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グレーさん、少し話していい?

あなたの作品の、夏の描写が大好きでした。

青空の下の濃い影、たくさんの向日葵、見るものに微笑みかける優しい表情、そして、かわいいかわいい魔獣さん。

あざらし?茄子?なにこれ?

最初のスタンプの印象は、こんな感じでしたよ。かわいいのに、少し不遜な感じ。心にずいずいと入り込んでくる白い魔獣。いつの間にか、虜になっていました。

Twitterでグレーさんを見つけてフォローし、その優しいお人柄にも惚れました。まじゅらーと呼ばれるファンの方々を、とても大切にされている感じが伝わってきていました。

闘病中のツイートも、他のまじゅらーの皆さんと一緒に、心配しながら、通知ONにして読んでいましたよ。

今では、個展の時にお会いできなかったことが、とても悔やまれます。後悔先に立たずなんて月並みな言葉で表せないほど。

こざらし電車も大好きでした。

ちょうど仕事でつらい時期に、たんぽぽ畑へ連れて行ってくれるこざらし電車を見て、どれだけ救われたでしょう。優しさって、与えられて、そして与えるものなんだな、としみじみと考えたものでした。狐の嫁入りや、駅弁に歓喜するこざらしさんで、どれだけ癒されたか。

まだ、まだまだ全然、悲しみの空間から抜け出せません。この歳で、こんなに泣いた記憶は無いくらい。

でも、立ち止まっていては、たくさんの作品で楽しみを下さったグレーさんに、失礼というものですね。

さんざん泣いたら、気が済むまで泣いたら、グレーさんの言った通り、自分の心の中に、自分なりの在り方で、グレーさんやキャラクター達をしっかり置いて、前に進んでいきます。

どんなお礼を伝えたらいいのかな。たくさんの幸せをありがとう、かな。言葉で表現できない感謝って、あるものなんですね。

グレーさん、あなたは、たくさんの人たちの心の中に、しっかりと思い出を残していきました。これは誰にでもできることではない、大変な偉業ですよ。

だから、安心して、ゆっくり休んでくださいね。「ふふふ、まじゅーらどもよ、泣くが良いぞ」なんて笑って見ていてくれている方が、我々は救われると思います。

◇◇◇

…悲しい。悲しいなぁ。うまく纏められないよ、グレーさん。ご冥福をお祈りいたします、なんて結び方、できないよ。

心に開いた大きな穴、何で埋められるかな。

多分、こんな形の穴が開いてるな。

あははは。グレーさん、あなたの使う青が、大好きです。これからも、ずっと一緒ですよ。


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