第3叫 負の連鎖

 ジノリ大陸を南東に進む、するとアマデウス海岸が見えて来る。澄み切った日には水平線にサンドリンガム•アイランドが浮かぶ

アマデウス議事堂では上院と下院議員による論戦が連日繰り広げられていた。内容は主に、レ•イーノの遺言書が上院議会から消えた事を数日間明るみにされなかった問題と管理の杜撰さについての追求だ。上院側は、隠蔽しようとした訳では無く、国の存亡に関わる事については精査に時間が掛かる事と、管理方法については下院側の議員が政権を担っていた頃から変化が無いと返答し、責任の所在を下院側に押し付けた

メディアはこういった議会の論戦をメインに取り上げ、若者達による格差デモを空気へと変えていった。そのメディアの姿勢に街中のデモ隊は更に熱気を帯びていき、治安部隊との衝突の勢いは更に増して遂には死傷者が出る事態にまで規模は膨れ上がった

少子高齢化が進むジノリ大陸では年配者が関心のある内容でないと数字が取れず、スポンサーが付かなくなるとメディア側が赤字になってしまう問題も起きていたのだった


つづく–––

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(о´∀`о)
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バナナ坊主

呪箱を置く人

【小説】どんよりとした曇り空の下、人々は疲弊している。 格差が広がり、政治不信が募る中、世界の悲劇まで刻一刻と迫っていた–––
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