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902日目 眠れたワケ

2024年 4月 24日 (水)

●高速バスに乗ったのだけれど、最近何度乗っても寝不足のままでバスを降りる日々が続いていたのが、今日はどうだろうか。
バスに乗って10分もしないうちに夢の世界へといざなわれて、途中の休憩で2度目を覚ましたものの、その後も快眠のまま気づけばバスは東京駅に到着していた。
こんなこと初めてだ。いつもいつも、車内が暗くなっても眠れず、最初のサービスエリアで休憩をしても眠れず、日付が変わっても、腰が痛くなってきても眠れず、ようやく眠れたと思ったらサービスエリアに到着して明るくなった車内に起こされて、また目が覚めてしまって眠れず……の繰り返しで、ヘトヘトの体で東京駅のホームで電車を待つことばかりだったのに。

考えられる原因は二つだ。
まず、車内に取り付けられたカーテンの存在だ。2列が二つ並ぶ形の座席において、今回乗車したバスは自分と臨席とをカーテンで区切ることができるようになっていた。
このパーソナルスペースが本当に嬉しい。カーテンなんて視界を制限するくらいにしか役立たないだろとは思いがちだが、しかしあの薄い一枚の布が与えてくれる安心感はなかなか馬鹿にならない。

もう一つ、これが大きいと思うのだが。今日は一日バイトをして働き詰めていた。朝早く起きて眠い目をこすってバイト先へ赴き、ドタドタバタバタ働いたおかげで、体が適度に疲れていたから、よく眠れたのだろう。
なんて単純な話だろうか。疲れていたから眠ることができた。それだけだ。人間の体の仕組みをこうまでして実感する必要はないと思うが、それくらいに最近の自分は体力を持て余す日々を送ってきた。一日中家に引きこもってパソコンをカタカタ本をペラペラ料理をジュージューしているだけで、一日に100歩も歩かないような生活ばかり送っている身で、高速バスで寝られないよ~と言っても、ちゃんちゃらおかしい話だ。
寝るために酒を一杯飲めばいい、みたいな小細工に頼る前に、朝早く起きて一日をかけて正しく体力を消費すべきだったのだ。
最初から、それでよかった。それで終わる話だった。今になってようやくわかったよ。遅すぎるね。

●そんなわけで一日中バイトをしていた。
休憩中、とある先輩から、さっきあの人が君のこと褒めてたよ。と言ってもらえて、ああ、ありがとうございます、なんてさりげなく返したけれど、内心ではお祭り騒ぎするくらい喜んでいた。
自分のいないところで褒められるのが一番嬉しい。そういう誰かが自分を褒めていた類の話はどんどん教えて欲しい。そしてどんど自分の鼻を高くしてほしい。とにかくめちゃ嬉しかった。

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