見出し画像

知られざる入試選抜委員会

私は教員の前はシステムエンジニアだった。

教職について驚いた。
「なぜ、縦のデータを横にもしない?!」

成績処理がまだ紙だったから、
同じデータを書き写す。

入試選抜の業務になるとそれはもう悲惨で

入試選抜委員会は定時に帰れると思うな

私が入選になった年は
数学科の保育園児をふたり持つ女性教員が
「順番ですから」
のひと言で入選になって、半泣きだった。

さて。
私はコンピュータが嫌いで離職したわけではなく
むしろシステム大好きっ子だったので、

入試選抜システムを思う存分いじり倒した結果

私「今日、入選の残業ありませーん。
明日勤務時間内に入力データチェックお願いします。」

入選が一日も残業しない奇跡の年度の伝説を作ってしまった。

数学の女性教員にマジ泣きで感謝された。

いや、もうエンジニア気質になってたからね、
効率悪いステップは気持ち悪いのよ。
ああ、スキルがあって良かった。

そしてもうひとつ、気持ち悪いと思っていたことを解消。

今はふりがなつき名簿なんて当たり前(らしい)けど
当時は名簿は漢字のみで

ここ(入選のデータ)にふりがなあるだろうがっ!

新入生のクラス別ふりがな付き名簿を作って配った。
私が難読名だったから。
四月の「○○」「△△です」がいかに嫌だったか。

それまで、心ある担任は生徒カードをチェックして手作業でふりがな振ってたんだけどそれは漏れがあるからな。

四月。
「名前呼ぶから間違いがあったら訂正して」
と教室で呼名して
ただのひとりも読み間違いがなかったら
難読名字の生徒にえらく尊敬されて
色々な作業を率先して手伝ってもらった。

エンジニアは!
データに不整合があるとか!
気持ち悪いのよ!

都合で退職した今もコンピュータは趣味のひとつ。
スマホはアプリがすごいことになってる。スマホ便利。

エンジニアのスキルは他人を幸せにし
自分の老後を豊かにする。

#エンジニアでよかった

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?