イタリア在住のロシア人で俳句と川柳が趣味、イタリア俳句協会所属、非オタ、の「Vさん」に、「オタク川柳」を解説した話の続きです。 

その1はこちら→https://note.mu/banawani/n/n0e4e5e83ac47 
その2はこちら→https://note.mu/banawani/n/nd8ce9c6a686b
その3はこちら→https://note.mu/banawani/n/n844a403035c5
その4はこちら→https://note.mu/banawani/n/ncde676258b39 
その5はこちら→https://note.mu/banawani/n/nf483cfc877fd 

今回で最後です！ 

 >9位.おかしいな 来年魔法が 使えそう さくらんぼ男子

>その川柳は、意味は分かりましたが、コメントの「男性が純潔を保ったまま、30歳になると、魔法が使えるようになる、という都市伝説」には、この都市伝説についてもっと詳しく教えてくれませんか？前は聞いたことがありません。。。 

これはソースはわからないんだよね…。わかることだけで伝えるか。「加藤の鷹」ってのもあるけど（銀魂）、こんがらがるから、それはナシで。 

以下、メールです。参考は、ウィキペディア、ニコニコ大百科です！ 

2001年に、最初の記述がみられるらしいです。

そのころオタクが集まるサイトが色々あったのですが、その中の一つ「自動アンケート作成」と言うサイトで出てきた話だそうです。「自動アンケート作成」は現在は閉鎖されています。後継の亜流サイトはいくつかあるようですが。 元々は「ネタ」と呼ばれるジョークの一つ。それが広まったらしいです。

「ネタ」元の記事は今となっては不明です。 

推測ですが、童貞（女性との性交を行ったことがない）であるということは、女性にもてない、ということで、引け目を感じることなのです。若いうちはいいですが、年齢が上がっていくと段々つらくなるでしょう。それが30歳という節目の年齢を超えることによって、開き直りや自嘲で態度が変わる、それを「魔法が使える」と例えたのだと思います。 

オタクは、現実の女性とお付き合いすることが少なく、かつ、ゲーム好きが多いので、30歳を超えてからの態度や現象を、ゲーム内の魔法に例えたのではないでしょうか。 

例） 
スカラ（耐久力を上げる魔法）： 周囲の「キモイ」等の罵声や嫌がらせに対する忍耐力が上がる
トラマナ（歩くとダメージを受ける床の上でもダメージを受けなくなる魔法）： カップルだらけの街を一人で歩いても、自分がみじめだとは思わない
ラナルータ（ゲームの中で昼夜を逆転させる魔法）： 自分だけ昼と夜を逆転させて世間が寝静まる夜に活動する 

魔法は他にも色々あるようです。 

オタクだって、現実の恋人が欲しいと思っている人も多いはず。30歳というのは、「このまま一生恋人ができないのでは？」と思い始める年齢なのだと思います。
この句の作者も、いつか現実の恋人ができると思っていたのに、気が付いたらもうすぐ30歳。
それを「おかしいな」変だな、恋人を作らないつもりはなかったのに、もうすぐ「魔法使い」と言われる30歳だ、と、詠んだのだと思います。 

ところで、10位の 

>アニメ好き　出せるラインは　ジブリまで　羽華 

ですが、補足したいことがあります。 

日本では、4月・7月・10月・1月に、新作アニメが放映を開始します。 4月は一年のうちでも特に新作アニメが多く、今年は60本以上でした。7月・10月・1月も、大体40～50本の新作アニメが放映開始しますから、年間では180～200本の新作アニメが放映されることになります。 

特にアニメに深入りしているアニメオタクは、それを全部見ます。

少なくとも、最初の回の放映は全部見てどれを見るか選びます。 

私もアニメオタクですが、そこまではできないので、アニメ情報を読んで、最初の回を見るアニメを選びます。そして、最初の回を見て、最後まで見続けるアニメを選びます。今年の春は多かったので、最初の回をチェックするアニメは34本ありました。できれば視聴アニメは5本ぐらいに絞り込みたいのですが、まだ選び切れていません。
私ぐらいがアニメオタクでは普通だと思います。 

何故そんなことをするか？

神アニメ（すばらしい出来のアニメ）を見逃したくないからです！

でも、一般の人はそんなことしないです！
新作アニメに深夜アニメ（23：00～2：00ぐらいの時間帯で放映されるアニメ）が多いので、神アニメは深夜アニメが多いのですが、アニメオタクの中では有名でも、一般人は知りません。 

例えば、去年の神アニメと言うと「進撃」（進撃の巨人）なのですが、一般の人には通じません。「巨人」と言えば野球のチームだと思っていますからね。
だけど、オタクの中ではものすごい人気になったので、オープニング曲「紅蓮の弓矢」のＣＤがめちゃくちゃ売れたのです。 

日本では、大晦日（12/31）に、ＮＨＫ放送局で、その年にヒットした歌謡曲を生放送する「紅白歌合戦」という番組をやるのですが、多くの日本人がその番組を見ます。
「紅蓮の弓矢」もヒット曲の中に選ばれて、一般人はそこで初めて「進撃の巨人」を知ったのですよ。 

どんな神アニメでも、一般人は知らないのが普通です。
例外は「サザエさん」「ドラえもん」「名探偵コナン」「クレヨンしんちゃん」「ONE　PIECE」「ドラゴンボールZ」ぐらいじゃないでしょうか。全部、朝または夜の早い時間に放映しているアニメです。それと、ジブリ映画。 

だから、一般人に「アニメが好きって何見るの？」と聞かれても、正直に答えられないです。「ジブリ」だったら、相手も知ってるから会話がつながりますけどね。 

以上がメールです！ 

最後は、ソースが見つからないので、〆としては、ちょっとアレですが、ともかく上位10句解説し終わった！ 

達成感！ 

お読み下さった方々、ありがとうございました！ 

【その６完】 

・これ以下に続きはありません。 

・投げ銭式にしたのは、原則投げ銭にする方針でnoteしているからです。  

・投げ銭はしなくて全然かまいませんが、してもらえたら喜びます。 

・noteの課金は、Vプリカなどのプリベイド式クレジットカードが使用できます。Vプリカは、ネットまたはコンビニで買うことができ、ニックネームでの購入・使用が可能です。 

・Amazonの電子書籍Kindleの自己出版「あやしうこそブログるほしけれ」はSS集です。100円です。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00EQZQGMQ?ie=UTF8&camp=1207&creative=8411&creativeASIN=B00EQZQGMQ&linkCode=shr&tag=wanicocolog-22 

・Kindleではサメの絵本も出しています。「サメのこどもたち」100円です。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00E4TSO5Q?ie=UTF8&camp=1207&creative=8411&creativeASIN=B00E4TSO5Q&linkCode=shr&tag=wanicocolog-22