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6月 テクニカル分析 ドルストレート

DXY

月足
コロナショックで安値を付けてからひたすら上昇して来ましたが、アメリカの消費者物価指数などで急落し101ポイントでサポートされています。101ポイント水準にはフィボナッチの半値戻しもあり大きなファンダメンタルが無ければ下抜くのは難しそうです。上に抜けるにも三角持ち合いを形成しているため材料が必要で、ファンダ面を考えた時に上に行くのは難しいと思っています。MACDはデッドクロスしてから横ばいで特に機能はしておらず、RSIも50付近で推移しているので、テクニカル的にはどちらに行ってもおかしくありません。


週足
下抜けた時に考えられるのが、フィボナッチの61.8%と200SMAが控えている事です。過去を振り返ると200SMAはトレンドの転換点になっているので、一旦はサポートされそうです。逆に三角持ち合いを上抜けた時は雲にレジスタンスされる事も考えましたが、ねじれ部分だと上に行ってしまう可能性が高いです。ただ、上に行く材料としてはfedが後3回利上げします、とか言ってこない限り考えづらいです。BBはスクイーズ中なのでレンジである事が確認取れます。レンジの範囲としては101〜104ポイントです。RSIは50付近でレジスタンスされている印象です。


日足
下落が始まってから引けるフィボナッチは38.2%ほど戻りましたが、それ以降高値を更新することは出来ていません。雲も機能しておらず狭い値幅での推移してるので、少なくても日足の三角持ち合いをどちらかにブレイクするまでは厳しい感じがします。上に抜けた場合は、200SNAもあってレジスタンスされることが考えられます。逆に下抜けても、月足のトレンドラインがあるのでファンダ待ちのチャートです。


EUR/USD

月足
5月は大陰線になりましたが、下落の波は継続しませんでした。要因としては、トレンドラインと20SMAと10SMAにサポートされている事です。BBは月足レベルでエクスパンションしていましたが、スクイーズに向かっておりレンジになりそうです。RSIは50付近でレジスタンスされ、MACDはゴールデンクロスしてから上向きです。


週足
最安値を付けてから上昇トレンドが継続していましたが、1.10水準でレジスタンスされ横ばいが継続しています。他にもフィボナッチの半値戻しなどもあって、月足レベルからチェックすれば下落に転じてもおかしくありません。ただ、直近は買いが強かったのでファンダも考慮すれば上目線です。ユーロドルはドルインデックスのチャートを逆さまに考えられるチャートなので、ドルインデックスが101ポイントを下抜ける時が、本格的に上昇トレンドが再開する時だと思っています。1.05〜1.06はテクニカルが沢山重なる水準なので、ここまで来れば買っていきますが、下がって来ない公算の方が高いので、時間足を下げて買い場を探していこうと思います。


日足
高値は切り下げ、安値は切り上げているので三角持ち合いを形成しています。MACDはゴールデンクロスしてから上向き継続していましたが、レンジに入ってから横ばいで、いよいよデッドクロスしそうです。ただ、ローソク足が雲にサポートされているのと20SMAが下から来ており、下抜くには大きな材料待ちです。RSIは低下中でBBはスクイーズに向かっています。


GBP/USD

月足
20SMAにレジスタンスされていましたが、上昇し雲の加減にレジスタンスされています。10SMAが20SMAをゴールデンクロスしそうなのとMACDがゴールデンクロスしてから上向きなのは、買いポジション持ちたい人からするとポジティブです。ただ、ポンドは金利があまりにも高く、国としての信用もアメリカに比べて低いので、ファンダ的には買いたくありません。
イギリスは高い金利を払わないと無いお金を集められないのと同じ意味なので、パンクしてしまうと去年トラスショックみたいになるので、かなり良いところで入れない限りは見送りの形になりそうです。


週足
コロナショックからトラスショックまで引けるフィボナッチは半値戻しがレジスタンスになって機能しています。61.8%戻しもブレイクしそうでしたが200SMAにレジスタンスされて戻されています。金利が高い分、通貨は順調に買われているので、リスクはありますが短い時間軸で押し目買いするのは面白そうです。10SMAにサポートされており、下にブレイクしても20SMAが控えているので、タッチするタイミングが1.25水準だったらエントリーしようかと思います。


日足
安値を切り上げて上昇していますが、MACDはデッドクロスしています。上昇トレンドの中でも調整の場面は必ずあるので、今回の調整で狙っている1.25水準まで下げてくれれば、他のテクニカル(週足のトレンドライン、雲、BB)が重なるので根拠が増えそうです。


