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液体のみで14時間走り続けた感想について語ろう(TransJeju2018)

ドリンクのみでどこまで走り続けられるだろうか?
韓国済州島で行われた110km, D+4000mのウルトラトレイルレース「TransJeju」を走り切る上で決めたサブテーマがこれだった。

遡ること今年4月UTMF。でトップ1,2位のDylan BowmanとPau Capelの補給はドリンクのみだったという確かな情報をサポートクルーから得ていた。専ら固形食は適度にモグモグする派の自分としては(本当にそんなこと可能なんだろうか?)という疑問があった。

今年9月下旬にDylan Bowmanが来日し、とあるイベントでとあるものを飲んでいるという情報をゲットした。内容成分を調べると、なるほどこういうことかというもので、腑に落ちるものがあった。要するに複数の糖類とBCAAと電解質を含んでいると。

知ってしまえば試してみたくなるというのが人情というもの。作成したドリンク+ジェル、それにエイドであればコーラで臨んでみるということをやってみることにした。

補給計画として、1時間でドリンクを500ml、ジェル(Powerbar グリーンアップル→カフェインも取得)1つ、エイドごとにコーラを300ml程度、という感じ。

6時間くらいまでならレースでジェルのみというのは経験があったので想像はついていたけれど、それ以上というのは未知数。ともかく覚悟を決めるために固形物の類は一切もたないことにした。最悪お腹が空いてしまったらエイドのものを食べればいいし。

懸念点としては、いつものレースより強度は下げて走る予定だったので、これまでの練習などの経験から、強度を下げると空腹・ご飯が食べたいモードが発動するので、そこは多少不安だった。まぁでも実験なので仕方ないがやってみようという感じでレーススタート。

走っている最中は、ちょこちょこドリンクを飲みつつ、1時間経過したら判を押したようにジェルを1本とる。エイドについたら水分補給と、コーラを飲む。これをひたすら繰り返すこと14時間……

(中略:レースは30km以降はずっと一人旅で淡々と走りました)

で、絶対にどっかで飽きたり上手く行かなくなるだろうと思っていたのだけれど、実は特に何のトラブルもなく万事上手くいってしまったという。疲労感も少ないし逆に今までの補給は内蔵に無駄に血流を回したりしないといけなかったかもしれずカラダに負担がかかっていたのかもしれない。

ただ、レース終了後、(当然補給を摂らなくなるので)、しばらくしたら急激にお腹が空いてきてしまったのには笑った。と同時に、一歩間違えて補給のサイクルをミスったら途中でハンガーノックの危険もあったわけだなと思って、改めて補給の大切さについて考える機会になった。

次は100マイルを液体のみで、というのを試してみたいかな。

(所要時間:28分)


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