけど、付き合いたいって思ったことはないかな」
坂井「一対一で関係を続けていかないといけないのが疲れるってこと?」
笹渕「実際やってみたら案外いいのかもしれないけど、やったことないからマジで想像つかないし、二人でデートは精神的負荷がかかりすぎて蕁麻疹でそう」
森安「そんなにか笑」
信國「蕁麻疹は出るよな」
笹渕「めっちゃ仲いい友達とかだったらいいけど、いざ付き合うってなったらその仲いい友達だった人でも気疲れしそう。そもそも結婚と言う未来はないしね」
坂井「あまりにも断定するね笑」
信國「まぁ想像できなければないものとはなるよな」
笹渕「嫌いな食べ物が好きになるみたいな転換があれば結婚するかもしれない。でも今のところはないかな」
森安「私も笹渕が結婚したところ想像できないもんなぁ」
笹渕「意外と結婚するかもよ?今はないなって思うけど、いい人がいたら結婚してもいいと思うし」
森安「出会いなんですね」
笹渕「どちらかと言うと環境要因だと思う」
信國「出会いは環境要因じゃないの?」
笹渕「出会いって言うと相手の人に因ってる感じがするけど、それだけじゃなくて自分の変化だったり、自分を取り巻く他の環境とかも含めてってこと」
信國「そういうタイミングとかも含めての運命じゃない?ロマンティックに言いたいわけじゃないけど」
笹渕「確かに、現在の視点から過去を見た時にそれを運命って名付けることによって、運命になるって言うことはあると思う。運命って言うと最初から決まってたような気がしちゃうからさ」


〇好きになった相手に振られたい
森安「私恋愛する人間なんだけど、振られたがりなんだよね」
信國「何それ笑」
笹渕「ドMなんですか?」
森安「推しが私のこと好きになるのが解釈違いって言うか…片思いしたいタイプなんだよね」
坂井「お前のそれ3次元にも適用されんの?」
森安「うん、前の恋愛はそうだったよ。別に付き合いたいわけじゃないけど好きな人がいて、でもそれが発覚した時に『じゃあ付き合うか付き合わないか』って話になったのが『いや、そうじゃないんだよな』ってなった」
坂井「さっきお前は必要って言ってたけど…(森安の場合参照)」
森安「それは今の彼氏と付き合ってみて、思ったこと。それまでは結構振られたがりだった。両想いになりたいって気持ちもあっただろうけど、いざ来られると引いちゃう」
坂井「お前のそれは相手の気持ちが薄いのに来られた結果の引きだと思ってたけど」
森安「どちらかと言うと、自己肯定感が低いから自分のこと好きな人どうかしてるって思っちゃうみたいな。だから恋愛をすごくいいものだって周りに勧めにくいし、恋愛至上主義論はよく分かんないと思う」


〇信國(恋愛経験あり)の場合
信國「恋愛で良かった試しがないんだよな」
坂井「なんで良くないと思ってるのにやるの?」
信國「嫌ではあるんだけど、今度こそ上手くいくと思っちゃうんだよね。それに人を好きになっちゃうから」
森安「人を好きになるのはいいことなのかな」
信國「思考が支配されちゃうから、時間の無駄だったりもするかな」
森安「でもそれは快楽ではないの?」
信國「うーん、いい時もあるから…ギャンブルみたいなものだよね。それを知っているから、嫌なことがあっても続けちゃう。あと、ストーリーが展開していくのが面白い」
坂井「ストーリー解放…的な?」
信國「それもあるし、その人について知っていくこと、関係性の変化が面白い。…私ゲームやってんのかな笑」
森安「物語として消費してるの?」
笹渕「誰でもそういう節はあるんじゃない?」
森安「あるよ」
坂井(あるのか…?)ここら辺から置いて行かれ始める坂井
笹渕「物語化しないと理解できないでしょ」
信國「確かにそうだけど、その中でもストーリー重視かもしれない。感情はもちろんあるけど」
森安「信國は人生に“おもろ”を求めようとするから」
笹渕「誰におもろがってもらってんのそれ笑」
信國「自分かな笑」
坂井「なるほど(分からん)」


