海で最も危険な生物(魚拓)

本日は、「海で最も危険な生物」についてお話しします。

最近は、刺激さえしなければ襲われることはないと言って、彼らと泳ぐ方もいらっしゃるようですが、私としてはあまり感心できません。また、最近の研究で、彼らが「腐肉喰い」、つまり、すでに死んでいる肉を食べていて、生肉を食べることは稀だとする説もありますが、それは彼らが安全だという意味ではありません。海上で、あるいは海中で、何もしなくても彼らに襲われることがあるのは、紛れもない事実です。もっとも、我々は彼らにとってはあまり美味しくないらしく、我々の体の大部分を残していくことの方が多く、まるごと食べることの方が少ないようです。しかし、餌としてハンティングされるのか他の目的なのかは、襲われる我々にとって関係ありません。彼らが腐肉喰いかハンターかは、この際問題ではないでしょう。いや、そんな「襲撃される危険性」も問題ではないほどの重大な事実が明らかになりつつあります。それを是非皆さんにご理解いただきたい。

その前に確認しておきたいのは、我々も、自然の中では食物連鎖の鎖のひとつにすぎないということです。我々はとかく自らを生物の頂点と考えがちですが、捕食者である我々もまた、他の動物に食われたり、死体がバクテリアに分解されたりすることによって、自然に還ってゆくのです。それが生物の自然の摂理なのです。

しかし彼らは、実は「生命体として異常」です。そしてその事がまさに我々を救いがたい危険にさらしているのです。

分類学上彼らと同じ目に属する種が、ありとあらゆる環境に適応しているのはご存知だと思います。彼らの生存区域の幅広さ、その進化のバリエーションは驚異です。だがそれは実は、彼らの「生命体としての異常性」の一つの証拠だったのです。

何と彼らは、自然界では分解不可能な毒を、自ら好んで摂取し体内に蓄積しているのです!

彼らの体は有害な化学物質の塊です。その上、遺伝子を操作して、自然界にはあり得ない生命を作り出す技術を手に入れた模様です。未だ、自らの種を改造するには至らないようですが、それも時間の問題でしょう。我々が何億年もかけて行った進化を人工的に行おうとしているのです。我々が彼らを食べることは、毒を飲むのと同じです。彼らがいかに不自然な生命体かは、魚を擬態してまで海に潜ってくることからも一目瞭然です。水中では呼吸ができない体の構造なのにもかかわらず、です。

以上でお分かりいただけましたでしょうか。我々軟骨魚類、通称サメ・エイにとって「海で最も危険な生物」は、シャチでも自然毒を持つ海洋生物でもなく「人間」です。アザラシなどと間違えて食べたりしないよう、気をつけてください。

※ジオシティーズが2019/03/31に閉鎖になったので、あわてて寄稿を魚拓。

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