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おのぞみの体重

わたしは冬より夏の方が体重が減ります。1キログラムくらいアベレージに差があるのです。気候にあわせて、体重が変わるかのようです。

寒い地方の国の人たちって、脂肪のたくわえが多い気がします。いっぽう、赤道の近くだとかあたたかい地域の国の人たちには、やせ型が多い気がします。気候と、その地域の人たちの脂肪のたくわえ方には相関関係があるように思えてなりません。

人々の脂肪のたくわえ方がその地域の気候と密接な関係にある……という筋で来ましたが、今わたしは、ほんとうは脂肪はあまり関係ないのでは? とも思っています。熱を生むのは、筋肉だからです。

寒い地方の大柄な人たちのなかには、脂肪をたくさん持っているように見える人がいるかもしれませんが、じつはその脂肪の下に隠した筋肉が分厚いのではないか? という仮説はどうでしょうか。寒くて熱をたくさん消費するからよく食べ、食べ過ぎて脂肪にまわる分もあるかもしれませんが、栄養が筋肉を構成するのにつかわれる分もあるのではないでしょうか。

寒い地方に住んでいても、生活時間のほとんどを暖房のある室内で過ごしていたら、それは温暖な地域に暮らしている場合と、結果としてあまり気候条件における差がないように思えます。その条件下でたくさん食べ続けた人は、おそらく太るでしょう。

外の寒さが厳しいと、家の中にいることが多くなるかもしれません。外の寒さが厳しいと、外出のハードルがあがるので、最低限の外出で済むように、家の中に高エネルギーの食料をたくわえがちになるかもしれません。高エネルギーの食料の備蓄が多い室内でより多くの時間を過ごせば過ごすほど、そのエネルギーの摂取が必要でないにも関わらず、つい食品を口にしてしまう機会に恵まれるともいえそうです。仮に太ってしまうことを危険と称するなら、それは危険と隣り合わせの生活……といいますか、危険との同居といっていいかもしれません。

誘惑が近くにあると、誘惑に乗りやすくなるでしょう。勉強机に漫画を常備していたら、その勉強机は漫画読みデスクになってしまうかもしれません。

おのれが望む影響を与えるものは、なるべくおのれの近くにおく、あるいは、じぶんがそうした影響をあたえてくれるもとになるものの近くに、なるべくいるようにする。逆に、望ましくない影響をおのれに与えるものとは、なるべく物理的な隔たりを持つようにする、距離をとるようにする、あるいは、その源から離れた場所にみずからの身をおくようにする……これ、いろんなことに応用がきく自律のコツなのではないでしょうか。

じぶんにとって望ましい体重があるとすれば、この自律のコツを用いてその体重を目指せばよいでしょう。「体重」のところに他のものを代入してもかまいません。

その地方の気候というのは、個人の自律によってどうにかできるものではありません。寒い環境が欲しいと願って寒い地方に住むのは幸せかもしれませんが、願っていないがそこに居続けている場合もあるかもしれません。

そこが望む場所でない場合はべつの場所に移ればよいでしょうけれど、それがかなわない事情があるかもしれません。それは、その事情を受け入れている状態といえるかもしれません。受け入れるしかないから、受け入れているのかもしれませんが。

本当に現状を変えようと思ったら、問題を解決するなり、障壁を突破するなりして、実行しているはずです。できない、やっていない場合は、問題の解決や障壁の突破にともなう苦しさや難しさをみずから認めて、それをしない場合と比較した上で、現状を受け入れているのです。これは、わたし自身へのお説教に他なりません。

お読みいただき、ありがとうございました。じぶんの体重にわたしが望むことは、おおむね現状維持です。


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