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世界の全てを知り尽くしたいという私自身の無限に沸き上がる探求心を否定しないように、無謀…

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世界の全てを知り尽くしたいという私自身の無限に沸き上がる探求心を否定しないように、無謀で愚かな私自身という存在を常に自覚しながら生きていくためにはやはり研究者であり続けたい。 メール:oqro09@gmail.com

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    抽象性の高い文章、何らかの考察、あるいは展覧会用のキャプションなどを載せています。

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    音楽レビュー以外はだいたいこちら・・更新頻度は低いかもしれません。

  • 好きなものを好きなように語るシリーズ

    好きなものを好きなように語る無責任なシリーズ。(週1更新) 全国の女子大生のみなさま、準備はよろしいですか?

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★祝・フォロワー様1000名超&ゆる告知&今後の予定

細々と続けていたnoteですが、このたびフォロワー様がついに1000名を超えました!ありがとうございます〜!最近フォロー頂いた方のためにお品書き的な投稿も作成していますので、宜しければ参考にして頂ければと〜 例によって私の文章は全体的にあまり親しみやすくはなく、ロラン・バルトやスラヴォイ・ジジェクなど現代思想、現代アート、科学など私の興味ある分野の言葉がたくさん出てきたりするのですが、それでもお読み頂いたり、いいねを頂いたり、時には投げ銭をして頂いたり・・とても嬉しいです!

    • 幕間)この曲が忘れられない選手権・2020年上半期

      早いもので今年も上半期が終わってしまいました。本当に今年は年明けからたくさんの素晴らしい曲がリリースされていて大豊作な上半期だったと記憶しています。 という訳で(?)2020年ベストEP、アルバムを選定しているのですが、個人的にこれは忘れたくないなあ、という耳に残った曲をピックアップしてみようと思います。本当はベスト10のようにしたかったのですが、どうしても上手く選択ができず30曲になりました・・。 文字数が多くなってしまったので、18曲+補足12曲って感じにしています。

      • ★予選大会・2020年ほぼ上半期のベストアルバム、ベストEP(その1)

        今年も気がつけば5月、というよりも、5月もそろそろ終わろうとしていますね・・毎月のように傑作ばかり出てくる2020年、個人的にはお財布がどうかなってしまいそうですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。 「今月もいい音源ばかり出てくるなあ・・」が無限に更新されていく中で、このままぼんやりと過ごしていては本当に「今年って何が出ていたっけ?」とすっとぼけてしまいそうなので、ざっくりと1〜5月リリースのアルバム、EPの中から個人的に良いなと思ったものを発表します。 順番はランキング

        • 目次にかわって、個人的なフックアップをしてみるなど

          ありがたいことに4月に入ってからnoteのフォロワーさんが従来の11倍?くらいになり、Twitterでもいいねを頂く機会が増えました。 ただ、noteって現時点ではもくじがないとちょっと読みづらいというか、手をつけづらいかなあと思うので、今までの自分の書いた記事をちょっとした解説を交えながらご紹介する投稿を作ろうかな、と思い今に至ります。 解説になってるのかなってないのかよくわかりませんが、せっかくなのでこれもお読みいただきたいな〜!と個人的に思っているものたちをフックア

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        ★祝・フォロワー様1000名超&ゆる告知&今後の予定

        • 幕間)この曲が忘れられない選手権・2020年上半期

        • ★予選大会・2020年ほぼ上半期のベストアルバム、ベストEP(その1)

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          対岸、超越、外部(フリードリヒ・ニーチェについて)

          フリードリヒ・ニーチェは1844 年のドイツはライプツィヒのリュッケンにある、比較的裕福なポーランド系の家庭で生まれた思想家である。1900年に亡くなるまでに記された彼の著書は過激な社会風刺を含み、出版時にセンセーションを巻き起こしたが後世に至るまでに多大な影響を及ぼした。 ナチス・ドイツ時代にナチスによる彼の思想の引用があって以来少し影を潜めていたが、近現代になって彼の思想は再び評価され、社会的な革命の中枢、特にポストモダン系のハイデカーやバタイユ、ドゥルーズなどに影響を

