2024世界女子(スコットランド戦)

スコットランド戦はいろんな意味で重要なゲームだ。明日は仕事が休みだからもちろんリアルタイム視聴する。勝利すれば、日本代表は4勝目をあげる事になるというのもあるが、結果、全体順位の8-9位(以上)を確保することが可能になる、負ければ10-11位(以下)の可能性が高まる。(計算あってるかな)
順位そのものは、まあどうでもいい面もあるのだが、事実として、2026冬季五輪の出場国は今回と次回の世界選手権2大会の最終順位をポイント化し、まず7枠を決定することが決まっている。どうしても意識せざるを得ない。
もっとも7枠に漏れたとしても、まだチャンスはあり、別に開催される「最終予選」で2枠に入れば五輪出場だ。日本女子は2014、2022と最終予選から五輪に出場しているので、最終予選送りが問題という訳ではまったくないのだが、代表の選考・強化スケジュールやピーキングが若干難しくなってくるし、
最終予選はプレッシャーが半端ないので、できれば7枠に入って出場権を確保し、本番に向けて計画的な強化を図りたい、と考える国や地域が多数なのである(竹田分析による)。
したがって、ひとつでも上の順位(※勝利数ではない)を確保することが、日本ナショナルチームとしては 重要な課題である。日本のカーリング総体にとっては必ずしも核心的に重要な課題という訳ではないが。
もうひとつ、注目したいのは両チームの属性である。今夜の対戦相手のスコットランドは国内選手権で2位になった実績あるチームを、いわば「勝てそうなチーム」としてこの世界選手権に派遣してきている。 一方、日本は厳しい国内選手権を「実際に勝ったチーム」をこの世界選手権に派遣している。
(両者とも事前の取り決めに従って代表選考しています。考え方が若干違うという事です。念のため。)
現状としては両者とも予選敗退が確定し、これはもちろん彼女らが望んだ状況ではないと思うが、代表チームとしては目標を切り替えて残りゲームに臨むはずだ。スコットランドは長く女子ナショナルチームを牽引したミュアヘッドらが退いて以降、国際大会で(おそらくだが)満足いく成果をあげられていない。
長く、あまりにも少数精鋭でナショナルチームを構成してきたという経緯もあって、若干苦戦しているにではないかという印象である。(竹田観察による) だが、カーリング競技の発祥国として(※オランダ説もありますが) 、冬季五輪に関しては前回優勝国として、力を示したいだろうことは想像に難くない。
日本についてコメントできることは(若干贔屓目が入ってしまうために)さほど多くはないが、統括団体にせよ選手にせよ、五輪を相当重要視しているように見受けられるので、獲得するオリンピックポイントの多少についての注目は、私の想像よりも大きいかもしれない。
以上、ゲーム開始までの時間を使ってだらだらと述べたが、これらのことは外野の考えることであって、選手・コーチにとっては最大のパフォーマンス発揮を阻害する雑念に過ぎない。
重要なのはアイス上で起きている事にフォーカスする事であり、そうでなければ近年レベル向上著しい世界選手権において良いプレーをすることは難しいだろう。 大会終盤パフォーマンスを一層高め、チームの連携力を発揮し、今できる最高のプレーをもって勝利を実現しようとする姿に勝る見所はないのだ。
2024 Mar 22 11:57:04GMT

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