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美大にいって泣いた話


大学生になって、文化祭をするのに抵抗する「内なる自分」がいます。理由は色々ありますが、要するに陰キャの嫉妬だと思っていたたければ笑
ただ、運営するのは嫌ですが、見るのは大好きです。若い人たちが盛り上がるのもいいし、理系大学が持ち前の骨や毛皮を展示したり見るのが面白いと感じます。なかでも、美大の文化祭が好きです。というのも、派手な服装やコスプレなど人を見てるだけでも楽しいし、物販も手作りで面白いグッズが多くて楽しいから。

そんなわけで、武蔵野美大にいってきました。武蔵野美大は他の美術大学と違ってコンセプトをもとに文化祭を行っていて、文化祭全体が1つの世界観に基づいています。

今回のテーマ、『アート・マハル』の名にふさわしくインド的なものがたくさん設置されていたり、各出店もそのように意識された作りでただ歩くだけでも不思議な世界観に浸れました。

ケバブ屋さんのお兄さんに「ケバブタベル?オイシヨ?」と外国人のような口調で声をかけられて笑ってしまいました。ケバブに並んでていたら、売り切れのために食べられずに終わりましが...


めぐる途中、不自然なところにプロレスのリングが...どうやら、プロレスを行うようです。いや、当たり前なのですが、学園祭で公開プロレスというのを初めて見てビックリしてしまいました(笑) 

プロレス自体は最初、ぎこちない進行でした。ロックのかけ方が少し甘めだったり、レフェリーも巻き込んで技をかけたりでメチャクチャでした。それから、徐々に熱が入ってきます。小柄な女性が大きい男の人を投げたり、相手の胸へ腕全体を使って叩いて音を立てたりとTVで見た光景が目の前にありました。


そんな会場が暖まった最後にはどんな人が来るのかと思っていました。すると小柄だが、ムダのなく見栄えのする筋肉をもった人が出てきました。「彼」のように肉体から説得力のある人を見たのは久々でした。どんな戦い方をするのか...

その試合は四年生の引退試合で、彼と仲間VS後輩2人という組み合わせで始まりましたが、乱闘になりました。2対2になるのかと思っていたら「彼」がロープの反動を使ってバク転し、勢いをつけて2人にラリアットを決めました。いきなり、こんな超人的な技を見せられて気分がアガらないわけもなく、叫びながら応援していました。

コーナーに上って相手をあげて叩き落としたり、身体中を回転して最後には十字固めをしながら倒れ込むなど、文では伝えられないような激しいアクションの連続を見せていました。

試合は健闘していましたが最後、後輩たちに花道を譲るかのように負けてしまいました。


プロレスはあくまでショーだと思っていましたが、こんなにも悔しそうで、しかもこちらも熱くなり、泣く展開は初めてでした。こんなにも熱くなれたのは久々でした。


試合後、素早く「彼」に駆け寄り握手をして写真を撮っていただきました。こんなにも楽しい時間をありがとうございました。

#文化祭 #ムサビ #感動 #プロレス

主に旅費、活動費になります。たまに、映画の観賞にもなったり。