2023/7/24 カントリしのぶ

今日は11時に起きた。昨日、ウーバーを頑張りすぎたせいか、一種の燃え尽き症候群のようになってしまった。

と、書いたところで思い出した。最近、燃え尽き症候群という言葉を聞かなくなって久しい。
私は医学については、テレビアニメ版の「ブラックジャック」を多少は見ていた。そして、「ブラックジャックによろしく」という医療漫画を読んでいた。いわば、医者の卵である。そんな私が知っている限りの燃え尽き症候群とは、

ある一つのことに打ち込んでいき、結果が分かった時(成功だろうと、成功であるまいと)に力が抜けて何に取り組む気力も起きない脱力状態。

という認識でいる。なぜだか、うちの家族ではよくこの燃え尽き症候群というワードが飛び交っていたと思う。
これもなぜであったかと考えれば、うちの姉弟(きょうだい)が皆、何かに打ち込む系の部活に入っていたからである。姉は二人とも、全国大会で金賞をとるほどの学校で吹奏楽部に入っていた。

ここで、さらに本当に関係ない吹奏楽部あるあるを発表するが、吹奏楽部の大会には1位、2位と言うものは存在しない。
金賞、銀賞が与えられるのだ。そして、この発表の際にはキンとギンは耳にわかりづらいので、発表の際には「○○中学校・・・・ゴールド、金賞」と言うように発表される。これが、野球少年で、姉の部活の発表会に着いて行っていた私にはとても面白かった。ちょっとイケボイスでこの言葉が発される。このイケボイスは、私の頭の中ではプロ野球のドラフトでの「日本ハムファイタァズゥ・・・清宮ぁ幸太郎ぅ・・・内野手ぅ」のあの声に近い。パンチョ伊東さん以降の方の声である。
あの声質で、なんだか、「ゴールド、金賞」と会場にアナウンスされ、私は心の中で「同じこと言うとるやないか!」とツッコんで笑っていた。

さて、話はひとつ戻って、全国を目指す。そして、実際に全国でゴールド、金賞をとるような部活と言うのは尋常じゃない量の練習をする。朝昼晩、土曜日曜祝日、盆、正月と練習する。
そんななかで、うちの母はよく、姉に燃え尽き症候群にならなければいいけどもと言うように話していたと思う。
そこで、燃え尽き症候群と言う言葉は私の中に刻まれていた。しかし、どうだろう。燃え尽き症候群ってえのは、言葉では意味が分かるがそれになったという人を具体的には思い出せない。

うーん。あ!いまの私がそうであった。そうだよな。病気って自覚がないから難しいんだよなあ。しかし、燃え尽き症候群とはより長期間の目標でより長期間の落ち込みであろうから私の物足は違うであろう。

さて、昨日ウーバーで燃え尽きたのだ。そのため、本当に心がなんだか落ち込んでいた。今日はやる気が起きないなあと思っていた。

今日は、17:30入りで、墨田区本所で、「お祭りカントリーズ」と言うライブだ。
カントリーズライブといえば、我々とプロポーズ(コンビ名。もうすぐ売れるコンビ)の二組がお手伝いと前説をやる。
私は毎回、前説用の漫才を用意している。

今日はこの前説用漫才を作る気が一向に起きなかったのだ。17:30に会場入りだが16:00くらいまでは今日の前説は辞めさせてもらって手伝いだけにしようかなと思っていた。

しかし、このやめる感覚というのがどうも自分はモヤモヤしてしまう。というのも、やはりお笑いなんて言うのは不安定なものであるから、いただける仕事があるうちはやらなければいけないという気持ちが強い。
なるべく全てのオファーを受けなければいけないという気持ちが強い。

いまのところ、五年ほどお笑いをやっているがスケジュールの都合以外でお断りしたことはない。

今日の前説はやらなくていっか〜。と思ったが、やっぱりやることにした。
えらい!えらいのか?結局詰め込みすぎて、ゆっくりと物事を考える時間がたりないと思ってもいる。

ひとまず、お手伝いと前説をやった。今日も自分たちなりの漫才を作り上げたハイパー漫才師の方々のネタを間近で見て、聞いた。

やはりすごいのである。浅草にいるとライブの漫才と寄席の漫才は別物と考えてしまいがちだが、ここまでいった方々は本当に面白く、お年寄りの前でもウケることだろう。

研究研究研究研究。研究だ。
ヤフーニュースである漫才師の方が漫才について喋っている記事があった。
めちゃくちゃベタなことをベタでないように見せることが面白い漫才の発送のうちの一つとおっしゃっていた。
なるほど、今日拝見した漫才を極めた方々もいわばベタをキャラクターに載せて、新しいものに見せている部分もあるなと思った。

これも今後の研究課題としたい。

さて、こんなことを書いていたらもう出発の時間である。では、またどこかで会いましょう。

今日面白いと思ったことは「ベタが基礎にあって、それをどう見せるのか」

こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。