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(名ばかり)リーダーはTEDxKyotoのShow teamで何をしたのか

TEDxKyoto 2015にて、ショーチームをまとめる立場として、こんなことを気をつけながらやっていたよ、という事をなんとなく記そうかと思って書いてます。

(その前にまずは、実際にお越しくださったスピーカー、パフォーマー、パートナーの皆さん。パーティシパントやチームのみんなに、感謝申し上げます。)


脱マニュアル化

TEDxKyotoには3年間の積み重ねがあります。明文化されてる部分も、されていない部分もありますが、これまでの蓄積は僕たちの大きな強みです。

一方、そうした過去の方法が全て正しいかと言うと必ずしもそうではありません。今年は、そうした実績に甘んじることなく常に改善できないかを考えました。試行錯誤を繰り返しながら、上手くいきそうだと思っても、それをなるべくマニュアル化しないように進めました。

マニュアルってあると楽なんですよね、それだけ渡せばひとまず最低限のクオリティは確保できるし。でもそれだけだと、もっといい方法が無いかと考える機会は確実に減っていきます。

僕たちはボランティアで構成されたチームで、ある人から見れば拙い部分もあるでしょう。それでも全員がTEDxKyotoをいいものにしようと、心から一所懸命頑張ってくれています。

そのみんなの強い思いを形にし、回を重ねる毎に成功を実感できるチームでありたいと思うのです。だからこそ、単にシステムを押し付けるのではなく、関わってくれる一人一人が自分で考え、工夫し、改善する余地を残すようなやり方で進めていきたいと考えます。


みんな公平に

TEDxKyoto2015には、本当に多くの仲間が集まってくれました。

初めてTEDxのボランティアに参加してくれる人から、個人的なつきあいの深い人まで色々な人たちでショーチームは構成されています。

曲がりなりにもチームをまとめる僕が、どういう姿勢で彼らに接したらいいのか。最も注意を払ったのが、誰に対しても「特別扱いしない」ということでした。

つきあいが長ければ言いたい事も伝えやすいし、多少の無理もお願いしやすい。でもそうやって個人的なつながりを基盤にしたチームは、何か違うよなぁと思います。

TEDxのボランティアに応募してくれる人たちは、「アイデアを広げる」という理念に共感してくれた人たちです。その純粋な動機を損なうようなやり方だけは避けたい。

結果、私的な背景は(まぁ当然と言えば当然ですが)排除して、TEDxKyotoに対するコミットメントによってのみ、ポジションや役割をお願いするという方法を採りました。


で、どうなったか?

自分では考えられる限り考えたつもりです。上の事以外にも、あらゆる役割や場所にどれだけの人数が必要か、不測の事態に対処するためには誰に任せるべきか。当然僕一人ではできませんから、実際にはチームのリーダーが行ってくれたのですが。

それでも当日を迎えると、そうしたシステムがいかに脆弱なものかを思い知らされます。多くの想定しない事態を前に、大きなミスも無く乗り越えられたのは、そこで頑張ってくれる一人一人のボランティアの皆さんの自主性と機転でした。

あらかじめ決められた役割やルールを越えて、チームの皆が自分で仕事を見つけ、先回りして動いてくれたからこそ、今年のTEDxKyotoは成功したのだと思います。

「人が組織を越える」ことでしか辿り着けないものがあるのだと、改めて気づかされると同時に、名ばかりリーダーとしては
「俺、何もやってないな、、、」
という事実を突き付けられたようで、反省しきりです。

TEDxKyoto 2015が滞りなく、成功のうちに終えられたのは、全てチームの皆さんのおかげです。
感謝してもしきれず、皆さんには足を向けて寝られません。
50人を超える皆さんに足が向けられないのか、、などと考えていたらどこを向いても寝られないので、最近は立って寝るというスキルを身につけました。

ショーチームの皆さん本当にありがとうございました。これからもTEDxKyotoをよろしくお願いします。

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