ワクワクする、ということ。
大人になってからというもの、自らにとって楽しい想像、こうであったらいいのに、という空想をしなくなったような気がする。
自分自身の願いというものは小さく押し込められ、空想の翼をはためかせることは少なくなった。
子供の頃ほど、
楽しい!
と思うことがなくなってきているような気がする。
大人になるに連れて様々なことを経験し、経験は平準化され、感受性は摩耗してゆく。
夏休みの前、花火の前、遠足の前、旅行に行く前、魚釣りに行く前、楽しみで嬉しくって寝れなかったあの頃のような気持ちはどこに行ってしまったのだろうか。
今僕の中にあるものは、締切への恐れ、事業の始まりへの恐れ、心配、不安、嫌だ、逃げたいという気持ちばかり。
ワクワクする気持ちを思い出したい。
かつて子供だった僕は、「諦めたくない」「手に届くものだけで満足したくない」「現実と折り合いをつけて自分を殺して生きていくなんてまっぴらだ」「そんな大人になるくらいなら、大人になんてならなくていい」と言っていた。
どうだろう、今の僕は。
かつての僕がなりたかったような僕になれているだろうか?
今大人になった僕は自分が何をしたいのかもわからない。何を求めているのかもわからない。この手の中にあるものを壊れない様に大事に大事に守って、どうか見逃してくださいと周囲の誰かに懇願しているだけ。
ワクワクしているだろうか。
楽しく生きているだろうか。
もっと先へ、もっと前へと進んでいるだろうか。
夏休みの終わりと2学期の始まりに、そんなことを考えた。
最後まで読んでいただいてありがとうございます!