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細部に拘るといっとき、不満や不安を忘れる

アサヒ・スーパードライが何故、成功したのかという話がある。それは、通常のアルコール度数よりも高く、炭酸もキツめ。本来、アルコールも炭酸も人間の身体には害があり、それが喉を通過する際に脳の血液がいっとき、喉に集中する。それで軽い酸欠になるそうだ。

ドキュメンタリーなどでギャンブルに嵌まる人にその理由を聞くと大抵は「いっとき、煩わしいことを忘れられる」と、云う。まあ、こちらも軽度の麻薬ということだろう。私は一切やらないので分からないけど。

私の場合は、細部に拘る。収集品やアーカイブ(現物の収集はしないが、データを集めて管理する)で細部を比較検討する。この作業をしている時はいっとき、現状の不満や将来への不安を忘れることが出来る。

NHK「ドキュメント72」で以前、印刷ショップを取材していた。ある定年退職後の男性は、新聞の切り抜きを持ち込み拡大コピーしていた。若い頃は毎日、それを部内で回覧していたらしい。

が、定年退職した今、恐らく自分一人が読むだけの資料だろう。ならばいちいちお金を掛けて印刷ショップに通い、ファイルする必要があるのか?

収集やアーカイブは究極的には、結果では無く経過である。その過程で細部に拘り、そしていっとき、忘れるのだろう。

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