見出し画像

FRIENDS BEST SONGS 2020

2020年も終わりを告げようとしている。
ほぼ誰とも会えないのに大晦日から正月が丸々出張という現実を乗り切るべく、次のような遊びを始めた。

2020年のベストソング(今年リリースでなくてもOK)を、友人・知り合い・身内に聴いてプレイリストに追加。完成したら一気に聴く!

我ながら奇特な遊びだ。

しかしこんな呼びかけに「面白そうじゃん!」と応えてくれた優しい人たちの選曲が集まり、なんと35曲のベストソングスが集結した。
2曲以上挙げられた場合はなんとか1曲に絞ってもらった。

①プレイリスト参加への呼びかけ

呼びかけは12/25-29の間で、LINE、Instagram、Twitter、対面のクローズドな機能やシチュエーションで個別に実施。
返事は「ちょっと考えさせて!」と一晩悩んで送ってくれた人もいれば、サブスクに曲がないから保留したり、即レスで返ってきた人もいる。この時点ですでに十人十色で、相当面白い体験となった。

このnoteでは参加者の匿名性を維持しつつ、曲名を挙げてもらったときの簡単なエピソードを紹介していく。
返事をくれた人たちからも「他の人がどんな文脈でどんな曲を選んでるのか気になる」という感想がかなり多かった。
2020年、人の気持ちに触れることにみんな飢えているのだろう。

このnoteを書いている時点ではプレイリストは未聴なので、選曲の感想は一切書いていない。「曲を選んだ理由に対する考察」も書いていない。皆さんと一緒に真っ白な気持ちで楽しみながら聴いていきたい。


②プレイリストへのリンク

Spotify

Apple Music

③選曲時のエピソード・コメント

1. BiSH / プロミスザスター
今年からBiSHを追い始めた方の選曲。当初はチッチ推しだったものの、アユニに推し変。曰く、活動を追えば追うほど魅力が分かるとのことだった。

2. 冨田ラボ feat.Naz / OCEAN
ボーカリストの魅力を引き出すことに長けた冨田ラボの楽曲から、特にこの曲をリピート再生していたとのこと。

3. 速水けんたろう / とんとんとんとんひげじいさん
お子様が1歳になった方からの選曲。何パターンかボーカルがあるようだが、「速水けんたろうはレジェンド」と述べていた。

4. FKA twigs / cellophane
一時期どハマりして毎日聴いていたというこの曲。「楽しい感じではない」と言っていたけど、僕もよくあるので気持ちはわかる。

5. 電子てろてろ / 青と白
電子てろてろに今年出会えてよかったと心底感じている方からの選曲。僕がピンときて伝えたので、こんなに嬉しいことはない。

6. BTS / Dynamite
BTSに爆ハマりしている方の選曲。共通の友人にも選曲を頼んでいたのだが、「多分あの人も同じ曲!」という推測をされていた。結果やいかに。

7. GRACE VANDERWAAL / Clay
あいみょんとの二択で「強いて言うなら」とこちらをチョイスされていた。曰く、「表現力がバケモン!」とのことだ。

8. ヨルシカ / 思想犯
女性ボーカルを中心に聴いている方の選曲。今年を走馬灯に振り返った結果、今年は何もなさすぎて走馬灯が一瞬で終わり、返事がすぐきた。

9. 麒麟・川島明 / where are you
KID FRESINOとの二択で迷ってからの選曲。藤井隆prodのアルバムがめちゃくちゃ良かったが、フレシノはMVが近年で最高で相当悩んだとのこと。

10. Mallu Magalhães / Sambinha Bom
「もう色々全然追いかけていないけど」と前置きした選曲。ブラジル音楽を聴き込んでいる方で、魅力を噛みしめて選曲したと推測される。

11. 舐達麻 / BUDS MONTAGE
一番ゾワっと来たという選曲。日本語ラップたるもの、ゾワッときてナンボである。

12. 嘘とカメレオン / Lapis
嘘とカメレオンをよく聴いていて、その中から特に好きな一曲を挙げてもらった。夏場にも脈絡なくオススメしてくれたので、相当好きだと思われる。

