2024/03/10 回転ずし論@新宿Fu-

おはこんばんちは。私は12時すぎてもおはこんばんちは。
まずは昨日のライブにお越しいただいた皆様には御礼申し上げたい。ありがとうございました。
願わくば、会場にお越しのかた全員が私にチケットを摂りおいていただければ、それだけで当分の生活ができるので、次回からはそうしていただきたい。

今日は8:30に起きた。良い感じに目が覚めて、支度をして10時に家を出る。高速支度おじいさんである。
髪の毛を固める整髪料が切らしていたので、ドン・キホーテに寄って買おうと思いながら家を出た。整髪料の話をするのは髪の毛が無い人に対する差別ではないか、と世論が聞こえる。恐ろしい時代になったものだ。

ドン・キホーテへ寄ったところ、人であふれかえっていた。さすがは日曜日の新宿ドン・キホーテだ。外国の方がたくさんごった返していた。そのため、整髪料が見つけられなかった。薬品コーナーへいくが無い。染髪料コーナーへ行く。このあたりにはあるだろうと思ったが、女性用の髪の毛専門コーナーだったようで私向けのものが無い。少し離れたところに男性向けシャンプー、リンス、ボディソープコーナーがあった。ああ、ここだここだと思ったが見当たらなかった。どこにあるのかわからなさ過ぎて怒りに震えてしまった。見つけられない自分への怒りを店員さんにぶつけないあたり、まだ老害ではないのだろうと思いたい。

しびれを切らしてコンビニで買った。コンビニはすぐに商品を見つけられるから便利であることよ。
11時から公園でネタ合わせをする。今日は事務所ライブである。そして昼の部では3分以内に納める努力をしなければいけなかったので、ネタ合わせも入念に行った。

会場に入って、なんやかんやとライブを二つ、漫才を二回おこなった。ここらへんはもうライブを見てくださった方には分かることだから割愛をしておく。
ライブの隙間時間にフーセンつばめの白田さん(かつて髭兎というコンビで漫才協会にもいた方)と話した内容がなんだか私の中で文章にしておきたい気持ちになったのでそこの話をする。

ライブの隙間時間、白田さんはやたらとお腹が空いていたようで「お腹がすきましたね」とおっしゃった。私はさきほどまで尋常じゃなくおなかがすいていたのでケバブを二つ食べて、いっぱいいっぱいであった。
白田さんは「納豆巻きが食べたい」とおっしゃった。納豆巻きが好物だそうな。
なるほど、私も納豆巻きは大好物だ。子供のころからひきわり納豆が好きで、粒大豆の納豆よりもだんぜんひきわりが好きだった。今も好きである。ひきわりにすることで臭いもかわる、食感も変わってこれがウマいのだ。家族で回転ずしに行けば納豆軍艦を5皿同時注文などという荒業もやってのけた。

そこから白田さんとは回転ずしの話になる。回転寿司で何を食べるのか。白田さんはやはり納豆が好きで納豆巻きがあれば納豆巻き、納豆軍艦を好んで食べるそうだ。そして魚介は王道のマグロ、サーモンを食べるそう。
私も納豆を好む部分には同意したうえで、思い起こせばマグロをすすんで食べない人間であることに気付いた。私はマグロよりもカンパチ、ハマチを好む。もとはマグロが好きだったのだが、大学生くらいから味覚が変わって脂が少なめのしっかりとした噛み応えのある魚が好きになった。思えば貝も好きだが、貝もマグロよりは身が固い。
やはりモノをしっかりと食感も含めて楽しむことこそが、動物とは違った人間の食の楽しみ方ではないか。いや、猫がちゅ~るを好んで食べているということは柔らかいものの方がうまいという感覚があるのかもしれない。畜生差別は良くないと怒られてしまう。

ここまでが基本的な私の回転ずしに挑む際の心構えである。しかしここからが問題で白田さんもついていけないという感じだった。
自分でお金を管理するようになってから、回転ずしを「高い」と思ってしまうようになった。当然、カウンター寿司や、すしざんまいのような下駄で提供する店よりかは安い。しかし、回転ずしで使う1000円と定食屋で使う1000円は量による満足感に大きな違いがある。
いくら日本の経済がインフレ基調とはいえ、いまだに牛丼屋では500円も払えば牛丼が食べられる。しかし回転ずしで500円となると寿司が3皿に味噌汁をつければ超えてしまう。それはキミが量による満足感を求めているから問題なのであって、寿司をたべるという一つのハレ体験をすることに対しての対価としては安いと思わないかというのが議論されるだろう。しかしこの議題となってもまだ課題がある。
それは貧乏が極まった私にとって「外食自体がハレ体験」「何を食べてもおいしいと思う」この感覚が存在することだ。寿司だろうと牛丼だろうと定食だろうと外食であれば私にはハレである。そして肉も魚も野菜もいつ食べてもおいしいと思うので、★5のおいしさをすべての食事が持っており、その次に対戦する要素としては料金の割安感ということになる。そうなれば、回転ずしは美味しいうえでちょっと値段が張る外食であり、私の選択肢にはなかなか現れてくれないのだ。

そうして久しぶりに回転ずし店に入ると、寿司が二貫のったお皿が130円~くらいで回っている。数年前まで平日は一皿90円なんてやっていたのがすさまじい速度で値上げしている。
130円と言えばスーパーマーケットで何が買えるだろうか。安いスーパーならおにぎりが二つ買える。野菜コーナーでは葉物野菜が一束、安い時には大根一本、キャベツ一玉を購入することができる。その金額で寿司が二貫。
働きマンと主夫兼任の私からすると、あまりにも高い。

そうしてどの寿司を食べようかとじっくり吟味しながら、お茶をぐいぐいとそしてガリをもりもり食べていれば、気づけば5皿くらいでお腹がいっぱいになっている。これである。
よく大食い自慢をしたがる人が「俺は回転ずしなら30皿はいけるぜ」「いや俺は50皿食べたぜ」なんて言うが、なんともあさましい話である。
私くらいのセクシーダンディ男爵になれば寿司は5皿で十分だ。それも寿司ではなく値段の割に量が多いぶつぎり盛り合わせみたいなものを食べている。そしてガリはとんでもない量を食べている。これこそが本物のクールなメンズである。叶姉妹に抱かれることができるグッドルッキングガイとはこういう男なのだ。

これが私の回転ずし論である。まだまだ話そうと思えば話せるが、いったんこれくらいで終わりにしておいてやろう。

19時にライブが終わって、ダメ出しを頂戴して20時過ぎに帰宅し始めた。今日もまっすぐ家に帰る。セクシーダンディ男爵の流儀だ。
外食にまったく行きたくないということではないし、誘われればなるべく行くようにしているが、ここまででみられた通り、私は食事について楽しみ方や値段について考えすぎているので誰も誘いたくないのだ。
何食べてもおいしいとは思うけどもね。でも誘ってくだされば向かうことに変わりはない。

帰宅して、うどんをすすって横になった。さっきまで観衆の前で大声でしゃべっていた人が2時間もすればうどんを食べている。これは面白いことである。0時くらいには横になった。3時に目が覚めて眠れなくなった。オジイサンである。

今日面白いと思ったことは「確実に食は細くなっているし睡眠の質が悪化している。おじいさんである。」


こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。