          対岸、超越、外部(フリードリヒ・ニーチェについて)

          ダンスで軽やかに誘われる、孤独な夜の浮遊感

          Twitterのハッシュタグに「#30DaySongChallenge」というものがあり、その名の通り1日ずつお題に沿った曲を選んで投稿する、というものなのですが、楽しそうなので参加してみました。 ただ私は基本的にダンスミュージックが大好きで(四つ打ちの曲だったら大体好きというガバガバ判定)、そのせいで6日目のお題「踊りたくなる曲(A song that makes you want to dance)」がとても一つに絞れそうにないので、フライング気味にエクスパンドすること

          ダンスで軽やかに誘われる、孤独な夜の浮遊感

          ★1月リリースのアルバム・EPの個人的ベスト18

          何回も言ってる気がするのですけれど、2020年は開幕から怒涛のリリースラッシュで情報収集で精一杯・・!という状態が続いています。このままいくと年末に「今年は何を聴いていたんだ・・?」とすっとぼけてしまいそうなので、自分自身の健忘録もかねて、1月に発売されたアルバム・EPを18枚選んでみました。 シングルは除外しますが、シングルも本当に豊作だったと思います・・!1月に聴いていた音楽で主によかったシングルについてはこちらの記事がありますのでよろしければ〜 ちなみに本当は9枚に

          ★1月リリースのアルバム・EPの個人的ベスト18

          ユーフォリアがつなぐサリー・シナモンのバトン(Mall Grab「Sunflower」EPレビュー)

          ロウ・ハウスというシーンにおける重要人物として語られるJordon AlexanderことMall Grabーオーストラリア出身でロンドンを拠点にする1994年生まれ、若干20代にして世界的に活躍するDJ/プロデューサーであるという以外の情報はほとんどヒットしないが、彼自身について説明するのにこれ以上の言葉は不要かもしれない。 ロウ・ハウスの文脈で語られることの多いMall Grabではあるものの、彼のサウンドはでも、ロウ・ハウスのオーガニックな歪みよりも、シカゴ・ハウスや

          ユーフォリアがつなぐサリー・シナモンのバトン(Mall Grab「Sunflower」EPレビュー)

          ツールに操作されるアイデンティティ(メモ)

          ①「自分の思っていること」を表現するのは難しく、ある程度の技術があればその程度に依ってその意識的なものを敷衍して表現することはできても、頭の中で思っていることとは違う、っていうのはよくあると思う。 ②そこで言うところの「考えたこと」的なものを表現する程度にも難しいものがあり、作業の過程である種の脱線が起こっていく的な、インプロビゼーションのようなものが実際の作品的なものの面白さになったりするので、結局は作品をコントロールしようしすぎてしまうと面白くないこともあるよな、と思う

          ツールに操作されるアイデンティティ(メモ)

          2月に出会った音楽、そのメモと小噺など

          早いもので2020年も始まって3ヶ月目に突入しましたが、思い返せば年明け中国経済から始まり、2月から本格的にコロナウイルスによる影響が日本、ひいては世界に広がっていくターニングポイント的な、激動の月間となっていたような気がします。 3月になった今、日本のみならず全世界でイベントの自粛、クラブやライブハウスの営業停止など起きていて、アーティストもビザが降りなかったり、SXSWは中止、コーチェラは延期と大規模フェスもその余波を受け大変なことになっています。今後どうなっていくのか

          2月に出会った音楽、そのメモと小噺など

          好みを判別・・できるのだろうか?(好きなバンド、好きなDJ、好きなジャンルについて)

          Twitterのハッシュタグで「好きなバンド10組晒すと好みが分かる」というものがあって、本当だろうか?と半信半疑で私も考えてみました。(今回の記事はそういった軽いノリで書いてみています。皆様のお好きなものと合致する箇所はありますでしょうか?) 私がnoteでの活動を本格的に始めたのは2019年10月で、2020年3月の現在までにだいたい5ヶ月経過しているのですが、自己紹介も兼ねて好きな音楽、好きなジャンルなどについてお話しようかと思います〜。 好きなバンド10組晒すと好