〇坂井(恋人いたことあり、恋愛感情抱いたことなし)の場合
森安「晴さんはどうなの?」
坂井「俺は“恋愛する”って言うことがどういうことなのか興味がある」
森安「笹渕は興味がない?」
笹渕「何かもう知ってる気でいるな。何もしてないけど笑」
信國「無知の知の逆バージョンじゃん」
笹渕「逆ソクラテス最悪のパターンだな、知らんのに知っている気でいるって。ソクラテスの敵じゃん。デマゴーグだよ」
坂井(ツボに入って呼吸困難)
坂井「いや、俺は何かを好きになるって絶対悪いはずがないと思ってるんだよ。だってみんな楽しそうじゃん。俺は今まで何かに大した情熱を傾けことないんだよね、人じゃなくても。もしかしたら傾けてるのかもしれないけど、それを知覚できないから結果的に自分としては興味がないって思っちゃうんだよ。だから、何かを好きになって熱中してみたいって気持ちがある」


〇恋愛をしているというふるまい
笹渕「最近、恋愛をしているというふるまいをしているのではないかということを思うんですよ。恋愛をできる人できない人がいるのではなく、恋愛をするって言うふるまいをしてる人としてない人がいるみたいな差なんじゃないかという。分からないと言いつつ、そういう役になったら自分は演じれると思う、みたいな。もちろん舞台でやるのと現実とじゃ違うのは分かるけど」
坂井「うーん。恋愛する人ってさ、相手のこと好きじゃなくても始められると思うんだよね。そして、恋愛以外でも行動をしているうちに気持ちが付いてくるっていうのは絶対にあると思う。だから、恋愛の前段階の行動をできる人できない人ってことなんじゃないかな」
森安「両想いから恋愛が始まるとは限らないからね」
笹渕「そうだね。行動が先にあるような気がするんだよね」
信國「むずいな」
笹渕「恋愛っていうテンプレとか概念があるからそこに乗っかれるんじゃね?っていう」
坂井「それは…まぁ今よりは難しくなるか」
信國「出てくるもんじゃないの?分かんないけど」
坂井「恋愛感情ってものに自分の心を当てはめられないから、その後の行動に結びつけられないんじゃないかな」
笹渕「私が今後結婚するかもっていうのが完全にないって言いきれないのは、これがあるからなんだよね。恋愛をするっていうふるまいをやろうと思えばできるんじゃないかなって」
坂井「逆に俺が恋愛を諦めたのはそこなんだよね。俺は彼氏という存在がいたことあるから、その恋愛の前段階の行動は済んでるはずなのよ。でも結局できなかったっていうのがさ、やっぱり俺はダメなんじゃないかという思いになるよね笑」
笹渕「あー、そっか」
坂井「相手のこと恋愛感情じゃなくても好きだったし、今でもめっちゃ好き。でも恋人っぽいふるまいをしても、そこが切り替わらなかったんだよね」
笹渕「いや、そうなんだよね。演劇とはまた違うんだよね。舞台上でやるのは仕事だからやらなきゃいけないんだけど、現実はそれを演じ切る必要はないわけだから」


