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【今日コレ受けvol.026】フェルマーの料理と不夜城

「休む」というお題で書いてくださいと言われました。「休み」ではなく「休暇」でもなく、「休む」という言葉から連想する話とのこと。かれこれ2週間考えていた。
(中略)
私はなんとなく、「休む」の対義語は「生きる」のような気がしている。だからやっぱり、死ねば永遠に休める。
(中略)
ちょっとよくわからなくなってきた。
解が虚数だ。

「休む」で連想すること【さとゆみの今日もコレカラ/026】


本題とは全く外れるのだけど、虚数ってなんだっけ? と思考が旅に出た。

虚数は「Imaginary number」といい,文字通り,想像上の数です。実数は,数直線上に表せるなど,実際に目に見えるからわかりやすいですが,虚数は大小関係がないので,普通の数直線上には表せないのです。

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そういえば、今日TVerで見た『フェルマーの料理』というドラマにも虚数 i が出てきたっけ。

ドラマの(というか原作の漫画)の詳細は、公式サイトに譲るとして、志尊淳さん演じる天才シェフ・朝倉海のセリフが刺さった。

シェフってのは、いつも、いつまでも、創造を続けなくちゃいけないんだ。
考えるのを止めたとき、お前は止まったんだ。

TBSテレビ 金曜ドラマ『フェルマーの料理』 #6 仲間を倒してこの店の頂点に立て

私が通っていたIAMASというアート系の専門学校は、「不夜城」と呼ばれていた。24時間365日学校を開放していて、昼も夜も、盆も正月も、いつも人がいた。私は落ちこぼれだったけれど、「まだ見ぬ何かを作り出す」という信念を持ち、常にそれに向かってフルパワーを出し続ける人たちが集まっていたので、ものづくりを志すのであれば、最後の1秒まで1%でもクオリティを上げるために考え続けなければならない、と当たり前に思っていた。ひよこの刷り込みみたいなものだ。

社会に出て、それが当たり前ではないことを知ったけれど、私は他の方法を知らないから、変わらず最後の1秒まで1%でもと粘ってしまう。それゆえ原稿を書くのも非常に遅い。さとゆみゼミの同期はよく知っていると思うけれど、締め切りギリギリ提出の常習者。そして今日の更新も遅い!!

遊んでいるようで、常にオン。だからドラマを見ていても、美味しいものを食べていても、旅行をしていても、寝ていても、いろんなことを考え続けてしまう。しんどさもあるけれど、この生活は楽しい。つまり、次に「休む」のは、「何かを作り出すことをやめる」とき、なんだろうなあ。うーん、それはちょっと楽しくない。


毎朝7時に更新、24時間限定のショートエッセイCORECOLOR編集長「さとゆみの今日もコレカラ」。「朝ドラ受け」のように、その日の「今日もコレカラ」を受けてそれぞれが自由に書く「遊び」です。

「休む」で連想すること【さとゆみの今日もコレカラ/026】


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