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ナンバーガールとドラムと僕

どれくらい前だろう、鬱屈としていたある時期「ナンバーガールを映像で思い出す」という映像作品をひたすら毎晩、爆音で観ていた。3時間にも及ぶバンドのドキュメントを深夜の深い時間から朝まで、本当に毎晩食い入るように見ていた。どの場面で誰が何を言うかとかまで覚えるくらいに、繰り返し、気がつくとボリュームはどんどん上がっていってて。すっかり朝。

あの頃僕はあの世界に夢中で寝るのも忘れてそんな日々を送っていた。

聞けば聞くほど素性がわからなくなるMCと、4人の佇まい、バンドアンサンブル、歌詞、MV、アートワーク、ユーモアの奥にある狂気。くすぶり鬱屈としていた僕にナンバーガールが舞い降り、重く後頭部に叩きつけた。

ガツーン!!

実はそのナンバーガールを知った年、ナンバーガール元年に僕にとってのドラム人生がスタートしたのでした。アヒトイナザワの強烈な個性。ドラムの叩きっぷりとはみ出し感、全てに恋い焦がれているような感じだった。もしそれに出会わなければまた違う人生だったのは言うまでもない。
あれから何年も経った今でもぼくにとってのドラムヒーローはアヒトイナザワで変わらない。

ぼくはいま3人のメンバーに出会い、BALLOND'ORとして幸運にもバンドで音を鳴らしている。あの頃から大きく変わったのは観る側から演奏する側になったということ。ライブやレコーディングを重ね、自分のドラマーとしての音やスタイルを模索する上でナンバーガールはとても大切な存在だった。
昨年の夏、梅田クアトロにてVOLAと対バンする機会があった。その後 朝までアヒトさんとお話が出来た事は本当に忘れられない。思い出すと今でも何というか信じられない夢のような時だった。。
ステージに立つという点では同じ、ナンバーガールの再結成にぼくは心を研ぎ澄ましている。BALLOND'ORとして鋭く研ぎ澄ませていつの日かステージで会えたら。。そんな憧れと妄想を巡らせてワクワクしている。

「ドラムス、アヒトイナザワ」から始まる、OMOIDE IN MY HEADのアヒトさんのドラムを、轟音を、、画面越しでは無く肉眼で、肉耳で、感じることができるかもしれない。2019年とても楽しみすぎます。そのバイブスは血となり肉となって新たなビートとなって行くのです。僕もHOTなビートで新たなバイブスをお届けして行きたい!2019のビート、届けます!!!

AKAHIGE