〇恋愛のふるまいに対する嫌悪感
信國「私は恋愛のふるまいに対する嫌悪感あるよ。ストーリー重視ではあるんだけど、それが自分に降りかかってくるとはぁ?って思っちゃう。少し慣れたりしたのはあるけど」
森安「私も最初はその嫌悪感あったな」
坂井「ふーーーん?????」
森安「自分がそういうことをしてるって言うことに対する嫌悪感」
信國「私はそういう時は大体走って逃げるんですけど」
森安「リアル走り?笑」
信國「そう、解散した後とかに『あれ、自分何やってるんだろう』ってパニックになっちゃって走る。そして、頭の中には逃げ恥のOPが流れる」
笹渕「嫌悪感私も分かる気がするな」
坂井「ごめん、俺は全然分かんなかった」
笹渕「多分、みんなの自分の中に第三者視点があってそれに消費される感覚みたいなのがなんとなく出てきちゃうんじゃない?」
森安「私は二次性徴で体が変化していくことに対する戸惑いみたいなものが強いかもしれない」
信國「あー、気恥ずかしさと言うか」
笹渕「それは女性だから感じていることかもしれない。男だったらないのかも」
森安「それは聞いてみないと分からないけどね」
坂井「それはなんで思ったの?」
笹渕「最近フェミニズムの本を読んだから笑」
信國「男性の視点だとこうかなってこと?」
笹渕「異性愛って構造自体が、男性が女性を所有するっていう形式になってるじゃん。その異性愛の構造に入る、自分が男性に所有される存在としての女性になるっていうのがあるんじゃね?っていう」
森安「それもあるかもしれないけど、私が感じた不快感は違う気がする。生理が始まることに対する不快感、みたいな」
笹渕「それはどこから出てくるの?」
森安「自分が容認してない変化に対して不安になるってことかな?」
笹渕「性に関わる変化以外はいいの?それに嫌悪感は感じないの?」
信國「感じないんじゃない?背が伸びたとか体重が増えたってことでしょ?」
笹渕「なんで性にまつわるところだけそうなるのかって言うのが引っかかった」
森安「自分って多面的なものじゃん。“友達に見せる自分”、“親に見せる自分”、みたいな。そこに“好きな人に見せる自分”って言うものができることに対しての戸惑いなのかなって」
信國「その自分は見たことない、初対面の自分だもんね」
森安「それもあるし、“友達に見せる自分”とあまりにもかけ離れてると、拒否感を感じる。自分が自分じゃないみたいな」
信國「キャラ崩壊だもんな」
坂井「キャラ崩壊してる自分キモってこと?」
森安「そうそうそう」
信國「それだわ」
笹渕「あー、なるほどね」


〇恋愛を進めていくことに対する恐怖
信國「私は恋愛にテンプレみたいなものがあると思ってるんだけど、教科書がある訳じゃないから分からないじゃん。それを自分が進んでいかなきゃいけないのがすごく難しく感じる。みんなはそれを知っているような気がするけど、自分は何も分からない。自分がそれを気にしているのは自分が未熟なせいなんじゃないかっていう恐怖?」
森安「攻略サイトもセーブもないの無理ゲーじゃねぇかって思ったことはある」
坂井「信國のそれは恋愛に対してって言うよりも人間関係全般に対してって気もするけど」
信國「それはあるかもね。でも恋愛はより未知な気がする」
坂井「まともに恋愛したことないから分かんないけど、自分は友達として仲良くなっていくことと恋愛感情を持って仲を深めていくことは大した違いはないように思っているんだよね。そこの違いは自分の感情じゃん。だから、それでより気負っちゃうのかなって」
信國「ドラマの見過ぎかもしれない」
坂井「それによって、夢を見てしまっているということ?」
信國「ドラマの見過ぎで難しく考えすぎているだけかもしれないという…」
坂井「なるほど」



 大体一時間ぐらい話してこんな感じです。半分ぐらいカットしてるのにこの文量、何?
 でも色んな話が聞けて個人的には面白かったです。根掘り葉掘り聞いちゃったけど許してね。


 では皆さんお待ちかねの質問コーナーですね。
 好きな雪遊びかぁ。やっぱり大量に積もった柔らかい雪にダイブ、これが最高ですね。昔はただの雪かきも楽しくて好きでした。
 森安への質問は…そうだなぁ。10月からの推しアニメとかあります?なかったらこれまで放送されたものでもいいです。

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