無題

DJ TacumilleがRe:animation10に出演するとのことで、少し思い出話を

記事を開いてくれてありがとうございます。
こんにちわ、しろばなさんといいます。

大切な友人であるDJ Tacumille君が7月1日(土)にRe:animation10へ出演を果たすとのことで、
DJとしての彼を活動初期から追ってきたひとりとして、少し個人的な思い出話をしようという記事です。させてくれ。

私が彼のDJプレイを最初に体験したのは、遡ること2013年の冬。
恵比須BATICAで開催されたGINGA UFO case:5に出演した彼のプレイを聴いたのが初めてだったと記憶しています。

ちなみに当時の音源がこれ

今に比べると結構粗削り(ごめん)なんだけど、かなり心惹かれるものを感じたんですよね。

現在まで続く彼のDJスタイルの基本はオールミックスで、本人は「なんでもかけたがる取っ散らかしスタイル」なんて謙遜するんですが。

特定のジャンルに固執傾倒する職人DJとは違う、かといってA系DJに顕著なショートミックスをバシバシ多用するタイプともまた違う、
柔らかく…それでいて説得力のある展開を得意とするタイプのDJなんです。とても好みです。

私が彼と知り合ったのはそれより少し前で、まだ渋谷DESEOでオールナイト開催だった頃のVOCALOID FREAK(ボカフリ)に遊びに行った時、ラウンジで会って話したのが最初。
※ボカフリは現在に至るまで関東におけるボカクラシーンの中心かつ代名詞的存在で、7月で開催69回目を迎えます。

当時の私はボカクラ(VOCALOID系クラブイベント)通いを覚えたての頃で。
知り合いも全然いなくて、一人でフラッと遊びに出かけては一人で帰るのを繰り返してて…
そんな中ではじめて出来た、死ぬほど話の合う歳の近い友人がTacumille君だったんです。

ちなみにその頃のVOCALOIDシーンはメインストリームがバブル的な盛り上がりを見せた2013年も終わり、シーンが徐々に変容していく過渡期で。

シーンを席巻した高速ボカロックがピークの時期を過ぎ、シーンの黎明期を支えたパイオニア達がどんどんメジャーに進出し、ミックホップ(ボカロ×HIPHOP)が萌芽期を迎え、海外のトラックメイカーがボカロ歌唱をボーカルチョップしたトラックを作り始めたり…と
いろいろ面白い動きが出てきていたんですよ。

ボーカロイドという存在を、キャラクターでは無くシンセサイザーソフトでも無く、1つの興味深い音楽シーンとして追いかけていた自分にとって
同じ目線でそういう話が出来る人に出会えたのが本当にうれしくて。
たくさんたくさん話をしました。

話を重ねるなかで、渋谷DESEOのラウンジで一緒にお酒呑んで語りながら。
いつかは俺だってこのボカフリに出れるくらいのDJになるんだ!!と
息まく、当時DJ活動を始めたばかりのTacumille君に対して、
もしもそれが叶ったら、その時は私が…

たくまいるはわしが育てた!!って言うんだ!!言わせてくれ!!
…なんて。

ズブズブに酔っ払いながら言ったのを昨日の事のように思い出します。

懐かしい。。



そんなこんなで冒頭に戻り。実際に彼がDJするのを聴いてみたくなって
現場へ聴きに行ってみた訳なんですが。

…まんまと魅せられて。

あぁ…この人が演る音楽いいなぁ…と。もっと聴いてみたいなぁ…と。
その後彼がDJする現場にはホイホイ出かけていくことになります。

ザっと思いつくだけでも…

・V.A.I.O. Lounge(秋葉原moe farre/新宿azito)
・箱庭(高円寺割烹desco大蔵)
・Plug Lounge(渋谷EN-SOF)
・東京遊戯(渋谷club asia)
・alphatonic wave(三軒茶屋orbit)
・ダブダイヴ(高円寺CAVE)

エトセトラエトセトラ…

まだまだ、挙げればぜんぜんキリが無い…

彼の音楽を追いかけていけばいくほど、自分の知る音楽の楽しみ方が。
もっと大袈裟に言うと自分の世界が拡がっていく感覚が。
正直とてもとても楽しかった。
本人には恥ずかしくて言えないけども。

いや正確には、私は遊びに行ってしこたま踊ってただけなんですけど…。

おかげで新しい友人も増えたりね。



多くの現場を経て経験を血肉に変えたDJ Tacumilleのプレイに、
徐々に磨きがかかって…

彼の言う「なんでもかけたがる取っ散らかしスタイル」が
新たなステージに到達したのが2014年の10月。

のちに彼がレギュラーDJとして大抜擢されることになるボカインにゲスト出演した時のプレイ。

その時の音源がこれ。
頼むからみんな聞いてくれ。

2stepの流れからゆるやかに、緩急をつけながら…
当時最先端のトレンドを踏まえたchilltrap/future bass へと。
ラストは自前のdnbブートリミックスで締める構成。
その全てがVOCALOIDという軸で確かに貫かれている構成。

何度聴いても完璧です。最高だよ。これすごいよ。
みんな聴いて。




それから間もない2015年3月、ボカフリ。
はやくも巡ってきたDJ Tacumilleゲスト出演回。

いつかボカフリに出る!宣言からわずか1年半も経たないうちに本当に目標を達成する彼を見て。自分のことのようにうれしかったのを覚えています。
この時は彼の師匠的DJである、さといさんとのBtoBだったんですけど、
師匠に対して一歩も譲らず、かつこれ以上なく楽しそうにDJしてた姿が未だに目に焼き付いてます。

もちろん私はそれ浴びてたくさん踊った。とても踊った。楽しかったなぁ…。
約束通り「たくまいるはわしが育てた!」って言いました。言いましたとも。
嬉しくてちょっと泣いた。


懐かしい。。。。










それから。


それからもう少し時間が経って、今はもう気が付けば今は2017年の夏。


私もTacumille君も、あれから少し歳を取って少し大人になって。
少し環境も変わったけれど。

彼が素晴らしいDJで、そのDJプレイに私が魅せられている。
それは相も変わらず続いています。


果たして7月1日は。
Re:animation10ではどんなプレイを見せてくれるのか。
今から本当に楽しみです。


もしかしたらまた調子にのって、「たくまいるはわしが育てた!」って。
言っちゃうかもしれない。


性懲りもなく、言わせてくれよ。
…なんてね。


応援してます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?