AUD/USD

月足
コロナショックで最安値を付けてから急回復し、それからは高値を切り下げて下落トレンドが続いています。フィボナッチの61.8%でサポートされており上に行きたい状況が続いていますが、20SMAに何度もレジスタンスされています。まだ、7月分の月足が確定してないので不透明ですが、10SMAが上向きになってくれれば、下落トレンドが終わるかもしれません。豪ドルは非常に株との連動が強いので株次第の側面もありますが、買えるチャンスが出てくれば積極的にエントリー出来そうです。


週足
0.66〜0.68で形成されているレンジを下抜いたり上抜いたりしたので、焼かれた人が多かったのでは無いのかなと思います。BBがかなりスクイーズに向かっているので、どちらかに動いた時はトレンドになりそうです。基本的にドルストレートは買っていきたいのですが、豪ドルに関しては雲や20SMA、トレンドラインにレジスタンスされているので、全てを上抜いてからでも遅くは無いのかと思います。


日足
レンジは継続中なので、200SMAとトレンドラインが回復した時に買うのは面白そうです。日足の200SMAは週足だと雲や20SMAと重なるので、同時にブレイクする事が出来ます。ただ、ファンダ待ちの相場は続いており今週の雇用統計次第になってくると思うので、雇用統計が終わったタイミングで良い値位置にいればロングしていこうと思います。目安としては0.67ぐらいになってしまうのでは無いのかと思います。


NZD/USD

月足
ニュージーランドドルは豪ドルと似た動きをするのでニュージーランドドルを取引する時は、豪ドルも必ずチェックした方が良いです。豪ドルと似て20SMAにレジスタンスされており、上昇するには苦労しそうです。MACDは横ばいで機能しておらず、RSIもまた50付近で推移しているのであまり機能していません。高値を切り下げているうちはロングするのが難しい通貨ペアです。


週足
ここから上昇トレンドに転じれば、今が押し目買いをするのにチャンスだと捉えられます。しかし、ロングをすると仮定した場合に、雲を上抜けてからでも遅くは無いと思うのと、懸念材料としてファンダの材料が弱い事です。


日足
200SMAが良く効いているので、レジサポの判断するのに良いのかと思います。最近は雲にレジスタンスされているので、雲を上抜いたタイミングでロングするのが良さそうです。逆にショートを狙う場合は、週足のトレンドラインをブレイクしたタイミングで仕掛けて、トレンドラインに損切りを置くといった感じですが、突破的なドル買いが来ない限り考えにくいです。ドルは去年と違い利上げフェーズにも終わりが見えているので、新たに買われる材料とすれば、雇用市場の底堅さなどであと3回ぐらい利上げをすると言った時に売り圧が来そうです。


USD/CAD

月足
三角持ち合いの中にいるので方向感は出ていません。先月のカナダドル高に便乗するならフィボナッチの38.2%と20SMAをブレイクしてからになりそうです。MACDはデッドクロスに向かっているので、下落が優勢かと思います。ドルカナは他のドルストレートと違って頭にドルが来ているので、下に行けばカナダ高で上に行くとドル高です。


週足
ダブルトップを作ってからすぐに下落はせず、ネックラインでもある1.327にサポートされてましたが、6月のドル安でブレイクし、さらにもう一段下げてもおかしくありません。支えとなっている200SMAがどこまで機能するのか注目です。BBはエクスパンションしているので逆張りは禁物ですが、そこまで値動きが激しく無いのですぐにスクイーズするかもしれません。


日足
ターゲットに到達した感はありますが、上位足で見る限りもう一段下げてもおかしくありません。日足レベルで引ける下降チャネルの中で推移しており、ドル高方向にポジションは持ちづらいです。MACDはゴールデンクロスしていますが、このまま反転するとなると強いドル高材料が必要です。


まとめ

 ドルストレートは基本的にドル安方向で考えています。基本になるのはドルインデックスで101ポイントが鍵になります。ここを下抜いた時にドル高ポジションを持っているとかなり痛手になるので、ドルインデックスもチェックしながらやるのが無難です。

 ドルストレートでドル高方向にポジションを持つ時は、時間足がかなり短くなると思います。自分としてはファンダに対して逆張りになるので、ロットも落とします。去年と違うのは、利上げフェーズの終わりに差し掛かっている事です。強烈なドル高トレンドに希望を持つのは厳しいので、短めの時間足で狙うのが良さそうです。

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