          好みを判別・・できるのだろうか?(好きなバンド、好きなDJ、好きなジャンルについて)

          ゼロ地点へ回帰するアイデンティティとレコード・ジャケットを想う(最近読んだ本5冊の感想)

          前回思いつきで書いたもので、最近私が読んだ本についての読後感想の記事をアップしてみたところ意外にたくさんの反響をいただいて、投げ銭までいただいたので、僭越ながらもう少しだけ書いてみようかと思います。 例によって、私は読書家というにはあまりに雑多なジャンルを読み散らかしているので、まとまりがあるようでないかもしれませんが、その辺りはご愛嬌(?)ということで・・。 ①『偶然と必然の方程式』(マイケル・J・モーブッシン)昨今、巷を賑わせているAIやデータサイエンス、マーケティン

          ゼロ地点へ回帰するアイデンティティとレコード・ジャケットを想う(最近読んだ本5冊の感想)

          シミュラークル、東京、余白(踊ってばかりの国「東京」レビュー)

          アーティストの心の叫びはきっと変わらない。どんな言葉を使っても、どんなに壊れても。 そんな普遍性としての自分自身として、下津光史が己を取り戻すまでに、あるいは、彼自身のクリエイティビティに帰依するまでに、彼自身は、きっと自分自身と向き合う必要があったのだろう・・と、今では思えるが、 「気持ちよくなれるならゴミでも食える」と謳っていた彼らがよもや東京をフックにポリティカルに振れるとは思ってもいなかった、というのは当時のファンの正直な心情なのではないだろうか。 下津とGt.

          シミュラークル、東京、余白(踊ってばかりの国「東京」レビュー)

          ロベール・クートラスとヘンリー・ダーガーから絵描きの人生を想う話

          画家の人生を想う際に、モーリス・ブランショやエマニュエル・レヴィナスが言うように、異なる二者間の(終わりなき)対話の敷衍としてのアートを考えるならば、私自身はむしろ、今まではスタンスとしてはネイサン・ラーナー(=非画家)に近かったのだと思う。裕福で自身も美術に精通していた彼は、管理していたアパートの片付けで訪れたヘンリー・ダーガーの部屋で膨大な量の文章とその挿絵を見つけることになるのだが、彼はそのままダーガーの作品を「作品」にした。 つまり、それまでは誰の目にも触れることな

          ロベール・クートラスとヘンリー・ダーガーから絵描きの人生を想う話

          没入、余白、精神性(Aril Brikha 『Dance Of A Trillion Stars』 レビュー)

          このところメインストリームでアンビエント的母体を持ったフォークロアや、ワールド的アプローチのアンビエント、ノイズなんかをちらほら目にします。 一つはサブクスリプションという低コストの楽曲配信の影響でかなり世界的なインディーズを掘りやすくなっているという点もあるのでしょうけれど、ヨーロッパにおけるフィドルや、アジアのガムランやシタールといった楽器が現代的アプローチで再構築されている様子を見ると個人的にはワクワクするなあ、と思います。このムーヴメントにどのような名前がつくのかよ

          没入、余白、精神性(Aril Brikha 『Dance Of A Trillion Stars』 レビュー)

          空洞のもつ恒久性としての「くつろぎ」(ヴォルフガング・ライプについて)

          タンポポやヘーゼルナッツなどの花粉を実際に自分で採取し、丁寧に篩にかけて床に敷き詰める作品や、お米を山のように盛り上げたものを等間隔で敷き詰め、しばしその上に大理石や御影石などの家の形をしたオブジェを置く『ライス・ハウス』、 蜜蝋を用いて回廊のようなスペースを作ったり、蜜蝋のブロックを塔のように積み上げる作品、あるいは大理石に牛乳を注ぎ、表面張力により少し丸みを帯びた四角とつやつやした牛乳のマチエールが美しい『ミルクストーン』・・ ヴォルフガング・ライプは1950年、ドイ

          空洞のもつ恒久性としての「くつろぎ」(ヴォルフガング・ライプについて)