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赤えんぴつin武道館が良すぎた話

2/9の「赤えんぴつin武道館」に行ってきた。この興奮をどう言語化すればいいのか分からないくらい、本当に本当に楽しかった。

自分は去年ネトフリでバナナマンのコントを見始めたばかりのとても日の浅いファンだと自覚しているので、正直こんなにも熱狂させられるなんて期待していなかった。

赤えんぴつがライブをすると知った時、にわかのようなこんな自分が申し込んでしまっていいのだろうかと思いつつ、でもやっぱり行ってみたい気持ちが勝って申し込んだ。まだネトフリでコント全部見切れてすらないのに、と思っていた矢先、Apple Musicで赤えんぴつの楽曲が解禁され、赤えんぴつを聴くためだけに初めて登録して聴きまくった。

会場に入るとみんなチューリップハットを被っていてかわいかった。1人で参加してあんなにかわいい帽子を被るのは少し恥ずかしかったけど、全力で楽しみに来たので被ってみた。なんか仲間に入れてもらえたみたいで嬉しかった。

会場が暗くなった瞬間、武道館が真っ赤に染まった。チューリップハットを被ったみんなが、その景色を見て思わず「わぁ〜」と声が漏れてしまっていてミニオンみたいでかわいかった。

ずっと画面の中で見ていたおーちゃんとひーとんが登場した。2人が交わした握手を見てなんだか熱くなってしまった。自分が産まれたくらいからやっていたと知って、それがこうやって武道館に立つことになるってどんな気持ちなんだろうと想像しただけで勝手に感動してしまった。

そしておーちゃんの「始めようか、武道館」の一言で一気にボルテージがあがってもうわくわくが抑えきれなくなった。

本当は1曲1曲語りたいところだけど、特にあげるとすれば「それを胸に」が好きだった。Apple Musicで初めて聴いた時、もう嘘だと言ってほしいくらい悲しくてなんて曲なんだと衝撃を受けた。音楽であんなに感情を揺さぶられたのは初めてだった。今でも悲しすぎて小・中学校くらいまで聴いて曲をスキップしてしまうことすらある。それを生で聴いてみるとより心に直接刺さってくる感覚があって、すごく切なくて悲しかったけどここまでの感動はやっぱり生だからこそ感じられたんだと思った。

自分はこれまで音楽にハマったという経験がなくて、それがなぜだか自分の中で少しコンプレックスみたいになってた。好きな音楽とか聞かれても答えられないし、友達はみんなフェスとかライブに行って楽しそうだけど、自分はそんな夢中になれる音楽に出会ったことなかった。

でもこのライブに参加して、Apple Musicで聴いたりネトフリで見ていたあの赤えんぴつの曲がライブ用にこんな風にアレンジされるんだとか、1曲1曲楽しくて仕方なくて、音楽が好きな人ってこういう気持ちだったのかなと少し理解できたような気がする。

そして、これからは堂々と赤えんぴつのファンを名乗っていきたいと思わせてもらった。好きな音楽というものにやっと出会えた気がして嬉しかった。

「赤えんぴつin武道館」という壮大なコントの中にいるようで、でも現実で、不思議で、すごく楽しくて夢のような時間だった。

そんな夢のような時間は「夢」という曲で終わった。きっとこの武道館という舞台は夢だったんだと思う。でも、この曲で終わるということは、夢が叶ったからこれで終わりという意味ではなく、これもまだまさに夢の途中であって、ここからまた何かさらに大きな夢に気づかれないように向かっていっているって意味なんじゃないかと勝手に解釈した。だからまたいつかライブがあるといいなと願っている。

この冷めやらぬ興奮を誰とも共有できないのがあまりに残念で、思わずこのノートに殴り書いてしまった。

人見知りの自分にはとてもハードルが高いけど語り合える友達ができたらいいなと思った。

でも1人ぼっちの静かな家に帰ってきても、ああ楽しかったなと何度もポツリと呟いてしまうくらい満足感でいっぱいで、行ってみてよかったなと心から思っている。

ではまた会える日まで、笑顔でさらば!

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