Scotties Final 2024

9エンド、ラストロックでダブルロールインに挑戦したHomanらの勇気を見よ。 確実に2点狙うことは難しくないが、やや不利は否めない。極めて難しいが、3点得られれば、優位に立てる。だが、わずかにおよばず、1点にとどまれば圧倒的不利な状況で10エンドを迎えねばならない。
自力で勝利を切り開きに行きましたね。 相手(スイス)の能力を認めたうえで、自分たちの能力を信じて、成功させた最高のチームショットだった(最後コールは割れまくっていたが!) これだからカーリングは面白い。良いものを見せてもらった。
Homanらの成功のキーパーソンに、オルタネイトのBrownを挙げたい。Homanたちはクールなので有名で、試合中にこりともしない(真剣なんですね)。Fleuryなんて、昔は結構笑顔を見せるタイプだったのに、Homanたちとプレーするようになってからは、試合中厳しい表情を崩さなくなった(真剣なんですね)。
Brownはきわめて明るいキャラクターのカーラーで、笑顔をふりまき、全身で喜びを表現し、チームを盛り上げていた。カーリングは小さな組織同士が競いあうスポーツである。同質の選手だけで揃えた集団は、強いかもしれないが脆さもある。個性がバラバラのチームは、変化に対応するポテンシャルがある。
試合にはほぼ出なかったし、アイスの外からできることは限られている。だが、技術的には完璧に近く見えて、何かが足りなかったHomanらに、Brownの個性が大きく作用していたように思われてならない。
多様性だ。どんな個性の人も、どこかにうまくはまれる可能性がある。カーリングは実に素晴らしいスポーツなのである。とはいえ、私のような理屈っぽいおっさんを3人も4人集めたなら、とんでもないチームになるだろう事は言うまでも無い。チームにひとり程度にとどめておくのが無難というものだろう。
2024 Mar 25 12:50:51GMT

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