13. Rina Sawayama / Tunnnel Vision
外に出られない時勢で子育てをしていて、音楽やラジオが必須の中、気分を上げてくれたという一曲。音楽が心を支えるのは大げさではなく日常だ。

14. BTS / Dynamite
伏線回収(6参照)。「すごくつまらない回答になってしまうけど・・」と前置きしていたが、好きな気持ちにつまらないも面白いもない。大丈夫だ。

15. MISIA / Sweet Pain
筒美京平の作品集を聴き、リリース当初(2000年)には気づかなかった作風の振り幅に衝撃を受けての選曲。時差20年でハマることもあるのが音楽。

16. Faye Webster / Come to Atlanta
どんなに動きたくないときでも、この曲を聴けばイントロのリズムだけで動き出すという曲。電気的な回路がなくてもスイッチ入るのが音楽。

17. Ida / Maybelle
2000年のアルバムだけどハマったのは今年という、時差パターン再び。美メロでちょっとエモくて、コーラスも良いというレコメンドもいただいた。

18. 高井息吹 / 瞼
17曲目のパートナーの方の選曲。「おすすめの曲!」というシンプルなコメントに力強さを感じる。

19. PIGGS / とらえる
この方、最初は16曲も挙げてくれた。「悲報ですがここから1曲」と伝えたところ「悲報ですがこの曲」と返信をくれた。別に悲しくはないだろう。

20. Childish Gambino / This Is America
2020年を象徴するといったらやはりこの曲、とチョイスしてもらった。MVも併せて見てほしいとのことだ。

21. Platform Stereo / Surf
20のパートナーの方の選曲。アーティスト名を誤って記憶されていたが、現代はぼやっと「記憶のフック」をかけていれば生きていける。問題ない。

22. カネコアヤノ / 光の方へ
「これといったのはないけどグッときた」と選曲。むしろベストクライミングが甲斐駒ヶ岳の赤蜘蛛ルートとのことだった。You Know?

23. 君島大空 / 火傷に雨
瞬く間に有名になった君島大空の動向を楽しんでいる方の選曲。返事をくれた日に、選曲者の友人の企画に同氏が出演していたのも大きな理由。

24. altopalo / honey
ワンクッション置いてから「多分これだわ!」とスルッとチョイス。考えうる候補の中で、実は頭二つくらい抜けてたというのはよくあることだ。

25. sajou no hana / 繭色
絵を描くときのBGMとしてsajou no hanaをよく聴いていて、一番好きだというこの曲。空虚感のある曲をつい聴いちゃうという話で盛り上がった。

26. BUMP OF CHICKEN / アカシア
ポケモンの25年間を3分に凝縮したMVは必見。子どもの頃大好きだったものに対する気持ちや、純粋なワクワク感を取り戻して支えになったという曲。

27. Gilbert O'Sullivan / Alone Again (Naturally)
昔聴いて良いなと思ってたけど曲名が分からず時間が過ぎていたところ、今年やっと判明したこの曲。時間差で再会できる運命の音楽は強い。

28 . 4s4ki / おまえのドリームランド
4s4kiのトップリスナー(上位0.5%・Spotify調べ)からの選曲。何を入れるか2日悩んだ挙句、このアルバム全曲という意味も込めてタイトル曲とした。

29. 古川麦 / 見つからなかった
本当のベストソングかSpotifyになかったが、このプレイリストの趣旨を面白がってくれて悩んで挙げてくれた。本当にありがたいことだ。

30. ALI / LOST IN PARADISE feat. AKLO
この方も最初はSpotifyにないCRYAMYを挙げて、視点を変えて「最近良いと思った曲」で選曲してくれた。AKLOはずっと神出鬼没だ。

31. 藤井 風 / 青春病
30のパートナーの方の選曲。あらゆる人がことごとく聴いていた藤井風。遂にベストソングで出てきたと率直に思った。来年は紅白か。

32. owls / back yard
前作から好きなowlsの2ndから選曲。Green Assasin Dollarのトラックが舐達麻の曲よりも好きで、軽いリリックにむしろ浪漫を感じるとのこと。

33. 古川本舗 / スカート
元恋人と最近復縁した方からの選曲。ドライブに出かけた際、車の中で聴き思い出が甦ってきたそう。こんなラジオのお便りみたいな話ある?

34. ばってん少女隊 / OiSa
「よろしくお願いします!」のメッセージとともに選曲。この曲に出会えた圧倒的な喜びが強く伝わってきて、曲も喜んでいる。

35. Madness Pin Drops / CRY
DJやMixをしている方からの選曲。この方のMixが好きで今年とても良く聴いていた。思い切ってメッセージを送ったら、秒で返信をいただき感謝。


④終わりに

2020年の年末に少しでも楽しいことしたくて始めたこの企画。
結果、こんなにバラけるかというほどバラけたプレイリストになって、連絡が来るたびに本当に面白かった。やってよかった。
直接話すことが難しい状況の中で、一人一人の「今年どうだった?の欠片」のようなものに触れることが出来たのも嬉しい。
さて、ようやく再生ボタンが押せそうだ。35曲で2時間20分もある。ずっと集中して聴くのは至難の業だ。気楽に楽しみましょう。

有料記事の収益やいただいたサポートは、ライブイベント大車輪に関わる運営費の足しにさせてもらいます。