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879日目 スキダカラ

2024年 4月 1日 (月)

●エイプリルフールだ。
今年もまた、例の騒ぎを観測した。Vtuberの女性二人が結婚しましたと言うツイートと共に、二人ともがウエディングドレスを着たイラストを投稿していて、同性婚を冗談扱いとはなにごとか、みたいな感じの荒れ方をしていた。
去年も声優さんで全く同じ騒動が起きていたし、それより前にもアイドルの人が全く同じことをして騒がれていたが、どうしてこう失敗した前例が存在しているのに、毎年のように全く同じ騒動が発生してしまうのだろうか。

もはや個々人の意志の問題ではなく、何か人智を超越した、より大きな存在の力すら感じる。と言うか、そうでも思わないと、こうも毎年判に押したような騒動が性懲りもなく発生することに納得のいく説明ができないだろう。
滝つぼにいたいけな少女を捧げる生贄の習わしと同じように、毎年誰かが、エイプリルフールに同性婚を扱って炎上する役割を担わなければいけないのだとしたら。今年は偶々彼女たちに”順番”が回って来ただけだと考えれば……いや普通にアウトか。

ただ、あれを良くないぞとすると、自分が普段楽しんでいるコンテンツも大分良くなさを孕んでいる気がしてくるのでかなり困っている。自分の好きなものはできるだけ良いものであってほしいので。
ただ、いわゆる百合営業みたいな文化は、今回の騒動とそこまで距離の離れた場所にあるものではないよなぁとも薄っすら思ってしまってダメだ。
もちろん仲の良い人たち同士が仲良さげにしているだけ、と言えばそれだけなのだが、それを見る側が過剰な仲の良さを求め過ぎてそのラインがどんどん上がっていくことで、それが今回騒がれた問題と似た形にまで変化してしまう可能性は全然否定できないと思う。
インパクトのあるものとして彼女たちのやり取りを楽しむ気持ちは自分にも多少なり存在するが、その楽しさがカテゴリによるものではなく特定の個人によってもたらされていることを忘れてはいけないなと思う。性別や立場、役割で彼女たちを見るのではなく、彼女たち個人を個人として尊重した目線を失ってはならない。

百合だから好きなのではない、好きな人たちが仲が良さげなのが好きなんだ。

●昼頃に起きて近所のショッピングモールに行って小説を2冊購入して帰宅した。最近ミステリーばかり読んでいたので、たまには別のジャンルに手を伸ばしてみるかと思い、SF小説を2冊買ってみた。
一つはTwitterをフォローしている作家の人の作品、もう一つは、ラブライブの二次創作が元となっているらしい作品だ。
ラブライブの同人誌から生まれて大きな賞を獲った作品、と言う噂は以前から耳にしていたのでずっと気になっていた。SFは初挑戦だが、楽しんで読めるだろうか。


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